「DESIGN CAMP @奥大和 2022」開催レポートVol.1
2022年8月22日(月)〜9月5日(月)、「DESIGN CAMP @奥大和 2022」を開催しました。
プログラムは全15日間
2016年度にスタートして以降、6回目となる今回は、台湾やシンガポールで活躍する3名のデザイナーと奈良で活動を続ける3名のデザイナー、通訳コーディネーターが3人1組となり、3社の地元事業者(吉田屋、大橋茶屋、マルサンフットウエアー)に受け入れていただきました。
プログラム内容と日程は下図のとおりです。
【プログラム概要・Day1, Day2〜4】 「事業者研修」
初日(Day1)は、奥大和移住定住交流センター 「engawa」でキックオフ。参加デザイナー、通訳・コーディネーター、地元・奈良の事業者3社などが顔を合わせました。
翌、Day2からDay4の3日間は「事業者研修」です。
奈良のデザイナーと通訳・コーディネーターはそれぞれが担当する事業者のもとで過ごし、商品や会社、地域のこと、仕事にかける思いなどを深く理解していきました。
今回は海外渡航制限がある中でしたので、台湾とシンガポールのデザイナーはフルオンラインでその様子を見学、情報共有しました。
【プログラム概要・Day5〜14】 「振り返り」&「デザイン制作」
3日間の「事業者研修」を終えた各チームは、後半10日間(Day5〜14)で「振り返り」と「デザイン制作」へ入ります。
事業者にヒアリングしたり、デザイナー自身が感じたりした様々な課題について奈良と海外のデザイナーとでオンラインミーティングを重ねながら、それぞれにデザイン制作を進めました。
【デザイナー/designers】
ここで、「DESIGN CAMP @奥大和 2022」に参加したデザイナーをご紹介します。
北川恭子(奈良市)/カミヒコーキ
Kyoko Kitagawa / Nara
奈良市出身。武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科卒。
デザイン事務所 2 社を経て、2013 年に東京から奈良へ Uターンし、
web designer の 北川けいたとデザイン事務所「カミヒコーキ」を設立。
ビジョンは、「 デザインの力で、地元を楽しく豊かにする 」。
地元の個性や良さを引き出し、後世に受け継げること・ものをデザインで 作って行きたいと考えている。
趣味は、温泉・花いけ・テニス。
カミヒコーキ /KAMIHIKO-KI
松村邦明 (生駒市)/しろくまデザイン
Kuniaki Matsumura / Ikoma
1981年生まれ。奈良県生駒市在住。しろくまデザイン代表。
神戸芸術工科大学卒業後、救命器具メーカー、パソコン周辺機器メーカーにプロダクトデザイナーとして勤務。
商品開発や自社ブランド構築に携わる。事業にWebの知識は必須と痛感し、Web制作業界に飛び込んだ後、しろくまデザインを開業。
ホームページ、ロゴ、パンフレット、チラシ、メニュー、タペストリーなど、様々なデザインを制作している。
しろくまデザイン / Shirokuma design
長光 宏輔 (山添村)/ INtoOUT&Co.
Kosuke Nagamitsu / Yamazoe
奈良県山添村を拠点に活動しているグラフィックデザイナー、アートディレクター。
10年間、東京の広告代理店でグラフィックデザイナー、アートディレクターを務め、2014年に奈良でデザイン事務所 INtoOUT&Co.設立。
2019年より元自動車整備工場をセルフリノベーションして山添村へ移転。
グラフィック、Web、プロダクト、ファッション、サイン、インテリア、ブランディングと多岐に渡り、デザイン業務を行っており、県内県外問わず、個人・企業・行政など、幅広い顧客と取引している。
様々な表現の可能性を広げ、発信する場として、2020年7月より同山添村に事務所併設でギャラリーショップ&コーヒースタンドである、doors yamazoe(ドアーズヤマゾエ)を開店。
INtoOUT &Co.
