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DETOURS STORY #2 かじさん

幅広い分野でセルフケアの講師として活動されている かじ すみよ さんのDETOURS STORYをご紹介させていただきます。


プロフィール

梶純代 昭和43年5月2日 静岡県生まれ
米国NTI認定栄養コンサルタント、おうちで細胞をととのえる腸キッチン学を主宰。

発症からSLEと診断されるまでの経緯を教えてください

幼い頃から肌が弱くアトピー性皮膚炎で通院
小学生の時にアトピーはほとんど出なくなったが喘息と鼻炎に悩まされる
大人になっても喘息は治らずに、体調を崩すと発作が出るが薬でコントロール可能

顔にアトピーが出始めるが薬を塗って凌ぐ

結婚してから主婦湿疹がひどくなる

28歳出産
先天性複数奇形の息子の手術ができる病院探しと、ほぼ毎日の通院が始まる
起きた時の手の強張りや痛み、湿疹、微熱などの自覚症状はあるが
多忙の毎日で病院は行かずにやり過ごす

蝶形紅はん レイノー症状 リウマチ 肺の炎症などがあるため
東京女子医大病院で膠原病S L E疑いで地元病院への紹介状をもらう

高熱が出て入院
投薬が始まる

最もつらい・つらかった症状は何ですか?

症状がひどい時には、周りの応援も快くしてもらえるが、見た目の症状がなくなってくると、母親なのに世話ができない事は許されず、だるいなど弱音が吐けなくなり、常に動いていなくてはならないのが肉体的にも精神的にもとても辛かったが

家族の反対を押し切って、24時間風呂での温泉湯治を始めたので
ステロイドのリバウンドで耐え難い痒みが続いているときも
自分が好きで選んだのだからと応援してもらえなかった孤独感が一番辛かった

SLEと共に過ごす中での転機、考え方や視点が変わったきっかけはどのようなときでしたか?

お医者様に一生治らない病気だと言われた時には、どうして私ばかりと悲しさと怒りでいっぱいになったが、生まれて間もない障害児がいたため、絶対死ねないと思い、暇を見つけては図書館に通い(まだインターネットがあまり整備されていない時代でした)寛解してほとんど完治している人がいる事を知った時が転機だったと思います
治っている人がいるなら、自分もそうなろうと、情報を集めたり、良いと言われる事をできる限り試そうと切り替えました 
無我夢中だったんだと思います

どのように考え方や感じ方が変わりましたか?

障害を持って生まれた息子は、夫の家族には受け入れてもらえず
うちの家系には奇形はいない 喘息の薬のせいでこうなったと責められた
義母には隠して育ててくれ、弟の結婚に差し障ると言われていたので
絶対に残して死ねない!! 絶対に皆が羨むくらい幸せになってやる!と
見返してやりたいという、ものすごい怒りのエネルギーを感じていた事が大きいです。
最初は怒りのエンジンが自分を突き動かしていたように思います
正直、何度も落ち込みはありました 
自分のためだけだったら、ここまで頑張れなかったと思います

かじさんは、食事や栄養療法に加えて様々なセルフケアを提供することを活動とされていますが、何がかじさんを突き動かしているのでしょうか?

自分の場合を振り返っても、突然に病気になることはなく、それまでに積み重ねていった生活習慣やストレスやいろいろなことがあって発症をしたと考えています
そして、発症するまでには、自分の身体や心から何度もS O Sが発信されていたはずなのに、気づくことができませんでした

発病して、お医者様は治療というお手伝いはしてくれますが、病気を治すのはお医者様ではなく自分だと考えています
もし、気づくための知識が少しでもあったら、発病するまでに引きかえせた可能性は上がります。遺伝子は変えられませんが、病気の発症のスイッチを押すのはほとんどが、生活習慣やストレスなどの遺伝子以外のものだと言われています

昔の私がこんなことを知っていたらよかったのに という
健康でいるために予防方法を広めたい、というような気持ちでスタートした活動ですが、経験や学びを深めるにつれて、少しずつその思いに変化が出てきています

今は健康であることは行動できる可能性を広げる素晴らしいことなので
知識を増やすことはもちろん必要だと考えて伝えてはいますが
病気であるなし関係なく、今をどう捉えて人生を楽しもうとするかを大事にしたいと感じています

将来的に目標にされていることについて、教えてください。

目標と言えるかは謎ですが
無理せず、背伸びせず、人と比べずに、人生の過程も含めて、
面白さを見つけられるように在りたいなと思ってます  
そして、まだ出会っていない、いろいろな人や場所、考え方と出会いながら、思いを共有したり、学びながら人生をよりカラフルにしたいと願ってます


今回インタビューにご協力いただいたかじさんのリンクはこちら

かじさんはインスタグラム、LINE、ブログなど、様々なチャネルで発信されているので、ぜひ訪れてみてください!

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