IV 天国にいちばん近い女
産婦人科に行ったら、やはり妊娠していた。
ミレニアムベイビーとみんなにもてはやされた。レイプで子供が出来て、レイプ犯と半同棲を強要されて(相手に)結果がこれだった。
双子。
お腹の中で片方の赤ちゃんが死んでいた。
私は、妊娠の兆候がある時、下腹を思いっきり叩き続けてた。
流産してくれと。なんて残酷なことを、酷いことをしたんだろう。
私の子宮は人より未熟で、卵巣も悪い。
レイプでも、産みたかった。お腹の中で生きてると思ったときそう思った。
ひげしゃんとは、21際の時まで付き合った。
別れたあと、やっと、流産は大したことないと言ってたので、ひげしゃんは、自分の母親には話した。
私は、その頃心療内科にかかりはじめた。
ひげしゃんは、別れたあとも会いたいと言って、結婚していたのを隠し、私には避妊なしのセックスを強要した。
バイト先にまで押しかけて。
私は、ある日、病院にひげしゃんがついてこなかったので、母に付き添ってもらったが、母が疲れたと帰ってしまい、喫煙所でタバコを吸っていた。
5階。景色がだんだん綺麗に見えて、階段の手すりに手を掛け、そのまま飛び降りた。
Ⅴ 明日は来るのか?に続く
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