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デザセン出場経験者に話を聞いてみた!~デザセンスタッフとして活動して~

高校生時代のデザセン参加経験を経て、東北芸工大に入学。大学ではデザセンスタッフとして、デザセンを支える側に。

みなさんこんにちは。今回は特別企画!インタビュー記事です。
実は、デザセンスタッフとして活動している芸工大生には、高校の時にデザセンに応募していた、さらには決勝大会に出場した!なんて人もいます。
そんな、いまの高校生の皆さんより少し前にデザセンに挑戦していたセンパイたちにインタビューしてみました。デザセンになぜ参加したのか、デザセンを通しての学び、大学生となってデザセンをどう思うかなど、デザセンの参加意義、教育効果についての体験談となります。

今回インタビューしたのはこちら4人です。
(名前/所属学科/学年/デザセンに参加した年/デザセンスタッフとして経験した役職)

天野さん

天野豪紀/企画構想学科/4年生/2016年/経験役職:チームサポ―ト(決勝に進んだ高校生チームを良いプレゼンへと導くサポート役)→記録係→学生デザセンスタッフ代表

鈴木さん

鈴木郁哉/企画構想学科/4年生/2014,2015 2014で決勝進出/経験役職:チームサポ―ト→デザセンアドバイザー(チームサポートスタッフの相談役)

増川さん

増川尚己/企画構想学科/4年生/2015,2016 2016は最終30案に選出/経験役職:チームサポ―ト

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佐藤杏香/映像学科/2年生/2018/役職:PV(デザセンのプロモーションビデオの制作や、記録撮影などを担当)


Q:みなさん、デザセン を始めたきっかけはなんですか?(以下敬称略)

増川:授業で取り組んでいて、デザセン を知ったのは高校一年生の時でした。
天野:初めて応募したのは2016年。その時に芸工大を志望校にしていて、AO入試で有利になるものを増やしたかったから。
鈴木:へー!なるほどねえ〜
天野:そうなんです笑
鈴木:僕は、高校の部活動で毎年応募していたのでその一環で応募していました
佐藤:私は授業の一環で(デザセン を)やっていて、先生に選抜されて応募しました
天野:それってどんな授業なの?
佐藤:課題研究という名前で、総合的な学習みたいな授業でやっていました。

Q:デザセンを経験する前はデザインに興味があった?

増川:高校の時は美術科だったので、ずっとデザインを学んでいたのでずっと興味があります!実は最初は、デザインコンペかな?と勘違いしてました。
天野:僕も元々デザインに興味があった。確かに、最初はなんで「デザセン 」って名前なんだろう?って思ったなあ。
鈴木:僕もデザインに興味があった。というのも、ビジュアルデザインのパッケージとかを学びたかったんだけど、デザセンはソーシャル分野のデザインに取り組むので最初の印象はかなり違いました。びっくり!という感じでした。
佐藤:デザインって聞いて、やっぱり私もビジュアルデザインの大会かと思っていて。先生に聞いた時は社会的な内容でえ?!ってびっくりしました。

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Q:デザセンを経験して考え方は変わりました?

天野:僕はデザセンを経験してはいるんだけど当時、二次審査で落ちちゃって。でもその時、デザセンに応募して社会の問題を考えて表現するのが初めてのことで楽しいって思えた。それが、今の芸工大の企画構想学科に入学したことにつながるんだけど。そういう意味で(社会的なデザインの)楽しさを教えてくれたなって思います!
増川:変わったこととしては天野さんを被るんだけど、社会問題とかを広い視野で見られるようになった。あと、それを通じて企画構想学科に興味が湧きました。

Q:つまりデザセン があったから芸工大に進学したのですか?

増川:そうかも。こんな美大にこんな学科が?!という、受け取るものや情報、インスピレーションが多い素敵な学科だと感じて、当時は企画構想学科を中心に受験しました。

Q:なるほど。デザセン の経験が今につながっているお話ですね。他にも、高校生でデザセンを経験しておいて良かったことはありますか?

