デルキン(DK:King of Dermatology)

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デルキン(DK:King of Dermatology)

皮膚科医の経験から、 一般の方への情報シェア、 皮膚科の学習ツールとして、 わかりやすくお伝えできればと思います。 注意事項:最新の正しい情報はご自身でご確認いただきますようお願いします。いかなる不利益やトラブル等も責任を負いかねます。 インスタもやってます。

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化粧をしてると皮膚の症状がわからない【DTCコラム】

こんばんは、デルキンです。 今回は、皮膚科を受診するときに注意しておきたいことについて書いてみます。 皮膚科では、皮疹という皮膚表面の症状を見たり、触れたり、診察して診断に結び付けていく学問です。急性なのか慢性なのか、良性か悪性かなど場合によっては微細な変化を注意深く観察することも必要です。もちろんすぐに確定診断には至らないこともありますし、長期間通院して症状が毎回安定していれば深い診察までは必要ないこともあります。 このように皮膚科ではとくに初診のころは、皮疹の観察が

    • 親と子、先に診るのはどっち?【DTCコラム】

      こんにちは、デルキンです。 今日は、親と子、先に診るのはどっち?かということを考えます。 私的には、まずみなさん我が子を優先させて診察させ、次に親が診察を受ける流れが一般的かと思っていましたが、外来をしていると、いろんな方がいらっしゃいます。 親が出しゃばって、まず親の自分をさきに診てほしいと意欲的な方がときどきいます。子供より早く診察室の椅子をゲットして、子供には後ろに立たせて。。。 重症度も考慮すべきですが、同じ程度の症状で来た場合を考えます。 親と子どちらを先に

      • かぶれにくい!?ニキビ薬の新しい塗り方、ショートコンタクトセラピー、さらに柔軟な考え方

        ニキビの塗り薬でかぶれたことありますか? そもそもニキビで悩んでいるのに治療したことが無いっていう方もいらっしゃるかもしれません。 一昔前までは、ニキビなんかで病院いく必要あるの?と、軽視されがちなニキビですが、治りづらいことも多く、地道に長期間かけて治していくことも多い皮膚科の疾患でも重要な疾患の一つです。 ニキビは、毛穴が皮脂などで目詰まりして、その中でニキビ菌や免疫が作用して皮膚の炎症を起こして赤く貼れたり膿をもったりする現象です。 ニキビの治療薬はいくつかありま

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        • 1月から気になる顔のかゆみ、花粉

          こんにちはデルキンです。 顔のかゆみ、まぶたの肌荒れなど最近気になりませんか? 冬の乾燥からくるものもあれば、実は1月後半になると花粉も影響してきます。 花粉症の鼻炎や目のかゆみのアレルギー症状だけでなく、花粉の粒子による刺激で肌の弱いところがかゆくなったり荒れたりします。 洗顔等で予防したり、症状が出たら早めに治療しましょう。

        化粧をしてると皮膚の症状がわからない【DTCコラム】

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        記事

          12月増えてくる皮膚疾患 凍瘡

          地域によりますが、寒くなってくると凍瘡(とうそう)の症状で受診される方が増えてきます。いわゆる「しもやけ」のことです。 しもやけになったことが無い方も、おとなもこどもも、急に耳や手足の先などが赤く腫れたり、痛みを感じて受診されます。 足先だけ赤くなる、痛かゆい、複数個所症状がつづく、様々な症状で受診されます。 原因としては、多くは寒冷刺激があります。寒さで冷えると、血管が縮んで血流障害が起きます。すると、むくみや炎症が起こり、赤紫色に腫れたり、痛みがでたり、水ぶくれなどが

          12月増えてくる皮膚疾患 凍瘡

          コロナ時代の皮膚科外来感染症

          コロナ対策で手洗い、消毒が励行され、とびひ(伝染性膿痂疹)の患者さんが来なくなったとか噂を聞いた事があるが、、、 臨床をしっかりやってればそれは間違いと分かるだろう。 とびひ、よく診ます。 今年は夏から手足口病、秋から疥癬が気になる今日この頃。 コロナ(不顕性感染含む)の影響なのか、脱毛症も(休止期脱毛含む)。 RSウイルス感染の流行はニュースにもなったし、いろいろだ。 細菌、ウイルス感染対策って何だろう。

          コロナ時代の皮膚科外来感染症

          オイリー肌って

          ニキビ治療とかで、オイリー肌や〇〇色ニキビとかって聞かれる事がある。 でもオイリー肌って、医学部の講義で聞いた記憶がなく、皮膚科の教科書にも載ってない。 オイリー肌で検索〜っと、してみると、化粧品メーカーや美容関連、雑誌のまとめ記事みたいなWebサイトばかり。。。 読んでみると結果的に、生活習慣の見直しや、化粧品のすすめ、ピーリングとか美容のすすめという感じ。 その辺で気づくことがある。。。 そういう事なんだ。 時間やお金を大切に。 最近は、男もスキンケアしなき

