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Amazon Audible(オーディブル)英語学習!おすすめ短編集10選(王道から激レアまで!)

Amazon Audible(オーディブル)は、キレイな発音で英語を流してくれるので、趣味と実益を兼ねた優れた英語学習教材になります。
じっくりと長編小説や実用書に取り組むのもひとつですが、短めのストーリー展開で完結する短編は、とっつきやすく、繰り返し学習もしやすいので勉強するのにもってこいです。

AudibleヘビーユーザーのLilyが、英語学習者向けに厳選した「英語の短編集」をご紹介します。王道のクラシック名作集から、掘り出し物感がいっぱいの激レアタイトルまで、いろんなテイストで、学習しやすい作品集を集めてみました。

また、紙の洋書やKindleなどの電子本で、英語を文字で確認しながら学習すると効果的ですので、Audibleと本が揃っていて、両方を同時に購入できるタイトルを選んでいます。

1)秀逸。オスカー・ワイルド童話集

ウイットに富んだストーリーでファンが多いオスカー・ワイルド。子供の頃に読んだことのある「幸福な王子」などは、やはり名作中の名作ですね。今読み返すと、子供の頃には持ち得なかった感情が心の奥からこみ上げ、不覚にも涙したり。感受性が大人になったんだと感じ入ります。

特筆すべきは、このオーディブル版のナレーションです。英国の著名俳優陣が、唸るような素晴らしい朗読をしているスペシャルです。

童話なので、もちろん子供向けに書かれていますが、やはり英語なので決して簡単すぎるということはありません。難しすぎず簡単すぎず、日本人の英語学習者には適切な難易度ではないかと思います。

収録されているお話は、以下の9編です。邦題と朗読者を記載しています。(豆知識:名女優ジュディ・デンチさんのお名前の前にDameとついているのは、英国女王より爵位称号を授与されておられる女性だからです。男性はSirがついています。二人おられますね)

The Happy Prince
(幸福な王子、朗読:Robert Harris)
The Nightingale and the Rose
(ナイチンゲールとバラの花、朗読:Dame Judi Dench)
The Selfish Giant
(わがままな大男、朗読:Sir Donald Sinden)
The Devoted Friend
(忠実な友達、朗読:Jeremy Irons)
The Remarkable Rocket
(すばらしいロケット、朗読:Geoffrey Palmer)
The Young King
(若い王、朗読:Dame Judi Dench)
The Birthday of the Infanta
(王女の誕生日、朗読:Sinead Cusack)
The Fisherman and His Soul
(漁師とその魂、朗読:Sir Derek Jacobi)
The Star-Child
(星の子、朗読:Joanna Lumley)

上記のamazonリンクで、サンプルが聴けます。ジュディ・デンチさんの「The Nightingale and the Rose」の部分です。

下記は、洋書のペーパーバック版と和訳文庫本です。

オーディブルと文字の本を組み合わせて勉強すると、本当に効果的です。

2)The 王道!O.ヘンリー短編集

短編と言えばO.ヘンリー。O.ヘンリーと言えば短編!
というほどに、短編の王者的な位置に君臨するストーリー・テラーは外せません。

英語の授業で「The Gift of the Magi / 賢者の贈りもの」や「The Last Leaf / 最後のひと葉」などを読んだ経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。この2つの有名なお話をはじめ、味わい深い彼の作品がたくさん収録されていて、存分に堪能できる短編集をご紹介します。

短いストーリーの中に心を動かす力のつまった味わい深いお話で、楽しみながら英語学習を進められます。
(どうしたらこんな素敵な話をいっぱい思いつくんだろう?)

上記のAudibleは、とても聞きやすい落ち着いた男性のナレーション(アメリカ英語)で、49編もの作品を、14時間40分にもわたり朗読してくれています。ものすごくお買い得な気がします。毎日ひとつ聴いても2か月近く楽しめますね。

下記はKindle版ですが、気でも狂ったのか…?と思うほど、O.ヘンリーの作品が大量に網羅掲載されています。(え?Kindle196円???)

