何をするかより〈どこで〉するかが大事だった話。
突然ですが、オランダから本帰国しました。そのことはまた別の記事で。
今日はタイトルの話をします。逆張りに聞こえますが実体験です。
よく『どこにいるかより〈何をするか〉が大事』と聞くが、結論オランダに行って、自分は〈どこ〉の方が大事だと思った。
オランダ行く前、ランチ中にとあるフードスタイリストの方へオランダ行きを相談したところ、
「どこ行っても結局一緒。」
と言われた。
喝にも受け取れたし、捻くれた自分の場合は、「本当にそうなのか」証明しようと逆に火がついた。
自分は、仕事や制作活動面をもっと伸ばしたいとか、昔からのヨーロッパに住みたいという夢のために海外移住をしたかった。
「才能がある人はどこにいようが売れる。」
という話もたまに聞く。
何をもって〈才能がある〉のか分からないが、有名な賞を獲れてるかそうじゃないかで言えば、自分はそうではない。
でも自分はフリーランスで食えてるので、別の意味では才能があって、ある意味ではすでに〈成功〉している。(まだ満足できてへんけど)
ちなみにオランダの有名な作家のゴッホは、生前売れた絵はたった1枚だけ。
亡くなったあと、奥さんや弟さんの売り込みがあってここまで売れたのだ。
僕が某メーカーでデザインしてたとき、デザインが・・・な商品でも、「とにかく多く人目につかせる手法」で、爆売りさせたのを知った。
あと、日本で「え?」って思うようなアーティストやタレントが露出しまくって謎に推されてるじゃないですか。一種の刷り込みで。
いくら才能があっても、強力なバックがついてたり、売り出し方法って重要だと思う。なんならそっちの方が重要。
・・・・
話が少しそれたが、そんなこんなでオランダに行って、先日オランダから本帰国して九州の実家で1ヶ月経った。
こんな田舎なのに、すでに息がつまる。
「そうそう、日本のこの感じが嫌だったんだ」って思い出す。
日本はトイレが無料で、しかもきれい。至る所にコンビニがあって便利。言葉も通じる。無駄にホスピタリティも高い。
時差がないから、仕事だってすごく楽。
なのに息がつまる。
日本にいると見えない緊張の糸が張り巡らされてるように感じる。
「失敗しないようにしないと」、「迷惑かけないようにしないと」という教育なのか、完璧主義の日本の刷り込み。
「気にしなければいい」と言われても、もう体がそういう風にできてしまってるので変えられません。
それがエスカレートして不安障害にもなってしまったんだと思う。
不安障害はこの業界には多いらしく、日々アンテナを立てながら暮らすような仕事なので、いろんな情報などが入ってくるんだと思う。
・・・・
オランダは都市部じゃなければ基本的に人が多すぎなく、生活してても開放感があって、気が楽だった。
日本と違ってやっぱり家の大きさや土地の活用の違い?
(コペンハーゲンは逆に大きい道路に対して人が少なく、寂しく感じた)
海外移住しようか迷ってる人に言いたい。
場所、環境は1番重要。
やっぱり場所や環境って大事です。はい。
だから僕はもう一度オランダなり、海外移住にトライしたいと思っています。それぐらい違う。
オランダにいた時はそんなに変化を感じてなかったけど、帰国してはっきり分かるようになった。
空気、人、言葉、自分をとりまく環境全てで、こんなに生きる居心地が変わるんだと。
自分はゲイですが、オランダは同性婚がいち早く認められた国だからとか、いろんなことがフリーなお国柄だから感じたのかもしれない。
もちろんフリー過ぎてイラつくこともあるけど、ベースにあるストレスの質は日本より全然マシ。
物理的な距離があるからか、仕事の面でもそれまでのしがらみや悩みから少しは解放された。(ある程度は向き合わないといけない)
日本で培われたオートマチックな設定を、ことごとく打ち消してくれてた。
間違っても責められない、ゆっくり自分と向き合う、他人の評価や目を気にしない等々、オランダの暮らしが解放させてくれた。
今海外移住に悩んでる方がいて、誰かに「場所なんて関係ない」と言われたら、勇気をだしてまずは現地へ行きましょう。
誰の意見でもなく、そこであなたが感じたことが全てです。
ちょっと最後宗教くさくなったけど、今回言いたいことはそれだけ。
それでは。
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