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SNSでデザインの発信をしているけど、実際の私を知ったら期待を裏切ってしまうかも〈#デザイナーのお悩み相談〉No.002

こんにちは、スズキアユミです。今回お手紙をくださったのは、SNSでデザインの学んだことを発信しているというグラフィックデザイナーさんです。その発信しているSNSでフォロワーさんが増えるのは喜ばしい一方で、「私はそんなにすごい人じゃないのにな」「実際に会ったときに期待を裏切ってしまうんじゃないか」と思うことも増えてきてしまったのだそうです。

まず、学んでいるとインプットばかりになりがちですが、SNSやブログなどを活用してアウトプットするのはとても素敵ですね。相談者さん、ぜひ続けて欲しいです!
そして、そう感じてきてしまうの、すごくお気持ちわかります。お手紙の中で相談者さんに「アユミさんはそういったことはありますか?」と質問いただいたのです。安心してくださいと言うのも変ですが、私も正直もう日常茶飯事です・・。私は完璧主義な上に心配性という面倒な性格の持ち主でして(笑)。いまこうして書いている瞬間だって、こんなので大丈夫かな・・と頭の中をよぎります。

そんな私が気が滅入ってきた時にどうしているかというと、まずは即効薬としてデレク・シヴァーズ氏のTED動画『社会運動はどうやって起こすか』を観るようにしてます。(※日本語字幕出てきます)

この動画をみていると、
・私が最初のバカになろう!周りの目を気にしすぎなくていいんだと気が楽になる
・そんな私を好きになってくれたフォロワーさんたちに囲まれたい!と思える
のです。この2点、私は何か行動を起こして続けていく上で、とても大事だと思ってます。3分弱の短い動画なので、ぜひ観てみてください。

これ以降は、SNSでの発信において自分と相手の期待値のギャップを軽減する方法にフォーカスしてみました。私がこうするといいかもと思うことを挙げてみたので、よかったら参考にしてみてください!

自分のレベル感を知ろう

まずは、自分自身のスキルや経験がどのぐらいのレベルのものなのかを知るのも大切です。自分のレベル感を知る方法としては、SNSで同じテーマを発信している人たちをリサーチしてみたり、デザインの勉強会や交流会に参加して体感するなどが考えられます。

そうやって自分のレベル感を知っておくことで、SNSの発信内容を調整(=期待値の調整)ができたり、SNSで自分を知ってる人にリアルな場で会った時にどう接したいかのイメージもつきやすくなります。つい、「いえいえ、そんなことないですよ」と言いがちですが、謙遜しすぎると相手も気分がよいものではありませんよね。

下記はあくまでも一例ですが、(ちょっと"下"と表現するの抵抗ありますが、あくまでもレベルの話として)
・自分と同レベルの人たち:同レベルならではの話しや相談をしてみたい
・自分より下のレベルの人たち:応援してあげたい
・自分より上のレベルの人たち:憧れてる、相談にのってほしい
と、SNSやリアルな場を問わず、おのずと自分の態度や言葉遣いが変わってくるものです。

そしてもう一つ、自分のレベル感がわかると、自分が自信を持ってよいところもわかります。とっても大事なことですね!

相手にどう思われたいかを決めておこう

予め、相手に自分がどう思われたいのかを決めておくのもオススメです。「フォロワーさんにどう思われているかわからない・・」と自分の印象を相手だけに任せず、自分からもアプローチすることで、きっと相談者さんのような不安も軽減されていくはずです。

例えば、
・デザインの勉強していて、コツコツと頑張り屋さんな人
・ファッションが好きでおしゃれさん、明るくていつも楽しそうな人
・コーヒーが好きで、物腰が柔らかそうな人
こんな感じで「発信するコンテンツ」+「人柄や雰囲気」の組み合わせが良いと思います。

このように決めておくことで、自分の発信するコンテンツや言葉遣いなどの相手に与える印象、デザイナーがよく使う単語でいうと『トンマナ』が定まってきます。

あまり難しかったり複雑にし過ぎると、つい忘れてしまったり、相手にも伝わりづらかったりするので、このぐらいがちょうどいいのではと私は思います。これに合わせた自分のキャッチコピーを考えて、SNSのプロフィールに書いてしまうのもいいですね。

アカウントを使い分けるのも手

SNSのアカウントを複数作って使い分けるのも良い手立てです。私も、Twitterは情報発信用(@designmemo_jp)と個人用(@ayumidesign)の2つを使い分けています。こうすることで、
・情報発信に特化したものが得たい人→情報発信用アカウント
・スズキアユミという個人の人柄も含めて知りたい人→個人用アカウント
・両方とも
と、フォローしてくれる人自身が欲しい情報を選ぶことができます。相手の期待値を調整することにもつながりますね。

また、自分にとってもメリットがあります。こうやって分けておくことで、私の場合は、個人用を設けることで変にまわりの目を気にせず気兼ねなくツイートできる場を維持できています。上の項で、『相手にどう思われたいかを決めておこう』と書いたのですが、これをやるとそうしなければならないと意識し過ぎて、全然発信できなくなってしまった・・なんてことも起きてしまうのです。

最後に、相手の期待に振り回されないで

「相手の期待に応えたい!」とつい無理をして頑張ってしまうと、気づけば自分がボロボロに・・なんてこともあります。頑張って自分と相手の期待値のギャップを埋めようとしても、勝手に期待してくる人は期待してくるんですね。その人をガッカリさせたとしても、それはこちらのことをよく知りもせずに期待しすぎた相手の問題であって、あなたの問題ではないので、そこの線引きはどうか忘れずにいてください。すべてあなた一人で抱え込む必要はありません。

私自身もまだまだトライ・アンド・エラーの真っ最中なので決して偉そうなことは言えないのですが、すべての人の期待に応えようとする癖から徐々に抜け出せてきています。自分のペースで生きられるのはやはり心地がよいものです。

相談者さんもどうぞご自分のペースで、SNSでの発信も楽しみつつ、デザインを学んでいけますように。

Special thanks:
今回お手紙を下さった ひみ様

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※2021/3/16 全文無料で読める状態で有料記事に設定していましたが、無料記事に変更しました

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