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おばちゃんデザイナー、NYへ行く①

突然ですが、私、ニューヨークへ行きます。
アメリカへ行くのは初めてです。
海外旅行も、20代の頃以来でしょうか。
そもそも、家族を置いて一人で旅行したのは、一昨年の京都が初めて。
主婦である私は、単身旅行なんて絶対無理だと思い込んでいたのです。

子供は?夫は?食事は?お金は?
とにかくどう考えてもあり得ない!
そう思っていました。
しかし、心優しい友人たちが、大丈夫だよと
ヨイショヨイショと私の背中を押してくれたのでした。

それから、一泊とか二泊とか、国内で小さな旅を続けて、
最初は「何なんw」って感じだった家族も、留守に慣れていきました。
そして今回のNY。さすがに家族は仰天しました。
「何言ってんの?意味わかんない」ってな感じです。
それでも説得を重ねてようやく理解してもらいました。
(というか、もはや強行突破)

こうなるまでにはいろいろな段階がありました。
たくさん応援してくださる方がいました。
でもなんといっても大事だったのは、私が
「いつかNYに行くのが夢です」と口にしたことから始まります。

実はさかのぼって短大の頃、学校の製図の先生に
「君のような人はNYへ行きなさい」と言われたことが全ての始まりでした。
なぜそう言われたかわからないし、単なる冗談だった可能性も高いです。
しかし私は「それはいいな!素敵!」と思って、
その気になって、留学しようと決めて就職活動しませんでした。

卒業後はアルバイトしながら英会話学校に行き、資金を貯めていました。
しかし、人生のいたずらか、私は交通事故に遭って重傷を負ってしまいました。
生きるか死ぬか?後遺症が残るか?という状況でしたが、
その時、当時付き合っていた夫は私と結婚しようと思ったそうです。
入院中に結婚前提で付き合っていると親にも挨拶して(初対面で!)、
私はいきなりプロポーズされました。

それからとんとん拍子に結婚話が進み、
私も幸運にも後遺症もなく元気になって、留学の夢を一旦あきらめ結婚しました。
その時は自分の幸せのために、最善の選択をしたと思っています。
タイミングって、ありますよね。

結婚して20数年経って、日々忙しく過ごし子供も手を離れてきた頃、
私は蓋をしていたNYへの夢をまた思い出していました。
今はよちよちデザイナーになったけど、もっともっと世界を知りたい、
知る必要があると思い始めていたのです。

続きます。
















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