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岡崎市の和食店「魚信」コロナ経営奮闘物語〜その14(7月22日)

読者の皆さんこんにちは。こんばんは。魚信さんの経営奮闘記、しばらく空いてしまいましたね、お待たせしました。

 コロナ禍で3月、4月、5月と予約売り上げ消滅、6割ダウンからV字回復目指して奮戦中の魚信さんの実録をご紹介しています。前回は、部門別売上を見ながら、今後どのような方向性で経営していったらいいのか、的なところまでのお話だったこちらの続きです。

7月反攻じゃ!物ども、であえ、であえ!

いきなり威勢がいい掛け声ですが、西田さん?

ちょっときいてよ。それがさ、いきなり知事が「第2波が来た!」だよ。
これで今日はキャンセルの電話続出だよ。明日からの4連休前に何考えとる?!何が第2波じゃ!どうしてそういう余計なこと言うかなぁ!怒💢💢。これじゃ知事が県民の商売邪魔して、「経営のリスク」だよ〜涙。

何てこった❗都知事もですが、あいちトリエンナーレの展示に対する抗議でイエス!タカスクリニックの高須院長と河村名古屋市長を中心とした県民からリコール署名人数が増えてきて、支持率に不安な知事は目眩ましにコロナを使うというのはウケるわけですが、県民の商いの邪魔はして欲しくありません。

ところで、アフターコロナ?ウィズコロナとなって、経営の新たな方向を打ち出すために必要なことは何でしょうか。

コロナではこれまでの長所が短所に

魚信さんは、これまで法事と法人の宴会の2事業をメインで商いをしてきました。しかし、コロナでこの分野は戻らないことは明らかになると、宴会・法事に強い和食店、というこれまでの強みはむしろ弱点となりました。

 前回の事業別分析で明らかになったように、進むべき方向としては、(1)日常使いだけど、ちょっと嬉しい食事処として、また、(2)慶事をお祝いする場として、そして、(3)ちょっと嬉しい食事の仕出し・テイクアウト・デリバリー事業。

となると、新しい「強み」・「長所」=新しい価値、が無ければ、市民から愛される飲食店にはなり得ません。

 英クラフトビール会社「ブリュードッグ」創業者ジェームズ・ワット氏は言います。

アップルが始めたのはコンピュータ・ビジネスじゃない。彼らの使命は、テクノロジーを通じて世界を変えることだ。使命を持つことで、自分のすることすべてを、より高い次元の文脈に位置づけ、事業に参加している全員を共通の目標に向かせることができる。使命に求められるのは、唯一無二であることと、魅力的であることだ。自分のチームと、潜在顧客たちに、その価値を認めさせるだけの使命が必要なのだ。使命こそ、ほかとの違いを生む。世の人々の目をどうやって自分たちに向けさせるかこそ、最初の一歩を踏み出した瞬間から抱える最大の課題であり、目を向ける理由になるのが使命なのだ。この満ち足りた現代にあって、新しいブランド、新しいビジネス、新しい商品、新しいサービスの市場は、ほとんど存在しない。しかし、本当に価値があるものには無限の市場が広がる。価値があると信じられるものを提供しなければならない。会社を始めるには、確かな意義が必要だ。金を稼いで偉くなりたいというだけなら、大企業に入ればいい。(「ビジネス・フォー・パンクス」より)
自分が情熱を注げることをしよう。明確な使命を持とう。やることすべてが自分の存在意義としっかり密着していれば、その分だけ商品やサービスが顧客の共感を呼び、顧客がファンになってくれる。もし、誰にも目を向けられなかったら、誰にも相手にされなかったら、誰も耳を傾けてくれなかったらどうするか。目を向けたくなる方法を考えればいい。それができなければ会社は終わりだ。
・ただアイダホでパン屋を始めてはいけない。革命を起こし、焼きたての香りをさせた天然酵母パンが、体に良く、味も優れているということを人々に知らしめるのだ。(中略)技術や能力以上のものを示せなければ、世の中に名乗りを上げるチャンスはこない。(同書より)

ワット氏に言わせれば、こういうことだ。

・ただ岡崎で和食店をしてはいけない。

西田さん、ならば、どうする?

革命を起こし、旬の魚料理が体に良く、味も優れていることを市民に知らしめる、でどうだろうか?

ジェームズはこう言ってますよ。

商品やサービスだけを欲しがる消費者はもういない。21世紀の消費者はますます、自分の価値観に合い、それを支えてくれる使命と信念を持った企業や団体とつながりたがっている。
これからの顧客が望むのは、自発的にあなたの仲間になり、成功の一員になることだ。あなたの側は、顧客がそうした行動をとるだけの魅力的な理由を与える必要がある。力強い使命を掲げることで、人々に目を向けさせ、彼らを熱心なファンに変えることができる。

もはや、ただ旬の魚、海鮮料理を提供する和食店ではダメってことか。ならば、ジェームズ、どうしたらいい?

あなたの側は、顧客がそうした行動をとるだけの魅力的な理由を与える必要がある。力強い使命を掲げることで、人々に目を向けさせ、彼らを熱心なファンに変えることができる。

そうか、力強い使命を掲げること。世界観を掲げる。

例えば、以下はアウトドアグッズ販売業パタゴニア社のビジョンです。

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「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」。

地球防衛軍か国際救助隊かと思われるような、ビッグな世界観です。

そんな世界観、阿呆ちゃうか、と言われそうなものですが、グローバルに展開する企業らしい、このビッグさこそ、世界観であり、だからこそ、グローバル展開できているんだな、と思わせるようなスケール感があります。

スケール感が大きいから、魅力がありますね。

では、地域密着の商いである「魚信」ではどうしたら良いのでしょう?

(続く)

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