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リュウジ氏に学ぶイノベーション 7月12日 Systematic Innovation 体系的イノベーション

本日 7月12日 金曜日の #ドラッカー365の金言 テキストは、1985年刊『 #イノベーションと起業家精神 』 55〜56ページより

今日のテーマ:
#Systematic_Innovation
#体系的イノベーション

今日の金言:
#成功する起業家は女神の口づけを待たない
#働く

今日のACTION POINT :
#イノベーションのための7つの機会すなわち予期せぬこと・ギャップ・ニーズ・産業の構造変化・人口の変化・認識の変化・新知識について調べてください

体系的にイノベーションに取り組む、というドラッカーの提言が今日の内容です。ドラッカーはイノベーションは平凡なことであると説く。

 成功したイノベーションのほとんどはきわめて平凡である。それらは変化を利用したに過ぎない。従って(中略)イノベーションのノウハウは、変化に関わるノウハウである。すなわち、企業家に対して機会を提供する典型的な変化についての体系的な検討のノウハウである。

同書、55ページより

しかも、体系的なイノベーションの機会は、内部の変化、外部の変化のいずれかから発生する以下の7つのポイントから見つかると説いています。

A. 組織内あるいは産業内に起こった変化から見つける
1、予期してないこと
2、現実とのギャップ
3、ニーズ
4、産業と市場の構造変化

B. 外部変化から見つける
5、人口の変化
6、認識の変化
7、発明発見の新知識

多くの人たちは、7の新知識や新技術からイノベーションを起こそうと注目していますが、実はそうじゃない。1の予期していない成功や失敗から学んで、新製品やサービスへと推し進めた結果、市場からの支持を得ているケースも多々あることに気づこうよ、なんて話もあるという。

例えば、料理研究家のリュウジさん。

従来の料理研究家や料理番組が美食や家庭の主婦向けのレシピ提供をしています。例えば、NHK「きょうの料理」は、家庭の主婦向けに、夕食のおかずを一流シェフがわかりやすく作り方を教えたことで人気となった番組で、この番組が元で、「キューピー3分間クッキング」などの主婦向けの料理番組が次々に生まれ、バラエティに富んだ家庭料理が普及したという歴史があります。

これに対して、リュウジさんは、家庭の主婦向け、ではなく、忙しい若手でまだ安月給の独身男性向けに、手軽で美味しく作れるレシピを提供することで、新しい市場を開拓したわけです。

彼は、独身男性に向けて、簡単で美味しくしかも安い材料でできる新しい料理の作り方をYouTubeで紹介したことで、広く人気を集めています。

簡単にできる、安くても、美味い、節約メシ。

凝った料理レシピではなく、日常の若者、特に、普段料理から縁遠い男性に対して、安く、美味しい料理が手軽に作ることができるレシピに特化して、市場を掴んだのです。

独身男性向けのレシピ?そんなの市場無いよ、という業界の「常識」「思い込み」に囚われず、自分の感性を信じて、市場を切り拓いたリュウジさんに乾杯!


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