ユーザビリティって何?
皆さん、こんにちは!😀 Design Switchです。前回はFigmaで有効的に使えるプラグイン5選についてご紹介しました!
今回は、ユーザビリティについてご紹介します。例えば、作成したUIを誰かにその説明をするときにユーザビリティという言葉を使う方も多いのではないでしょうか?しかし、ユーザビリティという言葉は聞いたことはあるが、実際どういう意味なのか知らないという人も多いと思います。
そこで今回はユーザビリティについて解説するとともにその評価方法についてご紹介したいと思います。正確に理解することができれば、UIを説明するときの説得力も上がり、UIの品質向上にも繋がります。
ユーザビリティとは?
日本語では「使いやすさ」と言う場合が多く、正確な訳語では「使用性」と言うことになっています。ユーザビリティはサービスの機能をユーザが発揮させるために、どれほど容易にサービスの操作を行えるかを表す言葉です。
現在、UXデザインの分野において標準的な定義になっているのがISO 9241-11:1998の定義です。この定義は以下のように定義されています。
ある製品が、指定された利用者によって、指定された利用状況下で指定された目標を達成するために用いられる際の有効さ、効率及び満足度の度合い
また、有効さ、効率、満足度の度合いは以下のように定義されています。
◆ 有効さ
ユーザが指定された目標を達成する上での正確さと完全さ
◆ 効率
ユーザが目標を達成する際に正確さと完全さに費やした資源
◆ 満足度
不快さのないこと、及び製品仕様に対して肯定的な態度
少々わかりにくいと思いますので例え話を交え解説します。
まず「有効さ」について、ECサイトで服を見つけ購入するまでの流れを想像してみましょう。この時のユーザの目標が、気に入った服を見つけ操作に迷わず購入するとします。ユーザは様々な商品カテゴリから気に入った商品を見つけ、ショッピングカートに入れ、購入手続きを行ます。これらの操作を迷わず正確に操作を行うことができたかを示すのが有効さです。
次に「効率」についてです。これはユーザが商品を購入するまでに費やした時間を示しています。資源 (時間)を費やすことなく目標を達成できればそれだけ効率が良いということになります。
最後に「満足度」についてです。これは「サービスを利用するのが嫌になるほどではないか」や「最低限使える状態か」などのユーザの主観的な感覚を用いて最低限の利用レベルがあるかを確認しようとしたのが「満足度」です。ECサイトを利用したものの、購入ボタンが見当たらず「イライラ」を感じ操作することを諦めてしまった場合、「満足度」は低いと言えるでしょう。
実際にユーザビリティをどう評価するの?
ユーザビリティを評価するためにユーザビリティテストを行ます。このテストはユーザの操作の流れと目標を決め、評価したいサービスを用いて目標達成できるかを実験的に行うユーザ参加型の評価手法です。具体的には、ターゲットユーザになり得る調査協力者に参加してもらいプロトタイプ(調べたいサービスや製品、試作品など)を操作してもらいます。その操作の様子や結果を分析してユーザビリティ上の問題点を発見します。
ユーザービリティテストは調べたい目的に応じて様々な方法があります。一般的なやり方は以下のように行ます。
▼ ユーザビリティテスト方法
1.サービスの想定ユーザ層の協力者の参加 (5~8名)
2.調査協力者にプロトタイプなどを使って操作を依頼
3.調査協力者は提示された操作を自力で操作
※できないと判断できるまでサポートしない、どこで迷っているかをヒアリングする
4.調査協力者は発話思考法用いて操作してもらう
※ 発話思考法は自分が思っていること考えていことを発話しながら操作を行うこと
評価軸としては先ほど述べた「有効さ」「効率」「満足度」が軸になります。具体的には、以下のようにテスト結果を分析してみましょう。ユーザに5点満点で点数をつけてもらうと数値化され論理的に説明しやすくなります。また、なぜその点数なのかを合わせてヒアリングすると課題や原因を分析しやすくなると思います。
▼ 評価と分析方法
・想定された正しい操作と比較し、操作の誤りや操作の達成度を分析する
・ユーザインタフェースのわかりやすさ (UI構造や部品の理解など)
・操作の際の協力者の戸惑い、操作時間
・操作中の協力者の心理 (不満、感情など)
上記のようなユーザビリティテストを紹介しましたが、協力者を集うことができなかったり時間的にテストが行えない場合もあると思います。その場合は、友達や職場の同僚に10分程度時間をもらい簡単なタスクを振り実際に操作できるかや感想をヒアリングするだけでも十分効果的です。使いやすいUIを設計するためにも是非トライしてみましょう!
まとめ
🔳 ユーザビリティとは?
サービスの機能をユーザが発揮させるために、どれほど容易にサービスの操作を行えるかを表す言葉
🔳 実際にユーザビリティをどう評価するの?
ユーザビリティテスト行い「有効さ」「効率」「満足度」を評価軸に評価を行う。テストの手順は以下の通り。
▼ ユーザビリティテストの手順
1.サービスの想定ユーザ層の協力者の参加 (5~8名)
2.調査協力者にプロトタイプなどを使って操作を依頼
3.調査協力者は提示された操作を自力で操作
※できないと判断できるまでサポートしない、どこで迷っているかをヒアリングする
4.調査協力者は発話思考法用いて操作してもらう
※発話思考法は自分が思っていること考えていことを発話しながら操作を行うこと
▼ 評価軸
・想定された正しい操作と比較し、操作の誤りや操作の達成度を分析する
・ユーザインタフェースのわかりやすさ (UI構造や部品の理解など)
・操作の際の協力者の戸惑い、操作時間
・操作中の協力者の心理 (不満、感情など)
いかがだったでしょうか? ユーザビリティを交え成果物を説明できればより説得力が上がり、使い易いUIを構築できるようになると思います 😀 。デザインを検討する上で様々な専門用語、特に横文字が頻繁に出てくると思います。今後もこうした概念や用語について解説していきますのでよろしくお願いします!コメントお待ちしております。次回はUIデザインテイストについてご紹介します!
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