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マスクでの肌荒れ【DTCコラム】

「肌荒れ」って何でしょう。。。

いきなり質問から始めてしまいすみません。

外来をやってて、よく聞く言葉ですが、人によって意図することが違って、実は、不明確な表現の1つだな〜と思う今日この頃です。

日常診療で感じることは、肌荒れとは、ニキビを指す言葉として使っている方が一番多い印象です。
次に、頬の赤み、痒みの皮膚炎症状。そして口唇炎、その他いろいろな解釈があるようす。。。

そもそも、皮膚科学の教科書(私が持っている複数の教科書)には肌荒れというものは載ってるのかというと、、いえ、載ってないんです。。


国語辞典では、「肌が荒れること。皮膚の水分や油分がなくなること。カサカサになること。」などと解説されています。

国語辞典を日本語の基準とするならば、最初に述べた、ニキビや皮膚炎、その他の皮膚トラブルを対象とした一般に使われる肌荒れという日本語はちょっとズレているということになりますよね。。。

「肌荒れ」をWeb検索すると、さまざまな化粧品やサプリ、美容といった商品、メーカー、雑誌の宣伝記事で肌荒れについて多様なことが述べられているのに気づく。
おそらくは、この影響は大きいだろう。。。ネットの情報に、いかに依存しているか。。。
業界の利益目的のマーケティング戦略?。。。わたしには分かりません。

インターネットが普及するごとに、昔から定番だった分厚い本、暮らし方や冠婚葬祭の辞典、家庭の医学辞典などは消えていく傾向にあるようです。タウンページもいつの間にか。。。

マスクの肌荒れ、に話を戻そう。
最初に述べたように、人によって解釈や訴えが多様なため、私はまず、どのような症状でお困りなのか、鏡も使ったりして確認するように努めています。
ニキビなのか、皮膚炎なのか、疾患によって治療が異なるからです。

実際に、マスクが習慣化したり、外出自粛といった生活スタイルの変化でお肌の調子にも変化が出て皮膚科を受診される人は増えています。

それぞれのお肌トラブルにどうしたらいいのでしょう。

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