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黄昏の園
西の空に色鮮やかな夕焼けが広がるとき、その場の風景もみるみるうちに紅色の光のヴェールに包まれることがある。それまで目にしていた光景とは別世界のようで、突然のギャップに驚く。
ライトアップ直前の、黄昏のバラ園にもそれがやってきた。目の前に咲いていた花が急に色めいて、ふわっと浮かんで怪しく揺れて、一瞬のうちに闇の中へと消えていった。
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日没と日の出の直前直後の「薄明」は、「黄昏」や「薄暮」「トワイライト」「逢魔時」など多数の呼称があり、また撮影用語で「マジックアワー」とも呼ばれ、美しい風景写真が撮れる時間帯として特別視されている。
さらにこの時間帯は前半を「ゴールデンアワー」、後半を「ブルーアワー」と呼んでいる。
日中の白色光が赤みがかった金色へゆっくりと移り変わるのが「ゴールデンアワー」。水平線に対して太陽の角度が0度から6度までの時間帯である。 その後に続く青みがかった光の「ブルーアワー」。地平線に対して0度から-4度の日没直後の時間帯に起こる。日の出の時はこの逆のプロセスを辿る。
晴れた日の黄昏時、西の空の彼方には透明なオレンジからブルーへの美しいグラデーションの夕景が現れるが、この同じ色の光が数十分間だけ地上に降り注ぎ、辺りの風景を紅色に染め上げる。
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ゴールデンアワーの時、赤いバラはより赤く、オレンジはよりオレンジに染まる。ブルーアワーになると今度はパープルの花が艶めかしく浮かび上がる。
このオレンジからブルーへ移行する中間地点では、そのどちらにも偏らない「黄に近い乳白色」のような光の時間帯が一瞬現れる。これはおそらくほんの数十秒ほどの出来事ではないかと思う。
この時は、暖色系と寒色系の中間にある薄黄や乳白色、淡いピンクなどの花が暗闇迫る花壇の中で揺らめく。
様々な種類と色の花が同時に咲くバラ園では、この現象が辺り一面で繰り広げられる。咲いていた花がよりいっそう怪しげに咲き乱れるようだ。
束の間の夢か幻を見ているような幽麗な世界は、しかし暗闇が深まるにつれ瞬く間に過ぎ去ってゆく。
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livedoor news
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人もまた服の色を変えるだけで随分と印象が変わるのは言うまでもないが、見た目の印象だけでなく、衣服やアンダーウェアの「色」の波動は着ている人自身の心身にも強く影響を及ぼす。
日頃何気なく着ている服も、その時に必要としている波動だったり、落ち着かせてくれるような色を、誰もが自然に選んでいるのかもしれない。
若い頃に通っていたインドのアシュラムという探求施設では、誰もが「ローブ」を着て一日を過ごした。
ここは宗教施設とか修行のための道場でもなく、瞑想やセラピー、ヒーリングワーク、アートなどを通じて自分自身そのものを探求する場だが、着用する服がもたらす心理的影響も考慮されていた。
ローブの色は目的別に「マル―ム」「ホワイト」「ブラック」の3種類を着ていた。
色の指定以外は、素材もデザインも自由であり、皆それぞれに好みのものを着ていた。街の仕立屋に頼めば自分の望むデザインが一枚数百円から作れるとあって、皆思い思いのスタイルを楽しんでいた。
また性別や年齢、国籍の違いも関係なく同じローブという統一されたスタイルを着用することによって、自国での身分や立場などの社会的な背景から解放され、自分自身のシンプルな姿を味わうことができた。しかしそれこそが本当の個性だろう。
一枚の布を被っているだけのゆったりとしたローブは、締め付けられることがなく、まるで風をまとっているかのように軽やかだ。特に一年を通して暑いインドでは尚更のこと。服を着ていることを忘れさせてくれるほど心地よい。
日中に行われる瞑想やセラピーなどの探求ワークに参加する時は「マル―ム」色のローブを着用した。マル―ムとは暗い茶色から紫がかった赤色、又は赤と黒の中間の色。チベット僧が着ている袈裟と同じ色だ。
皆同じようなローブを着ているので、他人の外見への関心や、自分の外見への拘りも減る。意識が外側に拡散せず、自身の内面性へと向かうことをサポートしてくれる。複数の人が同時に着ていると、瞑想的波動を同調させ、静寂が深まるような気がした。
