人工衛星によるインターネット通信~日本も無関係ではないよね~
先日、OneWebとスペースXのニュースをそれぞれ紹介した。
OneWebとスペースXのStarlinkはどちらも人工衛星を使ったインターネット通信の実現しようとするプロジェクトだ。
私自身この流れは強い興味と危機感を持ってみている。
なぜなら、人工衛星を使った新たなインターネット通信は、既存のインターネット環境を大きく変えることが予想されるからだ。
この流れは私たちの生活を大きく変えるかもしれない。
今回はOneWebやスペースXのStarlinkが構築しようとしている人工衛星を使ったインターネット通信について見ていく。
1. 人工衛星を使ったインターネットとは
人工衛星を使ったインターネット通信は数年で急速に使用が広がりそうだ。
スペースXのStarlinkは今年8月に世界に向けてサービスを展開した。
同様にOneWebは来年、世界に向けてサービスを展開する予定で動いている。
このStarlinkやOneWeb、世界のどこにいても同じインターネット環境を提供できることに強みを持つ。つまり、日本やアフリカ、北極などどこにいても同じ性能のインターネットを使うことが可能になる。
これは十分なインターネット環境に接続できない世界の40%の人たちをユーザーに取り込むと同時に、世界の地域格差を解消する流れを加速させていくだろう。
また、世界中で同じインターネット環境を使用するため、海外へ旅行するときに借りるWi-Fiも不要となる可能性がある。
既存の通信キャリア会社への影響も大きい。
2. 日本も無関係ではない
さて、スペースXのStarlinkやOneWebのサービスが拡大すれば、日本も無関係ではなくなる。
上の記事を見ると今のStarlinkの利用料は、初期費用5万円の月1万円程度の料金だ。しかし、ユーザーが増えれば自然と利用料が減ってくることが予想される。将来的には利用が拡大することで、既存のインターネット利用料を下回ってしまうことも十分考えられるだろう。
勿論、日本の通信キャリア会社もこの流れに上手く乗ろうと考えているようだ。
ここにきて各社が、新しいインターネット通信と連携を強化している。最近、SoftbankはOneWeb、KDDIはStarlinkと提携することを発表した。(Softbankは以前からOneWebを支援してきた)
日本における既存のインターネット通信網は、通信アンテナを緻密に配備することで成り立っている。この緻密な通信アンテナの維持費は膨大だ。
日本国内に限定すると、都市部はこの緻密な通信アンテナ網を維持しつつ、過疎地域から最初に人工衛星を使ったインターネット通信に置き換わっていくのではないだろうか。
インターネットの利便性がまた一段と上がる期待感を持ちながら、このニュースは継続的に追っていきたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?