今こそ学びたい:コーチングスキル
どうしたら心を開いてくれるのかな
私が毎週ピアノレッスンで顔を合わせる女の子のことである。
(私は本業とは別にほんの数人の子供たちにピアノレッスンをしている)
去年の今頃、冬休みが始まるより前に彼女のお母さんから連絡があり「レッスン、しばらくお休みします。」とのこと。
小学校高学年に入って色々と敏感になるお年頃ではあるが、彼女は元々明るくておふざけが大好きな普通の女の子だった。
私が見る限りではご両親のお子さんへの接し方やご家族での時間の過ごし方はとてものびのびしていて、休みとなれば外へ出て自然界に触れ、いろんな景色や昆虫を観察させたり、家で料理に挑戦させたり…本当にほほえましい一家なのである。
だから彼女が学校を休みがちであると聞き、最初は耳を疑った。
確かに以前、お家にお邪魔していた頃より年齢も上がり、ティーンの仲間入りをしようとしている女の子だ。コロナ以降物理的な距離が離れたこともあり、リモートでのレッスンに切り替えた後も機嫌良く楽しんでいたとはいえ、だんだん集中力が切れやすくなり、カメラに姿を映そうとしなくなっていた。
そうか、やっぱり何か抱えていたんだ…
そのご家族にとって私はただのピアノ講師に過ぎないのだが、私自身はこうしたレッスンを通して子供たちが没頭できる楽しいひとときを過ごしてほしい、いろんなストレスにさらされている毎日の中で癒しや活力になる時間を過ごしてほしい、と心から願っている「サポーター」のつもりだ。
なので彼女の不登校の兆しについて聞き、いつもそばで見ているお母さんの困ったような悲しそうな顔を見て本当に辛かった。
最初は「仕方ないよね、様子を見ながらね」と言っていたお母さんも1ヶ月経ち2ヶ月経ち…不登校が日常になっていく中で焦りや不安が増大しているように見えた。
結局今年の年末を迎え、この一年の間に彼女が学校へ行ったのは数えるほどだった。
幸い彼女の希望で今年の春にピアノレッスンを再開する事になった。
相変わらずビデオに顔を映さず、手元と鍵盤しか見えないのだが、私はとにかくこの時間が彼女の楽しみになるように…とだけ願いながらレッスン中はもちろん、レッスン前にも少しおしゃべりしたりして少しずつまたあの打ち解けた感じを蘇らせようと努力中である。
「コーチング」という仕事の存在を知る
いつしかYoutubeの動画や図書館で借りた本などで子供の教育に関わる心理的なサポートに役立つ情報がないかと探すようになっていた。
はっきり言って私は「教育者」としての専門的な知識も学歴も何もない。
ただあるのは「助けになりたい」という気持ちだけだ。
でもありがたい事に今の時代はどんな知識も望むならいくらでも得ることができる。
心理学や認知プロセスなどを独学で勉強していくうちに「コーチング」という仕事の存在を知った。
「ティーチング」ではなく「コーチング」というスキルは私にとても新鮮な印象を与えてくれた。一方的に上から教えるやり方ではなく、一緒に横に並んで前進していく感じがとても理想的で望ましいやり方に見えた。
もちろんこれは本人がまず「変わりたい」と思っていなければ何の意味もないのだが…
このスキルが直接彼女やご家族を助ける事につながるのかはまだよくわからない。
でもどんな人にもこんなふうに親身に寄り添って一緒に一歩一歩進んでくれる「相棒」がいたら、こんなに心強いことはないのではないだろうか。
こんな仕事ができたらいいな…と強く思ったのだった。
どうやって学ぼうか…
もちろん今の時代には無料でいくらでも情報を集めることはできる。
パソコンを開けば、自分の視野を広げてくれる有益な動画やサイトで溢れている。
一番いいのは恐らく自分がまずプロのコーチからコーチングを受ける事だと思う。
とはいえ時間もお金も無駄にはしたくないのでまずは無知から脱出し、基本的なことを自分で学んでみようと考えている。
奇しくもちょうど今日、友人が教えてくれたのがこれだった。
確かにコーチングスキルだけでなくマーケティングや集客についても知らなければただのボランティアになってしまい、結局そんな時間は作り出せないに決まっている。
このコースならそのどちらのスキルも学べるという。
十分にUdemyのサービスとこのコースについてチェックし、そしてつい先ほど購入したばかりだ。
少し見ただけなのだが短い動画で組まれているので隙間時間で基本が学べそうだ。
学習意欲に溢れてさえいればどんな環境でも学びが手に届く時代になった、とつくづく思う。
時間がない、お金がない(🥲)…そんな私でも強く心を惹かれ、“この知識とスキルを是非自分のものにしたい!”と突き動かされるエネルギーさえあれば、新しいことを学ぶのに遅すぎることは決してないはずだ。
どんなことも初めはみんな初心者で真っ白な紙切れみたいなもんだ。
でも言い訳して後回しにせず、このエネルギーに動かされるまま初めての世界に足を踏み入れてみよう!
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