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IEEE(アイトリプルイー).電気・情報工学分野の「標準化」機関

こちらは2023.05.09に配信したニュースレター(Link)と同じ内容です。



今回はIEEEという技術標準化機関について取り上げます。

後半には、 IEEEと関係をもつ Constellation Network (ネイティブトークン; DAG) にも触れます。


IEEEとは

https://www.ieee.org/

米国電気電子学会 (Institute of Electrical and Electronics Engineers)のことで、略して IEEE (アイ・トリプル・イー)と呼ばれています。

概要は以下の通りです;

  • ニューヨークに本部を置く。

  • 対象とする分野は、通信・電子・情報工学とその関連分野に及ぶ。

  • 学会の目的は、電気および電子工学、電気通信、情報工学ならびに関連分野の教育的・技術的進歩である。

  • 専門分野ごとに計39の分科会を持ち、それぞれに会誌(論文誌)を発行している。

  • 2018年時点で、世界最大の学術研究団体

  • 世界160か国以上に423,000人以上の会員がいる。

  • 電気・電子工学および情報工学の分野で世界の30%以上の文献を発行し、100以上の査読付き論文誌を出版し、1800以上の会議やイベントを後援している



IEEEによる標準化

https://standards.ieee.org/

 IEEEは標準化活動(規格の制定)を行っており、
その標準化に関する活動は、内部組織のIEEE Standards Association(IEEE-SA)が行っています。

 この学会が定めた規格の名称は"IEEE"で始まるものとなります。
以下のいずれかを、どこかで見聞きしたことがある方もいるのではないでしょうか。



無線LAN規格のIEEE802.11

 いまや世界中でインターネットが普及し、さらに無線LANによる接続も当たり前となりました。

 この無線"LAN"は、Local Area Networkの略で、
家庭内や会社内部のような、「ローカルネットワーク」でのインターネット接続を実現するものです。

その無線LAN規格は、「IEEE802.11」で標準化定義されています。




IEEE802シリーズ


 無線LAN規格(IEEE802.11)以外にも複数規格があり、
総称「IEEE802シリーズ」は有名で、それに準拠した通信機器やサービスが各企業で開発、提供され、社会生活を支えています。(下表参照)

 このような通信工学をはじめ、電子・情報工学での標準化活動をしているのが IEEE(SA)という機関なのです。


以下はwikipediaからの引用です。

wikipedia


ここで注目したいのは、一番下の行にある、
「IEEE802.24」 (スマートグリッド・IoTに関する技術諮問)、です。

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