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「馬鹿」って、なんで馬と鹿って書くの?

相手を侮辱する言葉の一つである「馬鹿」。
皆さんはこの漢字を不思議に思ったことはないだろうか?

この漢字の2文字は「馬」と「鹿」という漢字だ。

「馬」と「鹿」が合体すると何故、相手を侮辱する言葉になるのだろうか???

1. 中国の昔話から生まれた「馬鹿」

この「馬鹿」という漢字。
実は、2000年以上前の中国の話がルーツになっている。

時は紀元前200年ごろ、その時の中国は「」という時代だった。
その秦に、皇帝を操り人形にした悪い家臣が現れる。

名を趙高(ちょうこう)という。

趙高は秦の2代目皇帝の胡亥(こがい)から政治の実権を奪って、王朝を意のままに動かしていた。

そんな折、趙高は1頭の鹿を、胡亥や家臣の前に連れてきて、次のように言う。

珍しい馬を献上いたします。

鹿を連れてきて、馬を献上すると語る趙高、さすがの2代目皇帝 胡亥も「どうかしたのか。これは鹿ではないか。」と発言する事態となった。しかし、趙高は冷静に

これは馬です。君たちはどう思いますか?

と周囲にいた家臣に聞いていく。趙高の権勢を恐れる家臣は「馬」と答え、趙高に屈しない家臣は「鹿」と言ったという。

趙高はその場を余興として収めたが、後日、鹿だと答えた家臣を、軒並み捕らえて処刑したという。

この話は「鹿を指して馬となす」という古事成語となり、馬鹿の語源となった。

2.「キングダム」にも登場する趙高

以上のように、残忍で「馬鹿」の語源となるエピソードを残した趙高だが、人気漫画「キングダム」にも実は登場している。

キングダムで描かれる趙高

初登場時は、呂不韋(りょふい)の家臣として描かれ、その後は嫪毐(ろうあい)に仕える身として再登場した。

史実だと、天下統一した後に、始皇帝を裏で操作するようになる。まだ、キングダムの本編では目立った活躍をしていないが、始皇帝死去の隠蔽や蒙恬の殺害、胡亥の殺害など様々な悪行を残す趙高に注目すると面白いかもしれない。


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