セーターは、ダサいかね？
このセーターをダサいと思うか？
僕はこのセーターを見た時、なんとも言えない「違和感」を強烈に感じた。
ジョジョだったら「ゴゴゴゴ」ってなってその後絶対なんか起きる雰囲気の違和感だ。
言葉にできない感覚
「ダサさの向こう側」
とでも言っておこう、特攻の拓でい言われていた「スピードの向こう側」と似たような物かもしれない「何か」がそのセーターにはあった。
今回はその「何か」を紐解いていこう。
最近、IT界隈の方と飲みに行く機会があったのだが、その方はサラリとそのセーターを着て来た。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「それ、どこのセーターですか？」
聞かずにはいられなかった、何故なら「賢い人事部 洗練された人材」という謎の文字と、紙食ってる生き物がそのセーターに鎮座していたから。
ドドドドドドドド
「SmartHRって会社のセーターだよ。」
僕には分からない会社だった、どうやらその会社のグッズとして販売されていたセーターらしい。
「多分、その会社の社員の方も着づらいと思うから、代わりに着てる」
イデオロギーベースで着るその方のスタイルにしびれた、そのセーターの社会的地位を向上させようとしていたのだ。
そしてその後、飲み会に合流したもう一人の方もセーターの事を指摘した。
「それ、SmartHRのセータですやん。」
その人は知っていた、ITリテラシーの高い人は漏れ無く知っているらしい会社だった。
「ユニコーン企業ですやん。」
しかもその会社は「ユニコーン」だった、農民の僕は意味が全く分からず、ユニコーンの様に羽が生えて、ツノがあって、、、完全に手塚治虫の「ユニコ」を想像していた。
しかし「ユニコーン企業」意味を聞くと、ユニコと言うかゴジラだった。
ユニコーン企業とは、評価額が10億ドル以上（1ドル110円換算で1,100億円）、設立10年以内の非上場のベンチャー企業を指します。
上場してないけど、凄い勢いがある会社で、ユニコーンになっている会社は日本に今6社しか無いらしい。
ネットで調べたらTwitterとかTikTokも昔はユニコーンだったらしく、僕なりに「メジャーデビューしたら確実に売れるであろう、今最も人気のインディーズバンド」と理解した。
つまりそのセーターは「メジャーデビュー前のサチモスのバンドTシャツ」と言うことになる。
例えば、サチモスがメジャーデビューする前の2015年くらいに、サチモスのTシャツを着ていたとしよう、音楽に詳しくない大勢の人はスルーするに違いない、だが音楽に詳しい人はこうなる。
「お、お前、分かってんじゃん！そのバンドいいよね、今きてるよね！」
もう、お分かりだと思うが、SmartHRのセーターも、現代でそういう存在だ。
ITリテラシーの高い人には刺さり散らかすセーター
それはもう、カッコイイとかダサいとか、そう言う問題ではなく、着てる時点で「勝ち」のアイテムだったのだ。
その証拠に、外でタバコを吸っていたその方は声をかけられ「一緒に写真を撮って欲しいと」言われた。
そしてTwitterにアップされ、100いいね以上されていた。
本当に来てる人見かけて、思わず声かけてしまった笑笑
— 茂木 優弥＠ウェビナーしてる人🗣｜アイセールス🤖 (@nf_bb) December 22, 2021
SmartHRのユーザーさんらしいです。
まさか、こんな出会いがあるとは。#SmartHR pic.twitter.com/5qOvR21MCh
なんか色々凄い。
僕はもう、そのセーターから目が離せなくなり、めちゃめちゃ欲しくなった。
調べたら、ちゃんと売り切れていた、残念だ。
子供とお揃いで着れるように120のサイズも用意しているてころがたまらない。
今回セーターから感じた「ダサさの向こう側」にある「何か」とは、もしかしたらサブカルチャーの真髄だったのかもしれない。
自分がそのセーチャーを着る意味
「全員に良いと思われなくていい」と言う悟りの境地
ピンポイントで刺してくる攻撃性
受け取り手が意味を理解したときの高揚感
それはもはや「かっこいい」であり「cool」であり「dope」であり「nasty」であり「hip」でもあったに違いない。
最後に、僕たち出汁BOYZは、上手でカッコいいラップは出来ない。
しかし、その方のセーターの様な「ダサさの向こう側」を目指して、日々活動していきたいと感じた。
ぽやしみ
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