moon

綴ることばとものづくり... くだらないこともひとつまみ.

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はじまりのうた

流れるままに つづる言葉が  いつの日か また回転し  ブーメランのように もどり  懐かしくなる  あの日見た夕日と共に

    • まん丸のちから

      ふわふわのドーナツ 久しぶりのドーナツ 小さいころ  砂糖がじわっと溶けた まん丸の この形が大好きだった それ一つで 笑顔もまん丸 たった一つで あっという間に世界の全てが幸せに満たされた あの時 足を知る なんて難しい言葉は知らなかったけれど 一つの ちいさなドーナツに 心を寄せれば あの頃と何も変わらない幸せが またこの世界に満ち満ちと広がった

      • めぐる めぐる 

        土曜日の昼下がり 桜の花びらが舞う 5月の新緑への準備は 私たちが 花散る美しさに目を奪われているなか 着々と進み 気づけば 空は青々と 新しい新芽は ぐんぐんと 手を広げ  命は次から次へと形を変えて 世界の中を 巡っていく

        • 春の香りがした こころの窓を開けよう そうすれば 光が包み 驚くだろう そしてまもなく知ることになる その光は 小さな庭に咲く 菜の花たちの神々しさなのだと

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        はじまりのうた

          あたらしいスタート

          4月は はじまりの音が聞こえる 大人になると 何かをスタートすることは いつぶりだろうと 指を数えてしまうほど 冒険や挑戦と縁遠くなる それらは若さの象徴のように言われるけれど ほんとうは 誰もが今生まれたて  ふとそう思い 若葉のように生き生き満ちた 学生たちを背に あたらしい事を はじめることにした 人生は一度きり 失敗も 成功も おなじ土俵だったと分かるほどに  たくさんのあたらしい経験を経て 伸びゆく枝に 折れゆく枝に 枯れゆく枝となり 次の若菜の肥料と

          あたらしいスタート

          夏が終わる日

          夏が終わる もう秋が 世界を彩り始める気配 そんな事を感じた日 たくさんの トウモロコシを買ってきて 自家製のコンスープをいただきます 夏の味わい 思い出を胸に また 来年 そう言って  ごちそうさまの合掌と共に この夏と 美味しく お別れするのです

          夏が終わる日

          やさしいおまじない

          ここのところ 忙しなく 色々な事が 目まぐるしく そんな時 一度立ち止まるということを 選ぶ勇気は 至難の業 こんな時は 止まろうと意気込まず ホットミルクティーを 淹れます 自然と立ち止まり くつろぎ ホッとしてしまう やさしい やさしい おまじないです 

          やさしいおまじない

          プレゼント選びに思うこと

          誰かにプレゼントを選ぶ事って すごくワクワクする 選ぶ時 自分も素敵なものに沢山触れるからだろうか キャンディーボックスを覗くようなワクワクと共に 相手の笑顔を想像しながら 受け取る与えるが混在しているデパートの中 高揚した声で「ギフトで」と言いつつ 自分もいただいているのと同義と気づき また嬉しくなってメッセージカードに 感謝を綴る 冷たいカフェオレが汗をかいた頃 書きおわり やっぱりプレゼント選びは楽しいと 改めて思う 昼下がりの木曜日

          プレゼント選びに思うこと

          暑さとアイスコーヒー

          毎日暑いですね こんなに暑いと、梅雨空が恋しくなり また梅雨空になれば 晴天を想うものです こんなに暑い土曜日は アイスコーヒーを淹れて 机に向かいます ここ数日にあった沢山のことを   大事に 大事に これからの人生ページに生かしたいと思い こころを綴る時間です カラン カラン アイスコーヒーの氷を溶かす音が部屋に響きました なんだか無性に この暑ささえ 愛おしい そんな季節が もうやってきた合図です

          暑さとアイスコーヒー

          言葉の先

          何を伝えよう 伝えるための言葉なのに そこには 言葉がなかった 言葉の先の思い ありがとうも あいしていますも それを超えたら 何もない世界が広がって ただ在るあたたかさ いつまでも心の中にある この感覚を胸に 言葉にならない思いを 大切に抱きしめて

          言葉の先

          何かに悩んだ時は

          なにかに悩んだ時 夜空を見上げます ありきたりだけれど おっきな世界があるんだって思えるだけで 気持ちが安らぎます そして何より 背筋が伸び 首の運動になるのです(笑) さぁ上を向こう

          何かに悩んだ時は

          至福のパン作り

          パンが好きなひとなら  あの焼き立てパンの香りが 最大のアロマになることがある 今日は朝からパンを捏ねた 一次発酵 二次発酵 はじめは 面倒くさいように感じた作業も 時間と手間が 愛情を結ぶ 無心の時間 ただここに 生地と私の 対峙のみ ほんとうに向き合うとは こういうことか 焼き上がりの時間を知らせるのは じんわり 広がる  あの香ばしいかおり この時間を待っていましたと言わんばかり 外では小鳥たちが 騒がしい オーブンを開けるワクワク感  私を笑顔にする

          至福のパン作り

          5月はじめの土曜日

          5月はじめの土曜は あたらしい香りがする 淹れたてのコーヒーと 遠く高鳴る 鳥の声 どこからともなく 届く 誰かのはじまりの決意 ゆったりと しずかに なにかを 決めた そんな 萌え出づる この季節が わたしは  とても好きだ

          5月はじめの土曜日

          世界の片側

          それまで 光ばかりを求めてきたから わたしは 何も知らなかった  この世界の片側を 漆黒のなかにこそ広がっていた 真の静寂も 雷鳴轟く どしゃぶり帰り道にあった カエルたちの歓喜も 闇向かう 沈みゆく太陽は さよならなんかじゃなく また明日の  おはようのための応援歌だったということも 闇という仮面をかぶり まるで雲隠れしていた世界たち そういうものを見逃して いったい何を見たと言うのだろう 闇を恐れ 光ばかりを追い求めてきたから いまやっと ここにいて

          世界の片側

          迷子

          よく道に迷う しかもそれは  完全行き止まりだったりする そんな時 いつも 通りがかりのあの人が こう言って 去っていく 道に迷ったら 進むことをやめて とまりなさい 右しか見えてないから 左が見えないんじゃない 上から見ていないから 全体がみえないんだよ ほら 君が進もうとしているのは 行き止まりの 一方通行 とまって 知れば また街に出る

          頂上の先

          上へ 上へ 何かを求めて のぼり上がる  山の途中 呼吸があがり 苦しくなっていることに 気付いた時 「視点を下げろ」 そう 呼び止められた それは レースの棄権を知らせる合図だった 知らせを受け取り 足が ピタリととまり うしろを振り返ることに成功した だけど もう少しだけがんばれば 先にある あるはずの 頂上を諦められず 再び山を駆け上がり 上を目指そうと試みる ついに 足はびくともしなくなった しばらくして やっと諦め 再び下ることを  選んだ

          頂上の先