          秋の顔、皮膚炎

          秋、涼しくなってきましたが、 顔のまぶた、目の周りのかゆみや発赤などの、 湿疹の症状が急にでて気になる季節でもあります。 秋にはブタクサやヨモギなどの花粉が飛ぶ時期です。 春のスギ、ヒノキでも肌のかゆみや、花粉症で悩むことも多いですが、 意外と秋の花粉でも同じような症状で受診されるケースが目立ちます。 花粉症がなくても、花粉やPM2.5、黄砂、ホコリやチリの刺激で皮膚の弱い顔面などが肌荒れしてしまうことが少なくありません。 適宜、洗顔をして皮膚の表面についた花粉を洗

          9月乾燥の始まり

          8月まで暑く湿度の高い日が続いたけれど、 9月になって秋雨の影響もあり涼しい日が続いている。 過ごしやすい季節になった一方で、雨天が多いにも関わらず湿度が下がっている。 アトピー性皮膚炎、乾燥肌/魚鱗癬などで受診されている方々で、 乾燥にともない、かゆみや皮膚炎が気になりだした。 汗にともなう汗もが楽になったと思ったら、今度は乾燥だ。 そろそろ、保湿のシーズンが訪れた。 皮膚の表面がカサカサすると、かゆみ神経も敏感になってくる。ひっかくとヒリヒリしたりジクジクしたり生

          しもやけ

          12月頃から、しもやけで受診される方が増えてきました。 もう少し早く、記事にしたかったですがなんだかんだで、遅くなってしまいました。 手指や足、足趾など赤や赤紫色に腫れたり、痛み、かゆみを生じます。 原因は、寒冷刺激による局所の血管収縮やうっ血です。 冷えた血管は、血行障害をきたし、血流が悪い場所に炎症を生じます。 平均気温5℃程度で日較差10℃以上のときに発症しやすいと言われており、晩秋(初冬)や初春に多いようです。真冬も発症されますが、温度変化の大きく、油断しがちな

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          医師届出票【DTCコラム】

          2年毎に、届け出が必要、ってことです。 今年、2020年(令和2年)は該当になる、ということです。 厚生労働省のページに届出票が掲載されています。

          医師届出票【DTCコラム】

          乾燥肌、かゆみ【DTCコラム】

          暖かい日もありますが、冬に向かっているな~と感じる今日この頃。 冬と言えば気温が下がるわけですが、同時に、湿度も下がり、乾燥するようになります。 小学生前後の子供だったり、年配の方に増えるのが皮脂欠乏性湿疹という乾燥による皮膚炎、かゆみです。 皮膚が薄く弱かったり、汗や皮脂分泌の能力が低下なども悪化因子と言われています。 皮膚表面がカサカサしてくると、皮膚を守っているバリア機能が低下します。するとかゆみに対して神経が敏感になり、かゆくて引っ搔くと赤く湿疹化します。そし

          乾燥肌、かゆみ【DTCコラム】

          気温が下がり、過ごしやすい日が続いていますが、 空気は乾燥気味です。 カサカサ乾燥すると、手荒れや肌荒れ、かゆみの原因になったりしますので適宜保湿クリームで潤いを忘れないようにしましょ~!

          気温が下がり、過ごしやすい日が続いていますが、 空気は乾燥気味です。 カサカサ乾燥すると、手荒れや肌荒れ、かゆみの原因になったりしますので適宜保湿クリームで潤いを忘れないようにしましょ~!

          英単語の発音、調べ方【DTCコラム】

          英単語で、どう発音するのか分からないときの調べ方を紹介します。 一般的な英語はもちろん、医学英語も読み方難しいこと多いはず。 あくまで、私のやり方のオススメですが、英語辞書や電子辞書がないとき、ネットでスマホ等があると便利です。 皆さんもやったことあると思いますが、Googleで英単語を検索する方法です。 しかし、単純に英単語だけ検索にかけても結果がイマイチなことも。。。 ビジネスや留学で英語を使っていくと、アメリカ英語、イギリス英語も意識することも多いかと思います。

          英単語の発音、調べ方【DTCコラム】

          ダーモスコピーの比較、選び方【DTCコラム】

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          7.診断方法~皮疹をみたらどう考える?~

          こんにちは、デルキンです。 今回は基本的な診断方の1つをレッスンします。 視診や触診を用いた診断の流れ、皮膚科医が何を考えてみているかを提示します。  以前、DTC4回目の講義で、「治療(ステロイド外用)からみた鑑別」を記事にしました。 この方法でも皮膚病の診断や治療に有効な考え方になります。つまり湿疹など皮膚浅層の炎症性疾患にはステロイド外用が効果的なことが多く、それ以外では効果が無かったり、悪化することがある、というような考え方です。 しかし今回は、皮膚全体を見たと

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          7.診断方法~皮疹をみたらどう考える?~