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5w1hを使って「日々の行動」「夏の過ごし方」を考えてみた

「5w1h」とは、記事を書く際に抜けがないようにすべき項目です。記者でない人でもおそらく、一度は聞いたことがある言葉かなと思います。

言わずもがな、5w1hとは、what(何)、who(誰)、when(いつ)、where(どこ)、why(なぜ)、how(どうやって)のこと。

5w1hを意識することは、記事を書くときだけでなく、実は「日々の行動」を考えるうえでもとても有効です。自分の価値観を可視化できるので。

たとえば就職。皆さんは何を重視しますか。またその順番は?

what=何(どんな仕事)をするか
who=誰と働くか(どこの会社に勤めるか)
when=いつから働くか(卒業してすぐ? 前の会社を辞めてすぐ? 定年まで?)
where=どこで働くか(どこの街? どこの国? 在宅?)
why=なぜ(なんのために)働くか(会社を発展させるため? お金持ちになるため? 好きなことができる生活を営むため? 好きなことを仕事にしたい?)
how=どうやってそれ(自分の希望)を実現するか

何を優先するか。その軸は人それぞれですよね。ただ、時代のトレンドも明らかにあります。

昭和~平成半ばまでの“猛烈サラリーマンの時代”は、who(どこの会社に勤めるか)を最重視する人が圧倒的に多く、what(職種)に強くこだわる人は少数派だった印象があります。

where(勤務地)も二の次。多くは新卒(when)で“集団就職”し、定年まで勤め上げます。そのあいだ人事部の命令のまま、あっちに行ったり、こっちに行ったり。ジェネラリストを養成するためなのか、とりわけ若手社員のころは部署を転々するのも普通でした。

さらにwhy(働く目的)も「会社を発展させること」が暗黙の了解。そのため(how)には残業も、土日出勤も厭わないのが美徳とされていたような気がします。

5w1hを使ってこうやって考えると、当時の“凝り固まった価値観”(?)があぶり出されます。いま振り返ればある意味、宗教のように見えなくもない。こうした価値観にあわない人たちはアウトローとして生きていく。選択肢もさほどない。そんな時代でした。

いまはどうか。まず価値観が多様になりましたよね。人によって優先順位がバラバラなのは当たり前。生き方とは本来、自由であるべきです。人生は自分(個人)のものであって、会社のものでも、また国のもの(戦前・戦中)でもありませんから。

けれども時折、「昔は良かった」とつぶやく人がいます。それはおそらく、その時代の価値観と自分の価値観がマッチした人の話なのではないかな、と勝手に想像します。それはそれで幸せですよね。

次はJICA海外協力隊をみてみましょう。

「どうしてもアフリカ(または〇〇の国)に行きたい!」というwhere重視の人もいれば、こんな活動をしたいというwhat派もいます。または帰国後のプラン(たとえば国連へのステップアップとか)を見据えてwhy(なんのために=目的)を第一に考える“計画を立てる派”もいるでしょう。

when(いつ行くか)も重要な要素。“なりゆき派”もいれば、「社会経験を3年積んでから」とまじめな人もいます。

5w1hを使ってこう考えると、かつてのサラリーマン社会と違って、JICA海外協力隊はどんな人でも受け入れる器の大きさがあることに気づきます。

今度は「この夏の過ごし方」(とくに海外に行く場合)を5w1hで考えてみます。皆さんは何を重視しますか?

what=何をするか(観光、スタディツアー、バックパッカー旅行、リゾートなどでリフレッシュ)
who=誰と行くか(ひとり、友だち、恋人、家族、同じ目的の人)
when=いつ行くか
where=どこに行くか
why=なぜ(なんのために)行くか(途上国について少しでも知るため、スキルアップのため、ガクチカのため、将来の夢のため、経験を積めればOK、他人が行くから)
how=どうやってそれ(自分の希望)を実現する?

5w1hの軸で考えたとき、whatとwhyを重視する人に検討していただきたいのが、ganasが開催する取材プログラム「Global Media Camp」です。

たとえばwhereがコロンビアの場合、Global Media Camp in コロンビア」はこんなふうになります。

what=10日間限定のジャーナリストになって、自分で直接取材し(通訳と一緒に)、記事を書き、発信する。取材対象は、ベネズエラ難民、50年以上続いた内戦から国内の別の場所に逃れた避難民、差別されてきた先住民、アートの力で観光地へと変貌を遂げた元スラムの人たちなど
who=同じ関心をもつ人たちと参加する
when=この夏
where=南米コロンビアのメデジン(世界で最も革新的な街にも選ばれた)why=難民をはじめとする社会的弱者の暮らしや考えを知るため、インタビュー&ライティングのスキルを上げるため、国際協力の仕事に将来就くため、ジャーナリストになるため、コロンビア人の友人をつくって現地を引き続きウォッチできるようにするためなど
how=そのために本物のジャーナリストのようにしっかりして準備をして頑張って記事を書く!

※もちろん5w1h思考も身につきます。

▽詳細はこちら。

ではアフリカのルワンダはどうでしょう? ルワンダを取材するプログラムもあります。

基本は上と同じです。違いは取材対象と、取材する言語が英語であること(コロンビアは日本語またはスペイン語)。

whereが日本の場合はこんな選択肢があります。