007 オルダス ハクスリー「すばらしい新世界」
オルダス ハクスリーの「すばらしい新世界(1932年)」の書評です。
「すべてのディストピア小説の源流にして不朽の名作、新訳版!」
("Brave New World", Aldous Huxley, 1932)
オーウェルが『1984』で描く暗い管理・監視社会に比べ、ハクスリーが描く「新世界」はとても明るい。その分逆に、とても考えさせられる内容になっています。
小説としてとても楽しいのですが、ここでは、本書を作者ハクスリーの思考実験と見て、その内容と帰結を追ってみたいと