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【夜泣き改善】科学的に効果が認められた子供を寝かしつける技術【入眠儀式】

子供がなかなか寝付かない。寝てもすぐに起きて泣いてしまう。

「このままじゃ私の精神が死ぬ…」

今回は、そんな人がハッピーになれる、夜泣きに対する科学的根拠のあるメソッドをまとめました。

夜泣きは、生後4か月までの子供だと当然起きてしまいます。原因としてはサーカディアンリズム(ざっくりいうと生活リズム)が出来ていないので朝・晩の認識や切り替えができません。

その為、真夜中でも目が覚め、おなかがすいたり、排泄したり、何かに気になったり、構ってほしかったり、暗い、眠いから泣くといった事になります。

4か月以降の子で夜泣きする。泣かないでも目が覚めてしまうという子は、習慣に引っ張られている可能性があります。これは大人でも起こりえます。

・いつも同じ時間に起きる。
・同じ時間にトイレに行く。

こういった事は、習慣として体に刻まれてしまいやすいです。これの対処法は誰にでもつかえ応用もしやすいのでぜひお試しください。

夜泣きが無くなる、マシになる、対処法を知っている。こういった状態になると精神的にも余裕が出てよりよい環境になるとおもいます。環境が良くなれば愛着形成もスムーズになされ母子ともに健康かつ幸せな家庭になるはずです。それだけでなく、睡眠は、成長発達に必要不可欠で免疫力・集中力・メンタルが育まれます。

逆に、睡眠が不足してしまうと様々な弊害が起こります。肥満や情緒不安定、注意力欠如などからくる学習障害につながりかねません。

満足な睡眠は、母子ともに非常に重要な問題です。この問題解決に役立つ科学的根拠と発達支援の現場で得られた体験的スキルを元にしたメソッドを紹介します。是非お試しください。

↓Youtubeでも解説しています↓

では、本題のメソッドは、「儀式を執り行う」 です。

これは非常に有効です。漫画に出てくるような怪しい儀式ではなく、ルーティーン・習慣といったほうがいいですね。

”この行動をしたら寝る。”

という習慣を体に染みつかせる為に儀式を行います。イチローがバッターボックスに入るとき、同じ動作を繰り返すのも”集中”する為の儀式と言われています。

この儀式を日常で使う例でいうと、

寝る時間になったら、パジャマに着替え、歯を磨く。ベッドに入り絵本を読んで、電気を消す。

こういった、特定の行動を同じ時間・同じ順番で行うことを「入眠儀式」といいます。この入眠儀式は、夜泣きの改善に効果的という研究結果があります。

2009年のアメリカの研究で、7カ月~3歳の子供405人を対象に入眠儀式を行ったグループと行わないグループに分けて観察した結果、入眠儀式を行ったグループは、


夜泣きの回数が平均1,6回→1,0回に。
夜中に起きている時間が平均20,8分→12,4分に。
寝付く時間が平均21,8分→12,6分に。

この結果から、入眠儀式は、劇的な効果ありと結論付けられます。そしてなんと、入眠儀式は、子供だけでなく眠れない大人にも効果があります。なぜなら人には、「条件付け」という仕組みが脳に備わっているためです。

レモンを見るとよだれが出る。
焼き鳥の香りを嗅ぐとお腹が減る。
もしくはビールが飲みたくなる。
旅行の帰り、地元の景色をみると安心する。

といった、ある条件を満たすとある反応を起こしてしまうという物です。この仕組みを活用すると、本能的な条件や、自分で学習した条件などから自動で反応を引き出すことができます。

みなさんパブロフの犬をご存じですか?犬に餌を与える直前に、メトロノームの音を聞かせ、この音を美味しいエサと常にセットにする。するとエサを与えなくてもメトロノームの音だけで犬は唾液を分泌するようになるってやつです。

これが心理学用語でいう古典的条件付けってやつです。メトロノームが条件。唾液の分泌が反応です。この研究は犬ですが、なんと人で実験して証明した人がいます。

ジョン・B・ワトソン先生です。

この人が行った実験は、「幼児アルバートの実験」とよばれ、当時9歳のアルバート坊やがモルモットの絵を見ているときに金属の棒をハンマーで打ち鳴らしてビビらせまくってたらモルモット単体にビビるようになるっていう今では倫理的にNGな実験があります。アルバート少年のおかげで人も条件づけれると証明されたのです。

この条件付けを応用したものが入眠儀式です。入眠儀式は習慣になればなんでもいいです。寝る前に踊るだろうが、ホットミルクを飲むだろうが子供が安心・満足して眠れればなんでもOK。それぞれの家庭にあった毎日の寝る前の儀式を是非取り入れてみてください。

この入眠儀式は生活リズムが出来ていない4か月未満子供でもちゃんと効果が出ます。なんなら今後の成長過程においても生活リズムが安定しやすくなります。この生活リズムは子供の発達の土台となる非常に重要なものです。生活リズムが安定し、安心できる環境があればこそ心身ともに高度に成長できます。

と、いうことで次回は生活リズムを整える発達メカニズム的に取り入れたい日常の習慣を紹介します。子供の世界は、日々の習慣が全てですからよりよい環境を作ってあげてください。

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