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デジタルハリウッド大学夏のオープンキャンパス2020 Day1 @YouTubeLiveを開催しました!

2020年7月19日、デジタルハリウッド大学夏のオープンキャンパス2020 Day1をYouTubeLiveにて開催しました。

コロナ禍でも、デジタルコミュニケーションの大学としてチャレンジは止めません。“Entertainment. It’s Everything!” (全てをエンタテインメントにせよ!)をDNAとして謳う私たちだからこそやらねばなりません。

この状況でさえもエンタテインメントにして楽しんでしまうための、本気のライブ配信を行いました。

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当日の様子

この記事では、ゲストを迎えてお送りしたウェビナー部分を中心に、ダイジェストにてお送りします。

第一部:メイキングセミナー:Pixar Animation Studiosアニメーター 原島朋幸氏が語る最新作『2分の1の魔法』

第一部では、デジタルハリウッド東京本校の卒業生で、現在はピクサー・アニメーション・スタジオでアニメーターとして活躍する原島朋幸氏を講師に迎え、メイキングセミナーをおこないました。

原島さんトーク0001

原島氏は、アニメーションの基本「スペーシング」と「タイミング」について話しながら、「アニメーションをよりリアルに表現すること」についての話を広げていきました。

原島さんトーク_バウンシングボール

「CGに重さはありません。その中で重さを表現するには、どのくらいのフレーム数をかけてアクションするか、その間隔をどのようにしてとるか、そういった点を調整することで実現します。落下のアニメーションに2秒かかってるものと1秒かかってるものでは、後者の方が早く落ちる = より重たい、のように(原島氏)」

そこからは、実際に「2分の1の魔法」公開前の「とあるシーン」の映像を見ながら、そのシーンの作られ方、オーダーをどう解釈して、どう落とし込んだか、監督とのフィードバック、それを踏まえてどのようにリファインしていったのか、といったような、リアルな現場のやりとりをお話しいただき「映画づくりにおいてアニメーターとして働くとどのようなやりとりが発生するのか」ということが非常にリアルに感じられる時間でした。

(映像・スクリーンショットなど、権利上の問題でお見せできないのが残念です……!!)

最後に、この先アニメーションの世界を志す視聴者の皆さんにコメントが送られました。

原島さんトーク_メッセージ

「私の原体験は、ショートフィルムをゼロから作る中でキャラクターを動かすということに触れたこと。これは、実際にやってみたからできた体験です。知識としては知っていたが、やってみるまでそんな体験をするとは思いませんでした。みなさんも、これからいろんなことをやるなかでそういう出会いがあるでしょう。体験しないとありません。これがやりたい!と思えるものに出会えるまで、手を動かしてみてください(原島氏)」

『2分の1の魔法』は、2020年8月21日(金)より公開されます!

何をやっても上手くいかず、自分に自信がない少年イアン。“魔法が消えかけた世界”に暮らす彼は、天国の父を蘇らせる魔法で“とんでもない失敗”をしてしまう。魔法オタクで陽気な兄バーリーと共に、イアンは父を復活させる魔法を求めて旅に出るが…。

第二部:ライゾマティクス真鍋氏と考える「ポストコロナの世界でデジタルクリエイティブにできることは何か?」

第二部では、ライゾマティクスの創業者・真鍋大度氏を講師に迎え、ポストコロナの世界においてデジタルクリエイティブにできることをテーマでのトークを開催しました。

ライゾマ_トーク風景

Zoom、Twitch、YouTube、インスタライブ、少数動員ライブと「ポストコロナの世界におけるデジタル現場」において実験を重ねた例を紹介しながら、どのようにしてこれらの試みが行われたのかをお話していただきました。

そんな中で、コロナ禍で生まれたムーブメントの一つ「Zoom飲み」の課題に触れる真鍋氏。

「Zoom飲みは、みんなが1つのテーブルに集まる巨大な飲み会になってしまう。どうしても、話の回し役が必要になる。そんな中で、バーやクラブのように、散発的に発生するコミュニケーションを実現できないだろうか?と考えはじめました(真鍋氏)」

その課題に対するひとつのソリューションのプロトタイプが、SDCP(Social Distancing Communication Platform)です。

今回は、実際にSDCPを用いて運営スタッフと視聴者の皆さんが交流する場面もありました。

ライゾマ_SDCPデモ

真鍋氏と交流し、記念撮影をする場面も(記念撮影中)

