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UI設計の手順①ペルソナを作成する

ペルソナを作成する目的

デザインの方向性を明確にする

ペルソナを設定することで、サービスの方向性を決定しやすくなります。
具体的なユーザー像を持つことで、デザインプロセスにおける色、フォント、レイアウトなどを具体化することにつながります。

ニーズの的確な把握

ユーザーの具体的なニーズを把握しやすくなり、需要とのズレを防ぐことができます

ペルソナ作成の手順

自社・競合の分析

ペルソナを作成する前に、サービスについて市場分析や競合調査を行います。これにより、ターゲットユーザーの属性やニーズが明確になります。

ペルソナの設定

年齢、性別、職業、趣味、ライフスタイルなど、具体的な人物像を細部まで設定します

具体例

ToB向けの動画教育システムのUIデザイン作成におけるペルソナの作成を考えてみます

市場分析

主要産業としては製造業、食品業、物流業、小売業、介護業、美容業、飲食業などが主な対象産業となっています
上記の業界に従事する方に使っていただく想定になります

また、以下の課題があると仮定します

  • 正しい作業方法の伝達困難

  • ベテラン社員への業務集中

  • 紙のマニュアルによる非効率な現場教育

  • 新人教育期間の長さ

現在のトレンドとして現場のDX化やスマートフォンを活用した教育システムへの移行が進んでいると仮定します

競合分析

今回はTebikiというサイトが強豪として当てはまると考えました

  • 特徴: スマートフォンと動画を活用した現場向け教育システム

  • 強み: 音声認識、自動字幕、自動翻訳などの最新技術を活用

  • 顧客: アスクル、不二家など東証プライム上場企業

その他の観点として、一般的な動画配信プラットフォームや企業向けeラーニングサービスも競合サービスとして参考にすることができると思います

ペルソナの設定

  • 名前: 田中 太郎

  • 年齢: 45歳

  • 職業: 製造業の人事部マネージャー

  • 業界: 製造業

  • 勤務地: 東京都

  • 使用デバイス: デスクトップPC、スマートフォン

  • 職務内容: 新人や若手に向けた研修の企画・運営、現場作業員のスキルアップに関する企画・運営

  • 課題に感じていること: 新人教育のにかかる人的コストを削減したい、若手のオンボーディングに用いられているベテラン社員の教育コストを削減したい、新人の早期戦力化を進めたい

ペルソナから考えられるデザインニーズ

  • 動画を活用した直感的で効果的な教育ツール

  • 現場での使用を考慮したシンプルで使いやすいUI

  • 進捗管理やフィードバック機能の充実

  • 多言語対応とセキュリティの強化

まとめ

上記の手順を踏むことで適切なペルソナを作成することができます

適切なペルソナを作成することで、よりユーザー視点にたったターゲティング精度の高いデザインが作成できるようになるので是非参考にしていただけると幸いです


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