Leo Huang (台湾/Taiwan)/Transform Design
台湾の台北にあるフルサービスのブランドプランニング会社・Transform DesignのFounder & Creative Director。
ブランドアイデンティティデザイン、パッケージデザイン、Webデザイン、アートディレクション、あらゆる種類のイメージ広告などのサービスを提供する、総合的なブランドプランニング会社としてTransform Designを2011年に設立。
近年、その専門知識を活かして、積極的に講義や教育を行っている。
2017年「Tokyo TDC Annual Awards」、「IF Product Design Award」を受賞。
Vivia(台湾/Taiwan)/Transform Design
Transform design
Transform Design は、台湾の台北にあるフルサービスのブランドプランニング会社。
ブランド アイデンティティデザイン、パッケージデザイン、Webデザイン、アートディレクション、あらゆる種類のイメージ広告などのサー ビスを提供する、総合的なブランドプランニング会社として2011年に設立。
Li Jing & Xiu Mei (シンガポール)/SECTION
Li Jing(シンガポール/ Singapore)
SECTION のソーシャルチームの メンバー。広告のバックグラウンドを 持つ彼女は、デジタルから実地での 有効化まで、アイデアのブレイン ストーミングを得意とする。
Xiu Mei(シンガポール/ Singapore)
UI/UX デザイナー。 インタラクティブなWebサイト、モバイル アプリケーション、およびサービスの 形で、シンプルで魅力的な体験を デザインしている。
Section
創業10年目、全ての領域の専門分野に特化した若く現代的なデジタル&クリエイティブ エージェンシー。より楽しいつながりを作るために、 複雑な専門用語を取り除く デジタルクリエイティブ パートナー。
Gin & Hans(台湾/ Taiwan)/HOUTH
台北を拠点に、ブランド戦略とデザインに フォーカスを置くクリエイティブスタジオ「HOUTH」の共同代表。さまざまな作品を世界へ発信している。
Ginはグラフィックデザイナー。
Hansはクリエイティブディレクターでもあり、写真家。
HOUTH
台北を拠点に、ブランド戦略とデザインにフォーカスを置くクリエイティブスタジオ。さまざまな作品を世界へ発信している。
【通訳・コーディネーター / Translator Coordinator】
「DESIGN CAMP @奥大和 2022」に参加した通訳・コーディネーターをご紹介します。
乃一 絢音(Ayane Noichi)
奈良生まれ、奈良在住。 現在、カナダでグローバルスタディーズと音楽を学ぶ大学生。 中学生の頃、アメリカに一年留学。その 後、カナダの全寮制高校へ入学。現地でオーケストラに所属し、ヨーロッパでも演奏活動を行う。 日本で、ピアノ、オーボエ、バレエを頑張りつつ、音楽に関する情報をブログ "音のジャーニー"で発信している。
福井晴浦(Seiho Fukui)
大阪出身。2019年、奈良に移住。
2022年4月に独立し、日本製品の輸出、インバウンド向け旅行業、通訳案内業、映像制作事業などを手がける。「日本に人とお金を招く」をテーマに、日本を幅広く海外に売り込んでいくために仕事をしている。
荒木琴乃(Kotono Araki)
奈良女子大学大学院博士前期課程在籍。大学で言語学と出会い、以来、言語学一筋に勉学に励 む日々を送っている。奈良の鹿と実家の猫たちが癒し。
Ning(台湾)
台湾のアートとカルチャーの日本向けPR、コーディネーターなど、台湾と日本の架け橋を担う。
Ann (台湾)
日本と台湾での経験後、 今はギャラリーショップ
fruit hotel taipei のスタッフ としてアーティスト応援の形を模索中。
【事業者】
「DESIGN CAMP @奥大和 2022」に参加した、事業者3社をご紹介します。
株式会社吉田屋/Yoshidaya (下市町)
明治15年(1882年)に創業。 下山してきた修験者たちの宿泊街下市 にて、土産物として葛や吉野富有柿商 品や葛菓子ほか菓子類を製造直売し、 旅籠にも売りに行ったのが始まり。
その時代にあったお菓子を作ることで 幅広い層のお客様からも受け入れ られる商品を作る。
大橋茶屋/Ohashi chaya (天川村)
奈良県吉野郡天川村洞川に住む山好きで大工。 1300年以上前から続く修験道の聖地「大峯山」登山口で、登拝する山伏の方々へ安らぎと楽しみを提供する場所として、また行者の方々を見送り、見守る場所として大橋茶屋を運営している。
株式会社マルサンフットウエアー/Marusan footwear (御所市)
1955年創業。先々代、先代より受け継いだ技術力をもとに、品質重視の製造がモットーとする。
企業理念は、『足の裏に笑顔を』お客様に笑顔を、作り手にも笑顔を。
国内生産に特化したモノづくりで、ファッションから量販店用まで、履き心地の良いヘップサンダルや皮革靴を製造している。
https://marusanfootwear.com/
【Day15】 「デザイン成果発表」
「事業者研修」、「振り返り」、「デザイン制作」を終えたデザイナーは、最終日のDay15、事業者に向けて「デザイン成果発表会」を行いました。
事業者とのコミュニケーションを通し、奈良と海外のデザイナーは何を感じ、どのようなプレゼンテーションを行ったのでしょうか?
その模様はレポートVol.2、3、4でご紹介します。