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OSHO International Meditation Resort
毎晩7時から始まる全員参加の瞑想時には「ホワイト」ローブ。一日のワークの締めくくりに行われる瞑想は、その日の経験から学んだエッセンスを自身のより高いレベルに昇華し、エゴを超えたワンネスのゾーンに導いてくれる。
60数か国から集まった人々が、老若男女問わず、肌の色も関係なく、真っ白なローブを身につけて瞑想する姿は、皆が一様に天使にでもなったかのように見える美しいひとときだった。世界平和の雛型を想起させてくれるような光景である。
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osho com
施設内でワークを伝授したり、ヒーリングやセラピーなどの施術をする時は「ブラック」ローブを着る。
この施設には階級とか序列のようなものは何もなく、あるのはただ分かち合いのみである。
熟達者がビギナーに向けて、それまでに得た理解を、知識と体験することを通して伝授する。それがこの施設におけるワークのすべてだ。
愚生はこの施設内でヒーリングワークを半年間ほど担当していた。マルーンやホワイトとはまた異なり、ブラックローブを着ると「自分自身」とか「エゴ」という個人的感覚が消え、高次エネルギーの「導管」のような役割を担う感覚があった。自分の技術的なレベルを超えるヒーリングが自然に起こっていたからだ。目には見えない存在がサポートしていたのではと思う。
ここでは、ワークの指導やヒーリングの施術のみならず、管理運営、オフィスワーク、調理、清掃、建物やガーデンの設備管理、農場など、ありとあらゆる仕事がすべてボランティアで行われていた。時々インド古典音楽の世界的にも有名な音楽家が生演奏を披露していたが、これらもすべてギフトとして行われた。
それらはひとえに「今ここに在る」という瞑想性を高め、生きる喜びを共に分かち合うというエッセンスを学ぶ機会となる。こうしたワークの質はこの場を離れた後も継続していく。
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手前にいるのは敷地内の森に暮らす野生のクジャク
osho com
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人の第一印象は視覚情報が9割を占め、その中でも服の「色」の要素が大きいと言われている。そのため人から良い印象を得るために、どのような服の色や形を選べばいいかについてのガイダンスはネット上でも多く見かけることができる。しかし個々人がいかに心地良い形や色を選択するかに意識を向けることも、大切なことではないかと思う。
以前noteで、ある若い方が書いていらっしゃったことだが、就職活動で誰もが着ているリクルートファッションや同じ髪型ではなく、自分一人だけ好きな服を着て、自分らしいと思う髪型にして面接に臨み、希望した企業に入社できたとのこと。
こうした意識が社会に広がることは、一人一人の個性が輝く世界になる為には重要なことではないだろうか。
黄昏時に空から舞い降りてくる光のヴェールは、バラの花の持つ個性をより際立たせるような不思議な波動に満ちている。
見える人が見れば、もしかしたら人間一人一人が発している固有のオーラの色も輝かせているかもしれない。
生きるものが、その時その場で、ありのままに輝く。
存在する喜びを謳歌し、分かち合う。
大空から降り注ぐ光は、差別することなく地上の命の営みをいつも包んでくれているように見える。
黄昏の光はそのことを知るための一瞬の啓示。
やがて夜の帳が下りると、バラも、人も、共に深い休息の中へ溶け落ちてゆく。
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北九州市 響灘グリーンパーク
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Contigo Aprendi
Simone
灯りを消しましょう
あなたを想うために
夢見ることにまかせましょう
そこではすべてが叶うのです
不可能なことは何もありません
何て素敵なことでしょう
想うとおりに生きることで
こんなにも幸せになれるなら
ありがとうございます
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🐭🐮🐯🐰🐲🐍🐴🐑🐵🐔🐶🐗😽🐷🦝🦊🦁🐺🐸🐨🦧🐬