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意外と似ている!?サメとエイ

小学1年生のとき、水族館で「サメの特集コーナー」をみて、海の生き物に強い興味をもつようになった。

それ以来、これまで、色々な海の生き物の不思議を調べてきたが、どうしても納得できない魚の種類がいる。

サメ」と「エイ」だ。

一般的に、「サメ」と「エイ」は全く異なる生き物といった認識が強い。でも、分類学における区分では、「サメ」と「エイ」は非常に近い生き物として分類されている。

今回は、全く異なる魚だけど、意外と似ている「サメ」と「エイ」の世界を紹介する。

伊豆の海で撮影した、ネコザメの子供

1. サメなのにエイ??・・・サカタザメ

まず、「サメ」と「エイ」が近い種類になる例として代表的な魚を紹介する。

日本から中国にかけて広く分布する「サカタザメ」だ。

サメという名前なのに、エイに分類される「サカタザメ」

この「サカタザメ」は、三角形に突出した鼻(吻)を特徴にもつ魚で、主に砂地に生息している。

名前に「サメ」という名前がついていることから、しばしば、「サメ」の仲間に勘違いされる「サカタザメ」だが、実は、「エイ」の仲間に分類される魚だ。

2. どっちがどっち??・・・ノコギリエイとノコギリザメ

また、同じような見た目をしていても、「エイ」と「サメ」に分類が分かれてしまう魚もいる。

ノコギリエイ」と「ノコギリザメ」だ。

「ノコギリエイ」と「ノコギリザメ」は、どちらもノコギリ状の鼻先(吻)を持った特徴的な魚だ。

この2匹の魚は、似た姿をしているものの、
「ノコギリエイ」が「エイ」の仲間
「ノコギリザメ」が「サメ」の仲間
に分類される

ノコギリエイ
ノコギリザメ

非常に特徴的な見た目から、水族館での人気も非常に高い魚だが、正直、、、「どちらが「ノコギリエイ」で、どちらが「ノコギリザメ」か」全く判断がつかない。

(強いて言えば、「ノコギリザメ」の方が少しスリムかな、、、)

ほとんど、姿が似ているのに、分類が「サメ」と「エイ」に分かれるなんて、非常に不思議だ。

3. 「サメ」と「エイ」の違いってなんだろう??

ここまで、「サメ」と「エイ」の境界線が曖昧になる魚たちを紹介した。この魚たちの事を知ると、「サメ」と「エイ」の境界線ってよく分からなくなるんだよね〜

じゃあ、「サメ」と「エイ」ってどうやって見分ければいいのだろうか?

この疑問に対して、大阪を代表する水族館「海遊館」の飼育員さんが、非常に分かりやすい動画を上げているので、紹介する。

飼育員さんの話によると、
「サメ」と「エイ」は、「エラ」の位置で見分けるべし!!
とのことだ。

「サメ」は「エラ」が体の横に位置している一方で、「エイ」は「エラ」が体の下に位置していることが、見分けるポイントらしい。

この法則に従うと、動画でも登場する「シノノメサカタザメ」は、「エラ」が体の下にあるので、「エイ」の仲間になるとのことだ。


今回は、意外と似ている「サメ」と「エイ」の見分け方を紹介した。記事を作成するに当たって、色々と調べてみたけど、「やっぱり魚って面白いな〜〜」って思う!!

今度、水族館に行ったら、「サメ」と「エイ」の「エラ」の位置ばかり気にしちゃうかも笑

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