英語学習者向けに、下記のようなルビ訳(単語の上に単語の日本語訳がルビ文字で書かれている)付きの本も出ています。

3)ネルソン・マンデラお気に入りのアフリカ民話

かの元・南アフリカ大統領ネルソン・マンデラ氏が、アフリカに伝わるFolktale(民話)を厳選し、Favorite African Folktalesというコンピレーションにまとめたものが本作です。アフリカの民話というのは珍しいですし、とてもエキゾチックです。

何よりこのAudible企画のすごいところは、ナレーターのラインナップです。ハリウッドの名優が勢ぞろいし、素晴らしい朗読の競演となっており、聴くのがとても楽しみです。

朗読しているのは(Alphabet順)、
Gillian Anderson/ Benjamin Bratt/ LeVar Burton/ Ricardo Chavira/ Don Cheadle/ Matt Damon/ Whoopi Goldberg/ Sean Hayes/ Hugh Jackman/ Samuel L. Jackson/ LaTanya Richardson Jackson/ Scarlett Johansson/ Debra Messing/ Helen Mirren/ Parminder Nagra/ Sophie Okonedo/ CCH Pounder/ Alan Rickman/ Jurnee Smollett/ Charlize Theron/ Blair Underwood/ Forest Whitaker/ Alfre Woodard
(アルファベット順)

下のはWhoopi Goldbergの朗読部分のサンプルです。

こちらはヒュー・ジャックマン、

そしてマット・デイモン

南アフリカ出身の女優シャーリーズ・セロンも参加しています。映画ジャングルブックでヘビ役だったスカーレット・ヨハンソンがやはりヘビのお話朗読してたり……。

やはり役者さんは、皆さん滑舌が良くてセリフの口上がうまいです(って当たり前か)

下記はイラスト付きのペーパーバック(紙の洋書)です。イラストもカラフルで素敵です。

4)レディ・ガガが集めた「Kindness」エッセイ集

レディ・ガガが立ち上げた「Born This Way Foundation」は、誰もが自分らしく生きることをサポートする活動をしているそうです。「Channel Kindness」は、彼女が活動するうちに集まった「Stories of Kindness=ちょっといい話」の数々をまとめたエッセイ集です。

テーマは「Kind to others=人にやさしく」です。

 お母さんの亡くした女の子が最初のクリスマスに経験した心温まる思い出や、ある告白をしてくれた親友を支える話、障害と共に生きることを誇りに思っている少女の話など、胸が熱くなるようないい話が詰まっていて、涙もろい筆者はもう大変です。

ごく普通の若者たちが、自分や他者への「Kindness」について考え、自らの経験や思いを綴るエッセイ集ですので、自分の考えをまとめ表現する英作文の構成の勉強になります。また、普通の若者が普段使っている英語表現を知る良い教材でもあります。

Kindle版(↓)の他にハードカバーもあります。投稿者の写真などが掲載されています。

5)反逆女子のおやすみ物語

原題は「Good Night Stories for Rebel Girls」といいます。コレを私は上記のように「反逆女子のおやすみ物語」と訳しましたが、「この世は女子で廻ってる!」ぐらいの意訳でもいいか?とも思う雰囲気の本です。副題は「100 Tales of Extraordinary Women」、訳すと「非凡な女性の100の物語」でしょうか。

男性社会で自ら道を切り開いた女性たちについて、「Rebel Girls=反逆女子たち」としてその生きざまを紹介する伝記集です。この世にはすごい女性の先人たちがいるもんだと改めて思わせてくれます。

意図としては、女の子が成長する過程で、「女性であることに誇りと自信をもって道を切り開いてほしい」という願いをこめて、企画制作されたのだとと思いますが、女子だけでなく誰が読んでも間違いなく面白いです。

一つ一つのお話は数分ほどに短くまとめてあり、英文解釈の勉強という観点でも、ほど良い長さです。

朗読は、まさに「現代の反逆女子」を地で行っていると言ってもよさげな、個性的な活躍をする女子の皆さんです。個人的には、ジャズベーシストのEsperanza Spaldingが参加しているのが嬉しいです。

Alicia Keys/ Ashley Judd/ Esperanza Spalding/ Janeane Garofalo/ Mozhan Marnò/ Phillipa Soo/ Rowan Blanchard/ Samira Wileyなど。

Rebel Girlsシリーズは、ほかにも何冊か出ていますので、気に入ったら続けて読んでみてはいかがでしょうか。

紙の本やKindle版は、とてもおしゃれなポートレートのイラストが、各章に掲載されていてうっとりします。

6)ホダ・コビーの毎日ひとつ英語名言集

エジプト系アメリカ人ジャーナリストで、TVパーソナリティでもあるホダ・コビー。NBCの朝の顔、「Today」ショーのキャスターなので、まさにお顔は観たことある人が多いのでは?彼女は文才もあって、児童文学などの出版も多いです。

彼女のこの作品は、1月1日から毎日ひとつ名言を紹介し、少しご自身のエッセイを添えるという体裁の本です。いわば、英語の名言日めくり本ですね。短いし、日付もあるので、「一日ひとつ学習する」!とか課題設定をしやすいので選んでみました。

