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"意見を言えない"自分を、半年間のデザイン講座で打ち破る【TAさとうさん】

さとうさんはデザイントーストの卒業生。事務職から一念発起して学び、デザイナーとしての道を歩まれています。2023年3月からTA(ティーチングアシスタント)としてなるほど相談(メンターと1対1で話せる個人指導オプション)や内部のプロジェクトに積極的に関わってくださっています!

インタビュー by デザイントースト メンターふぁむ子

デザイントーストで初めてAdobeソフトに触る状態から急成長、デザイナーとして活躍中です。

手に職をつけたい!

さとう:デザイントーストを選んだ理由は「意見を言えない自分を、いい加減なんとかしないと」「克服したい」と思ったのが一番大きかったんです。デザインするにしろ何にしろ、クリエイティブなことをするためには、自分の思っていることを相手にわかってもらわないとダメだなと思ったので。

  • デザイナーになろうと思った、キッカケみたいなものはあるのですか?

さとう:「手に職をつけたいな」と切実に感じました。コロナ禍が続いてお金も時間もあるのに遠方の実家に帰れなかった。会社の人にも「コロナなんだから出歩かないでね」って言われたり…
自分の人生を自分でコントロールできるために「雇用される」状態じゃなく、自分で仕事をとって食べていけるようになりたい、身につけたいと思ったのが最初ですね。

  • 確かにコロナ禍はデザイナーにとっては需要が拡大した時期でもありました。

さとう:偶然YoutubeのCMで「Webデザイナーになろう!」というのがすごく流れてきてたんで「じゃあ話を聞いてみようかな」となったんですね。「デザイン学んでみようかな。ソフトの操作は聞かないと覚えられないしな」って軽い気持ちで始めようと思いました。

さとう:いざ学ぼうと決意した後にTwitterや、Web比較サイトまとめをみていたら「おなじWebデザインといっても色々あるんだ」と。これは考えなしで選んだら、えらいことになるなと思ったんですね。
面談したことで一番良かったのは、肌が合う合わないが直感的にわかったことでした。私は言葉にできない直感を大事にするタイプなので、面談することで人となりがわかってすごくよかったです。

声だけでオンライン面談というスクールも多い中、デザイントーストのカウンセリング説明会では創業者のほりさんがしっかり顔を見せて、話を聞く姿勢でいてくださったのがとても心に響きました
また、「シェア課題っていうのがあって、選んだ理由を説明してもらいます」と聞いて「全部説明するんだ。一週間に一回は、絶対喋らなきゃいけない状況がでるんだ。自分の意見を喋れるようになるんだな、それこそが私に必要なことだ」と。

「意見を言ってはいけない」の呪縛

  • 自分の意見を言うことはさとうさんにとってすごくハードルの高いことだったんですね。

さとう:幼少期から両親共に遅くまで働いていたので、同居していた祖父母に育てられたような感じでした。祖母が「女は喋るな」がモットーの人だったんですね。
「ベラベラしゃべる女はダメだ」「女は自分の意見は言わない、男についていく」「黙って一生を終える!」ということを言われて育ったんです。

  • おぉ、それはまた強烈なすりこみですね…!

さとう:ある程度成長してから「この人にとっては、喋らないことが自分の場所を守るために必要な戦略だったんだろうな」と思いましたが、小さい頃は保護者の言うことは絶対でした。

かなり大きくなるまで「喋らないことが、人生でよくやってく秘訣だ」となんの疑いもなく信じていて、自分の意見を言うのは悪だと思ってきたんですね。
自分の意見を言わないまま、言わなくて済むような生き方をしてきたんですけど、夫の転勤で大阪に来て「それじゃ通用しないんだ!」となりました。

  • 大阪の方はトークがとっても上手ですよね。軽快におしゃべりしあう方が多かったんですか。

さとう:大阪で働いていた会社で、自分の意見を言わないとダメなんだと痛感したんです…「この人たち意見ばっかり言って、責任も持たずにずるい!じゃあ私も自分の言いたいこと言えるようになりたい!」となりました(笑)

卒業制作。当時近所(大阪)で通っていた美容院のメニューのリニューアルでした
別案。ヘッドスパを男性にも使ってもらうということで、別の切り口での案も提案
  • あの、失礼ですが、パートナーさんとの関係は大丈夫なんですか?

さとう:ありがとうございます、夫とはとても良好な関係です。夫の趣味は私なんです(笑)だからすごく大切にしてくれてるし、「こうしたい」って言ったら「いいね」って言ってくれます。
最初の方は夫相手でも「正しくないこと」を言うのが怖かったんです。「1+1=2(絶対正しい答え)」しか言いたくなかったんですけど。夫は「ちゃんと言いたいこと言ってくれ」と。

  • ああよかった、すごく良い話!すみません、勝手に心配しちゃいました(笑)

さとう:「自分の思ったこと」を口に出すのが、本当にハードルが高いんです。
基礎コースではメンターが「正解じゃなくて、さとうさんの思ってることを言ってくださいね」と繰り返し、アドバイスしてくれました。

例えば余白のある広告を探してシェアする課題の時に、私以外の人は何も書かれていない部分を「余白」と言って発表されていて。でも私が持ってきたのは「少し文字が入っている部分以外、全部写真で埋まっている」ものだった。
見つけたときは、それが余白だなと思ったのですが、他の人と違っていたんですね。それがショックで、喋れなかったんです。その時にその言葉を言われました。

言葉選び一つにしても丁寧に。誰に対しても誠実に対応したいという意思がメンターからも印象的

たくさん調べる・勉強する

ーさとうさんは受講生時代レッスンも課題提出も皆勤でした。苦手なことにしっかり向き合われたんですね。

さとう:意見が言えない、ソフトの使い方も慣れない、正解がわからない(デザインに正解はない)、と大変なことだらけでしたが、絶対に休まずに参加しました。もちろん「元を取ろう」って気持ちもありましたけど(笑)。基礎から応用までしっかり勉強したことで、苦手でしかなかったことが「やればできるんだ」と思えるようになりました。

応用課題:架空のクラブイベントの告知用OGP画像
応用生課題:架空の商業施設レストランのお正月バナー画像
  • 受講生時代、一つの課題に対し、圧巻とも言える量の調査や比較をされていましたよね。その後の仮定→デザインへの落とし込みもとても上手で。

さとう:堂々と意見を言うためにはまず知るところからだと思っているので、昔も今もしっかり調べることを重視しています。

正解がない中で、学んだ内容がきちんと作るものに反映されているか?トレンドは?といくら調べても足りないくらいです。
自分の感じたこと、学んできたことを誰かに伝えることは私にとってはとても勇気の要ることですが、TAをすることで少しづつ変わってきていると感じています。そこに挑戦できることは嬉しいことでもあります。

さとうさんの卒業制作講評会レポートも合わせてご覧ください!

仕事や育児で学びの時間が取れるか心配されている方へ、具体的なタイムマネジメント術や継続のコツを解説した記事をどうぞ♪


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