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会話のキャッチボール

浮気の相談の中では、多くの方とは同時に離婚の話もしなければなりません。
離婚したいから浮気の証拠を掴みたい、浮気をされたから離婚したい
どちらも、最終的には離婚を見据えて動いていきます。
そんな中で浮気の原因を深く見ていくと、浮気の発端は「会話がなくなった」ことから起こっているのではないか?という仮説が毎回濃厚となります。
本日は、会話とは?を考えてみます。

会話には成立するかどうかがありますよね。
「この前富士山に行ったんだよね。そのとき彼氏が革靴で来ちゃって」
「私も富士山行ったことあるよ。小学校のときに従妹と行ったんだよね」
これは成立していないですよね。彼氏の革靴話に突っ込んだり、その後まだ話は続くと思われるのに「私」の話になる。「私もね」「俺がね」というのは会話を聞いていると意外と多いです。
このように会話の成立ができていない、つまり、会話のキャッチボールができていないと男女が仲良くなることは難しいと思います。

会話のキャッチボールとは、相手の言葉を受け止めて、解釈してそれについて返答していく。
この繰り返しで成立することです。
テニスのように、キャッチせずに打ち返すのはとても会話にはなっていません。
浮気をされた依頼者さんの中にも、実はこのキャッチボールをしない方が結構多いのです。

「また上司が訳の分からないこと言ってきて、残業させられたよ。あの上司、」
「残業は時間さえ教えてもらえれば大丈夫だよ。そういえば向かいの家の片岡さんから、クリスマスコンサートのチケットもらったよ」

「今日パート先に知り合いが入ってきて、明日から一緒に働くんだって。私あの人、」
「知り合いか、よかったね。明日から出張だから、明日は夜ご飯いらないからね」

相手の話を聞く姿勢がなく、自分の話したい事が止められない。
内容は柔らかくとも、「話を聞いてもらえない」というのはストレスになるのです。

このようにボールをキャッチすることが苦手な人があまりにも多いので、話を聞いているだけで「話し上手」と言われる現象が各地で起きているのだと思います。
夫婦の間で、この会話のキャッチボールができずにテニスになっていると、やがてそのうちの片方は「自分の話を聞いてくれる異性」のほうに身体が向いてしまうでしょう。

浮気されているかも!?ということに一直線になる前に、会話のキャッチボールができているかどうかを確かめるのもいいかもしれません。


ありがとうございます!!これからも精進して参ります(^^)/