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陽だまりにゃんこ4

藍島あいのしま 特集




北九州市小倉北区の藍島は、小倉から渡船で35分。
島に着いた途端、360度青い海と広い空が広がり、遠くに北九州の工場地帯や山口の山並みが見える。
たった半時間ほどの距離しか離れていないのに、ここでは南の島にいるような長閑な時が流れている。

シーズン中は釣り人で賑わうが、もう一つ有名なのはこの島に生きる猫たちだ。島民250名と同じくらいの猫が住むという。
だが実際にこの島内を歩き始めてみると、残念なことにそこまでいるようには見えなかった。
カンカン照りの暑さを凌ぐために涼しい所に隠れているのか。
それとも目にする猫のほとんどがさくら猫のせいか。
確かに子猫の姿が見えない。
やがて猫のいない島になるのだろうか。
それでも今はまだ住宅地や港を歩き回り、数十匹の猫たちと出会うことができた。

体つきや顔の雰囲気が本土とは何となく違う猫もいる。
真夏の酷暑の昼下がり、猫たちはみんなグロッキー気味だ。どの仔も日陰でゴロンと寝転がっている。
毛皮が相当暑そう。
近づいてもみんな警戒心はまったくのゼロ。それどころかしゃがんでカメラを構えた途端ニャーと鳴き、すぐに寄ってくる。鼻先にカメラを近づけても動じない。
いつの間にか、私の体がつくる日陰で寛いでいる。
猫の日除けになった。
こんな体験は初めてだ。
そんな藍島の人懐っこい猫たちと暑い夏のひとときを過ごした。







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