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ナーガールジュナ『宝行王正論』

『宝行王正論』(Ratnavali)は、ナーガールジュナ(龍樹)が南インドの王に対して説かれた教えです。

大乗仏教のとても重要な論書であり、ダライ・ラマ法王さまもティーチングのテーマとして何度も取り上げられています。仏教の立場からの政治訓も含まれており、とても興味深い内容が偈頌(詩)で説かれています。

ここでは『宝行王正論』から、社会福祉的な内容の偈をご紹介したいと思います。

 庵、園林、堤、池、宿舎、小亭などをつくり、寝具、食物、草、木を、知恵すぐれたる者(王)よ、備えつけてください。(3-42)
 病人、孤児、苦に悩む者、賤しい者、貧しい者などを、慈愛をもってつねに救済し、彼らを養護するように心を用いてください。(3-44)
 災厄、凶作、災害、流行病などで荒廃した国にあっては、世の人びとを救済するのに寛大であってください。(3-52)
   『大乗仏典14 龍樹論集』梶山雄一、瓜生津隆真 訳(中公文庫)より

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