鈴木:デザセンスタッフとして動く時、自分が応募して、かつ、決勝大会で感じたスタッフの熱量とか高校生が考えていることが自分と重なって。対応しやすかったり、アドバイスも考えやすかった。あとプレゼンを練習する時間が三日間の中ですごくあって、その時が一番高校生が成長する時。自分もその時苦しかった思い出があるから、その時どう伝えたらいいか、一緒に考えられたのが「デザセンの経験が活きたな!」って感じた。
天野:経験しておいて良かったことか〜…僕は決勝大会に行ってないから難しいな。あ!でも、高校生の時に経験してるからこそ、高校生が感じるデザセンの難しさを知っているのはあるかなと思っていて。2、3年デザセンに携わると企画構想学科としてのスキルも溜まるけど、高校生の時に感じたことや思い出があったからこそ等身大の高校生と同じ目線でアドバイスできたかな。
佐藤:高校の時に、決勝大会までの準備時間に「どんなことしたら伝わりやすいか?」「この情報であってるか?」と必死にいろんなことを調べて。本当に伝わるにはどうしたらいいか?と鍛えられました。昨年、デザセンでPV班を担当して、その時の思い出があるからこそどういう表情が欲しいかを感じることができるので役職の上で経験が大きく活きたと感じました。
天野:感慨深いよね〜。高校の時の自分、こんな表情だったんだ〜って思うよね。

Q:高校生の時のデザセンの思い出は?

鈴木:決勝大会のプレゼンを山形に入ってから決めたこと!もうね、地獄のような三日間(笑)。決勝大会はホテルに泊まったんですけど、夜も各部屋から集まってずっと練習して、次の日は朝から練習して。噛むし、言い回しも間違えるし。でも本番ではプレゼンしきれてめちゃくちゃ嬉しかったな。
天野:そっか。シナリオ完成しなかった組なんだ。
鈴木:恐ろしいよ、本当に恐ろしい笑
天野:杏香ちゃんは練習してたよね?
佐藤:私もギリギリでしたけど・・・笑
天野:でも、覚えるまでいけるのがすごいよ!
佐藤:(笑)。私は、発表するという経験があまりなかったので、全世界の人に自分たちの様子が配信されるという経験で度胸がつきました。その時の自信が、今の授業のプレゼンにも活きています。すごく良い思い出です。
天野:この先あるかわからない経験だよね。何百人、何千人の前で発表できるなんて!

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Q:デザセンに参加する未来の高校生へ一言ください!

天野:結構使い古された表現かもしれないけど、学校の学びは答えがあることが多いと思う。でも、デザセンで学ぶことって、学校ではあんまり学べないけどこれからの社会に絶対に必要なアイデアだと思う。
遠い国の問題じゃなくても、自分の隣に社会問題はある。それを見つけて、っていうそれだけで自分の力になると思う!高校生の時も、スタッフとして参加してもそう感じる。楽しくデザセンに取り組んでくれたらな。
鈴木:デザセン一個応募するのに、高校生も先生も大変な思いをする。多分、デザインとか社会課題を論理的に解決するために考えるアイデアなんて考える機会そうそうないですよね。むしろそれを楽しんで欲しい。もっと本音で、素直に社会の問題に向き合って欲しいな。
増川:世界の問題ももちろん大事だけど、自分たちの周りで問題になってることに対して疑問を持ったり、少しでも調べてみることが一番大事なのかなって思ってて。そういうのが好きな人はデザセンとか向いてると思う!自分の身の回りだったり、友達の身の回りに起こってることに探りを入れてデザセンに応募してもらえたらな、と思います。
佐藤:高校生のうちだからこそ、高校生の形に囚われないで自分の身の回りのことを挑戦して欲しい。高校生同士だと揉めたりすると思うけどそれも経験。自分たちで意見を出し合って、一つのまとまった研究を出して欲しいなって思います。

▶️デザセン公式HP
https://www.tuad.ac.jp/dezasen/

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インタビュアー:泉川真凛(デザセンスタッフ広報班、グラフィックデザイン学科2年)


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