ライゾマ_SDCP

最後に、真鍋氏よりコロナ禍においてクリエイティブを志す参加者へのエールを送りました。

ライゾマ_メッセージ

「世の中の状況は、突然一転してしまいました。でも、こんな時だからこそ、クリエイティブな考え方が役に立ちます。また、考えるだけでなく、いかに早く動くものにできるかも大事になります。私たちは、いま、とても良い時代に生きていると捉えることもできるんです。ぜひ、色々考えて、実際に作ってみる、ということにチャレンジしてみてください(真鍋氏)」

杉山学長メッセージ

最後に、杉山学長も登壇し、受験を控える高校生の皆さんへメッセージを送りました。

学長挨拶

杉山学長は、まず「ずっと好きでいられるものを見つける人生」について話しました。

「うちに来る人で、将来ピクサーに入りたい!っていう人は多いです。我々はピクサーで育ったようなものですしね。でも、最初からピクサーでキャリアを始める人っていうのはほとんどいない。いろいろなところでキャリアを積んでいきながら、渡り歩いていたらたどり着いたというパターンの方が多いです。つまり、大事なのは、気長に好きであり続け、努力をやめないことです。そう思えるものがCGだったという人たちなんですよ。そんな風に、一生好きだと言えるものに出会えたらいいですよね(杉山)」

また、「デジタルコミュニケーション = エンターテインメントの技術」という偏った価値観についての課題感と、今後どのようにデジタルとともにある世界で将来を考えるか?という話にも触れました。

「大学院で言うと、お医者さんや国会議員の方もいらっしゃいます。その人たちがメディアアートやるのか?という話ではありません。よくある誤解として、デジタルコミュニケーションというのがエンタテインメントの文脈のみで語られ、デジハリに行ってもそういうことしか身につかない!というもの。もう、それは20世記以前の価値観です。デジタルコミュニケーションは、社会の基盤で、あらゆる産業に展開されている。だから、そういう人たちも学びに来るんです。不本意ながらコロナの影響で後押しされ、人々が気付き始めました。ここ最近の技術の進化は目覚しく、それらを活用して、人はよりクリエイティブの次元で働けるようになってきました。将来何するかわからない人ほど、うちでデジタルの世界に触れて、それを踏まえてどういう生き方をしていこうかと考えていくのはすごく良いと思います(杉山)」

最後に、受験を控える高校生の皆さんに、将来について考えるにあたってのメッセージを送りました。

学長_ラスト

「受験において、将来を考えることにはなります。でも、やりたいことが決まってないなんて普通ですよ。17、18歳で、将来やりたいことを決定づけるきっかけに触れられているというのは素晴らしいこと。でも、まだ触れられてない人の方が多いはずです。そんな時、ただ単純にみんなと並んで、成績がどのくらいで、だからどこの大学に入る、というような決め方をしてしまう人もいると思います。でも、将来の決め方はそれだけじゃないということは、覚えておいて欲しいですね(杉山)」

将来を考える上での判断軸は「成績がどうか」だけではありません。デジタルコミュニケーションという現代の基盤を学ぶことに、一人でも多くの人が足を踏み入れてくれることを、教職員一同お待ちしています!

【告知】Day2 / Day3 も開催します!

以上、Day1のレポートでした。そして、Day2、Day3も開催します!

2020年8月2日(日) 13:00-17:00(12:30開場) <Day2>
2020年8月23日(日) 13:00-17:00(12:30開場) <Day3>
デジタルジャングルウォーク! in 2020

デジタルハリウッド大学での学びを体感できる、
この夏限定のアミューズメントパークが開園します。

キャンパスには各種体験コーナーをはじめ学生作品やポートフォリオ、
学生有志によるパフォーマンスブースなどをご用意。
毎年恒例の「模擬面接講座」もオンライン対応でお届けします。

参加(視聴)希望の以下のページからお申し込みください!

(なお、オフライン開催は状況を注視し、開催中止とさせていただく場合がございます。ご容赦ください。)

Day2 / Day3も、皆さんとお会いできることをグリーンバックの前で楽しみにしています!

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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