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提案書紹介その4「高校生求人でアルバイトを元気に」「Re:Animal Life~動物達に愛を~」

今回は、静岡県立御殿場高等学校からの提案を2つご紹介します。

1つ目は「高校生求人でアルバイトを元気に」
まずは提案書をご覧ください。

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静岡県立御殿場高等学校_ページ_009

高校生からアルバイトをすることで、社会のルールを学べ、進路の参考になることもあります。しかし、高校生はアルバイトを自由にできない、バイト禁止の高校が多くあります。高校が主張するバイト禁止の主な理由が「トラブル時の責任問題」「学業中心」です。それを解決すべく、アルバイト先と高校が提携して求人を作ることで、高校生がもっと自由にアルバイトをすることができるというのが今回のアイデアです。

このアイデアに関して、デザセンでは下記のように考えました。

1.問題の把握について
校則でアルバイトができない高校生のために、アルバイト先と学校が協力して求人を作るという高校生らしく、面白いアイデアでした。また、自分達の体験談が細部に散りばめられており、「自分たちはこれを求めているんだ」という熱量を文面から感じました。

2.課題の抽出と設定・解決策について
今の提案でも十分、入賞や入選を狙えるポテンシャルを秘めているとは思いますが、より審査員の方に評価してもらうためには、”三方よし”を意識するとより説得力が増すと思います。(三方よし…江戸時代の近江商人の経営哲学で売り手や買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそ良い商売という考え方。)それぞれにどんなメリットがあるのか、そしてそれが昨日するためにどんな仕組みがされているのかを明確に伝えられるとより評価の高いアイデアになると思います。

3.アドバイス
例えば、今の日本では少子高齢化の影響で地方の農業や介護業界での人材不足が問題視されています。そこでこの企画で高校生がアルバイトをすることで、人材不足にも貢献できるのではないかといった未来の展望に対する説明が入るだけで、より企画の価値が高まり、評価にもつながるかもしれません。

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2つ目は「Re:Animal Life~動物達に愛を~」
まずは提案書をご覧ください。

静岡県立御殿場高等学校_ページ_011

静岡県立御殿場高等学校_ページ_012

現在、ペットの虐待やワクチンの不摂取、里親詐欺などが問題視されています。そこで、保護団体を作り、飼育・病気などの知識をつける講習会や、ペットを飼う資格「ペット免許証」の発行をする!というのが今回の提案です。

このアイデアに関して、デザセンでは下記のように考えました。

1.問題の把握について
虐待や捨てられてしまうペット問題に着目し、飼い主の意識改革から始めようというアイデアで、文面からもペットに対する愛情が伝わってくる素敵な提案でした。

2.課題の抽出と設定・解決策について
実際にこういった団体があれば、ペットに理解のある飼い主が増えるのではと思うのですが、もう少し現状とそれに対してこのアイデアがどのようにしたら機能し、問題を解決するのかを明確にできると、実現性の高さも感じられ、全体的に評価されるアイデアになると感じました。

3.アドバイス
課題の本質はなんなのか、自分たちがこの企画で本当に解決したいものは何なのか何度も深掘りを重ねると、より現実的な提案ができると思います。ロジックツリーなど便利なフレームワークがあるので、参考にしてみると良いかもしれません。

また解決策の最後の方に「ペット免許証」という記述がありますが、画期的だと感じました。運転免許証のようにペットと一緒に証明写真を撮ったり、協力店での割引などの特典があれば、より多くの人が講習を受けたくなるのではと、ワクワクするアイデアでした。

▶️デザセン公式HP
https://www.tuad.ac.jp/dezasen/

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