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12月増えてくる皮膚疾患 凍瘡

地域によりますが、寒くなってくると凍瘡(とうそう)の症状で受診される方が増えてきます。いわゆる「しもやけ」のことです。

しもやけになったことが無い方も、おとなもこどもも、急に耳や手足の先などが赤く腫れたり、痛みを感じて受診されます。
足先だけ赤くなる、痛かゆい、複数個所症状がつづく、様々な症状で受診されます。

原因としては、多くは寒冷刺激があります。寒さで冷えると、血管が縮んで血流障害が起きます。すると、むくみや炎症が起こり、赤紫色に腫れたり、痛みがでたり、水ぶくれなどが出現します。

単に、寒さだけが原因ではなく、日較差10℃以上のときに発症しやすく、晩秋(初冬)や初春に多いといわれています。他に、発汗や遺伝的な要素もあり、家族歴も参考になります。

似た病気に、凍傷といって、例えば冬山登山などで寒冷が強く組織が凍ってしまうと深い傷、壊死を負ってしまうことがあります。また他の病気(全身性エリテマトーデスなど)でも似た症状が出ることがあるので、専門病院での治療が必要な場合があります。

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