コビー氏本人によるリラックスした朗読も魅力です。

こちらがKindke版です。

例えば、1月6日の名言は、「Be careful who you are pretend to be. You might forget who you are」という言葉に彼女自身の想いを綴っています。乳がんを患って、その恐怖を克服した彼女。あの大輪の花のような笑顔の素が詰まっているような本です。

一行の日もあれば、結構長い文章がついている日もありますが、毎日何か学べると思うと魅力的ですね。

7)技巧派ジェフリー・アーチャーの短編集

英国のベストセラー作家ジェフリー・アーチャーは、読者を裏切らない超面白い小説を山ほど世に送り出して来ました。「ケインとアベル」や「チェルシー・テラスへの道」、「めざせダウニング街10番地」など、筆者も夢中で手に汗握って読んだ記憶があり、巧みなストーリーのこねくり回し方に、ついつい喜んで術中にハマったものです。

そんな彼には短編小説のイメージが無かったのですが、ありました!

少し、レベルは上級になりますが、アーチャーファンや大人の面白いフィクションにハマりたい方にはお勧めです。

Kindle版やハードカバーにはイラストがついていて、その分ストーリー理解の手助けになると思います。

8)近未来アフリカ系の不思議なSF短編集

Nnedi Okoraforというナイジェリア系アメリカ人作家の短編集ですが、なぜかこの作家の作品は翻訳が無いようです。私もこの作家を知らなかったのですが、この本に出合ってすっかりはまってしまいました。

SFなんだけど、いい意味の泥臭さがあって、何とも言えない個性に溢れています。ヤングアダルト向けの想定だと思うのですが、言葉が少し「大人ナチュラル」過ぎる(F語満載)かもと思えます。しかし、そういうところもとっつきやすさになっていて、不思議な魅力がいっぱいです。

ナレーションは、やはりナイジェリア系アメリカ人女優のイエティド・バダキが担当していて、これまたとても芸達者で素晴らしいです。

かのウーピー・ゴールドバーグがこの作家にはまってしまったらしく、紙本には、彼女が前書きを書いておられます。

9)ホラーの巨匠スティーブン・キングの短編集

趣向を変えて、ホラーの短編集も紹介しちゃいます。間違いなくコワ面白いホラーの巨匠スティーブン・キングの短編集です。

その名も「Nigtmares and Dreamscapes」(悪夢と夢の情景)。
もう私の説明など要らないかと……

このAudibleもナレーションがそうそうたる豪華大物俳優陣の顔ぶれです。

Stephen King, Matthew Broderick, Tim Curry, Whoopi Goldberg, Kathy Bates, Rob Lowe

スティーブン・キング本人の朗読というのもゾクゾクしますが、元祖「IT」で怖すぎるピエロを演じたティム・カリーや、鬼気迫る演技で観る者を恐怖のどん底に突き落としてくれた「ミザリー」女優のキャシー・ベイツなど、キングファンにはたまらないキャスティングです。

25編もの恐怖が詰まった本。
怖過ぎて、気づかないまま英語を習得してしまっているかもしれません。
怖い~嬉し~!!
(続編も出版されています!)

10)Star Warsファンのための短編集

コアなところをつきますが、気鋭のSF作家たちが書き下ろした「Star Wars」ファン垂涎の短編集「From a Certain Point of View」をご紹介します。Star Warsをモチーフにした40ものお話が詰まっているそうです。

こちらはKindle版。ふふふ…

メインの作家のラインナップは以下です。
Gary Whitta/ Meg Cabot/ Nnedi Okorofor/ Pablo Hidalgo/ Pierce Brown/ Wil Wheaton

(ん?Wil Wheatonって、キングの名作「Stand by Me」の映画版で主人公の少年ゴーディを演じた人ですよね???)

加えて34名もの作家が、それぞれくすっと笑えたり、じ~んと胸に来るような素敵なお話を用意してくれているそうです。

この企画は「First Book」という、恵まれない子供たちに本や文具などを送る慈善団体のチャリティ企画ということで、作家の皆さんは、なんとボランティア参加で作品を提供したらしいです。私たちも読むことで、楽しみながらこの慈善事業に参加できるわけですね。素晴らしい。


以上、10の短編集をご紹介しましたが、いかがでしょうか。ホントはまだまだありますが、今日のところはこの辺で……

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英語を習得したい、上手くなりたいというのは多くの人の普遍的な希望ですよね。こうすればいいよと言葉で表現することのむつかしさをかみしめています。楽しくて自然に英語が身に付いていくような、そんなコンテンツの発信を目指しています。