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政治はややこしくて、使いづらい。だけど捨てられない。

 東京都知事選挙のポスターや衆議院補欠選挙の選挙妨害と最近政治が貶められていると思いませんか。あのような映像をSNSやテレビで見ると、政治には関わりたくないと私は思ってしまいます。同じように思う人も多いのではないでしょうか。おそらく、このような現象を生み出してしまったのは、これまでの政治にも原因があったのかもしれません。
 
 しかし現実的には、政治に関わりたくないと思いつつも、政治によって生活が左右されてしまう障害がある私がいます。
 
 例えば、働くことについてです。2022年度につくば市では「つくば市重度障害者等就労支援特別事業」がスタートしました。スタート時点では、全国でこの事業を始めていたのは、数えるほどの自治体しかありませんでした。
 
 この事業が始まるまでは、トイレ介助や昼食介助、通勤介助など、業務に関わらない、日常的な行為に介助が必要な障害がある人は、就労中の介助が得られず一般就労に就くことができませんでした。
 
 しかし、この事業が始まったことで、例えば私のような日常生活全般に介助が必要な障害がある人でも一般就労の機会を得られるようになりました。そして、私はつくば市でこの事業を利用する一人目になりました。現在は、二人になったようです。

 これは、ただ単に給料を得られるだけではなく、本人の自尊心などに本当に大きな影響を与えます。特別支援学校での目標設定にも、福祉的就労の選択肢から、一般就労も選択肢に入ることは、可能性が広がり生徒や教師へ大きな変化をもたらすはずです。
 
 できなかったことが、できるようになる。それを実現するのもまた政治なのだと、私は日々実感しています。ちなみに、「つくば市重度障害者等就労支援特別事業」は、私も参加する障害×提案=もうちょい住みよいつくばの会がつくば市政に提案したことから事業化されました。

 政治はツールとしては、ややこしく面倒ではありますが、でも、手放してはいけないツールなのだと思います。そして、市民参加の下で、もっともっと使いやすいツールにアップデートしていきたいと考えているところです。

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