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#真相をお話しします「惨者面談」の感想

遅読な方なのと家事があったので、この時間になってしまった。
昨日お約束した通り、とりあえず第一話だけの感想。
<以下ネタバレ注意>三行空けます。


考えてみると、私は特に直接的なネタバレをせずとも、感想が書けるという事に気付いた。
つまりは、ストーリーに関する事を一切書かず、具体的な登場人物や舞台設定やシノプシスを書かなければ良いのだ。
と言う事で、まだ第一話なのでこの作家の技量を計るには至らないが、感想を書いていこうと思う。

第一話「惨者面談」の感想

正直、かなり最初の段階でオチはわかってしまった。前に似たような代物を書いた事があるからだ。
この本はバカ当たりして何十万部も売れたそうであるが、そもそもミステリの意外な結末というものは2時間サスペンスの域を超えていると大ヒットにはつながらないのではないか?と思う。
難解であったりマニアックであったりすれば、それほどベストセラーにはならない。かなり後にジワジワと人気が出る類の作品とは違う。
つまりこの話に限って言えば、ミステリ初心者向け、入門編と言わざるをえない。

もう一つの感想。
謎解き解説部分が長い。どんでん返しは短ければ短いほど良い。私が理想としている大どんでん返しはたった一行、たった一言だ。お手本となるのはマーガレット・ミラー著「まるで天使のような」のラストの一文。
最初は呆気にとられるだけ。段々と事情が飲み込めてくる。これが鮮やかな大どんでん返しだ。
「惨者面談」には確かにもう一つの仕掛けがある。これについては多少説明の必要を認めざるをえないところもあるが、それにしても冗長に感じてしまう。

以上、とりあえず第一話の感想。つづきはまた明日。


2023.3.8


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