帰国子女ってこんなこと経験しがち
いまや海外勤務・海外駐在も珍しいことではなくなり、それにともない帰国子女も増えているようですね。
帰国子女という言葉はよく聞くかもしれませんが、じつはその実態だったり、本人たちが抱えがちな悩みってなかなかわかりづらかったりします。
私自身も高校時代に3年間アメリカで過ごし、帰国子女として日本に帰国しました。(じつは私の場合これを書くことも勇気がいりました)
もちろんすべての帰国子女の方に当てはまる訳ではないかも知れませんが、私自身の経験や、周りの方の話もふまえて、帰国子女が経験しがちなこと、抱えがちな悩みを書いていきたいと思います。
こういった人もいるんだ、と知っていただき何かを考えるきっかけになればうれしいです。
帰国子女なの?いいなあ!
定番の一言かもしれません。帰国子女と知ったとたん、いいねーそれ!と言われがちです。
本人たちには何の悪気もなく、憧れの気持ちからそういってもらえているのでしょう。ただ言われた方は、返答に困ることもあります。
帰国子女の中には好んで海外に住んだ方もいるでしょうが、私のようにとても抵抗があった人もいます。だから一概にはいえないのですね。
私の場合は、上記のように言われたとき「いいでしょう!大学入試もセンター試験受けていないんだよー!」などとわざと明るく振る舞うようにしていました。
いいなあ帰国子女は英語しゃべれて!
これも言われました。
たしかにしゃべれる方はおおいでしょう。
しかし多くの場合はそれを表に見せないのでわかりづらいのかもしれませんが、それは皆さんの圧倒的な努力の成果なんですね。
私の例になってしまって申し訳ないのですが、私の場合は、はじめは全く英語を話せませんでした。
現地校でアメリカ人に発音を馬鹿にされたり笑われたりして。
アメリカ人ってアジア人のことを下に見ている人もいて
そもそも英語を話せないとステージにも立てないというか。
本当にほんとうに悔しくて
泣きながら毎日365日*3年間
歯を食いしばって猛勉強してきました。
わざわざ人に言う必要もないので
これまでこの事実は誰にも話さず封印してきていました。
でも、ここでは一般的な状況をお伝えする目的で書いてみました。
英語しゃべってみて!
これも定番の一言ですね。興味本位で、生の英語を聞いてみたいという思いなのでしょう。
ただ私の場合これをいわれても「何を話したら?」状態となります。だって私の場合英語をしゃべるときには頭をバチッと切り替える必要があるからです。
別に見せびらかすためにスキルを持っているわけではなく、現地で生きていくのに必要だったから身につけたのです。
例えば日本語で急にスピーチして?っていわれて、きゃー日本語の発音素敵!などいわれても、ん?いやだってしゃべるよね?ここ日本だし。
と思いませんか。
英語で質問してみて会話を楽しむとかなら良さそうですが、興味本位での「何かしゃべって?」は返答に困りがちです。
英語の発音をからかわれる
上記のようにしゃべってみて!と言われてしゃべったとします。
そのときについ現地の発音で話してしまうと、それをからかわれることもあります。
「ええアポーだって!なにそれアップルじゃないのかよー!」
もちろん本人たちに悪気はないでしょうし、言われた側も気にしない人もいるでしょう。でも人によっては言われたときに傷つく人もいます。
「普通こうじゃない?」の普通ってなに?
よく普通と言いがちですが、それがよくわからなかったりします。
おそらく普段の生活の中で「よく聞くこと、よく見ること」なのかも知れませんね。「大多数」の意見なのかも知れません。
ただそれは日本においてのことなのかも知れません。
海外では生活環境もちがうため、その「普通」がわからなくなりがちです。そのため会話について行くのがむずかしいと感じることもありました。
そのため代わりに、私の場合は、「わたしは」こう思うとか「私の知る限りでは」という言葉使いに気をつけるようにしています。
親にも相談しづらい
親も一緒に海外生活しているので一見相談できそうですが、じつはしづらいという方も多くいらっしゃいます。
親は親で悩みを持っているでしょうし、相談したら悪いとか、わかってくれなさそうとかいろいろな理由があると思います。
だから結構自分で抱え込んでしまう方も多いのですね。
次第に「帰国子女」を隠そうとする
帰国子女の中にはかなり日本の文化になじもうとする方もいます。そうした場合周囲に対してとても気を遣ったり、周囲で起きていることに敏感になりがちです。
それでもこれだけ頑張ってもなかなかなじむのに時間がかかることもあります。そのたびに馬鹿にされたり受けれてもらえなかったり。
違和感を感じて徐々に徐々に積み上がっていくのです。
こうしたことを経験していくと、自分が帰国子女であることを隠そうとしがちです。
ちなみに私もこの理由により、冒頭で帰国子女と書くのに勇気がいりました。
■安心できる場所を提供したい■
以上がおおまかな帰国子女が経験しがちなことでした。
稚拙な文章ではありますが、少しでもなにか届いてもらえたらうれしいです。
私の夢はこうした悩みをもつ方がもっと安心してのびのびと生活できる場を提供したいと思っています。
具体的にはセッションをしたりカウンセリングをしたり。コミュニティーを作ったり。
そのためには、いま読んでくださっているあなたの理解や協力も必要です。帰国子女に対しての理解を少しでも広げてもらえたらうれしいです。
長文失礼しました。最後までありがとうございました。
だいき
さいごに 帰国子女の人へ
とてもすごい経験をされてきたかと思います。もしなにかご相談されたいことなどあれば、私でよければいつでもコメントいただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。皆様のスキがはげみになります!いただいたサポートはありがたく書籍の購入など今後のnoteに活用させていただきます。