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Block party in da コインパーキング、河川敷Rave、銭湯Boiler Room

(ヘッダー画像 How The Block Party Invented Hip-Hop | The Daily | MR PORTER より転載)

とか、やりたい、と最近思っている。

経緯を説明する。

4ヶ月前程から、V(Virtual Reality)のエンタメ体験に携わる仕事をしている。
しかし、自分のプライベート時間では、フィジカルな、スクリーンの外の体験にお金やリソースを割いていることに気づいた。(サウナ、ジム、バク転教室、クラブ、フリースタイルサイファー)

大学の時は、
「都市空間ってなんでこんなに同じビルばっか建っていてつまんないんだろう。」
「もっと、オープンワールドのゲームみたいにやること、見るもの、変なことをしている人が、たくさん偏在してたらいいのに」

という思いで都市の研究をしていて、こんな感じで渋谷の監視カメラと「〜禁止」と書いてある看板を全部集めてデータにしたりした。

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(https://www.behance.net/gallery/44901671/Urban-research-project-in-Tokyo)
で、そうやって法規とか現実の都市空間をいろいろ調べている間に
「いやそりゃ既存のシステムや都市に生まれた規範と真っ向から争うのは無理だわ」
という考えになり、
「では、新しくできつつある新世界のシステム、規範を作っちゃえば面白いんじゃね?」という思いでいわゆる"V"の世界に来た。

でも、結局いまだにVの世界の体験はスクリーン内で完結する視聴覚的体験で、僕が最もエモさを感じる、ダイビングやバンジージャンプ、木登り、BBQ、ブレイクダンスみたいな全感覚をグワングワンに刺激する豊かさは、無い。
それを補完するには、やっぱり当分はスクリーン外の体験のリッチさも必要で、棲み分けが必要になる。

「もはやリアルとバーチャルという区別は存在しない」とVR界隈の起業家はポジショントークで言うが、やはり「スクリーンの中と外」という区別は、2020年現在では強く意識せざるを得ない。(XRデバイスも結局スクリーンの映像をレンズを介して照射している)

タイトルに戻る。
タイトルに書いたようなイベント(Block Partyなんちゃら)を、既に似たようなものは結構やっている人はいる。
しかし、それを単発で、オフラインで行うと「頭のおかしいやつが何かやっている」で終了する。ムーブメントまで発達していかない。

ただ、昨今ではSNSと組み合わせることで、地理的に遠くにいたはずの「頭のおかしいやつ」が集合してきて、それは小さなムーブメントになる可能性が見え始めている。

こちらのコンビニDJなどはいい例だろう。

ヘッダーの画像は、1970年代?くらいのNYのブロックパーティだ。
当時のギャングの抗争で荒廃したNYで、数々のアクターたちがからまり合い、奇跡的に生成したブロックパーティという空間。
これに似たような現象が、2020年代において、インターネット、XR技術、アバターテクノロジー、身体拡張技術を組み合わせることにより起こせるのではないか、と自分は思っている。
その兆しは、2010年代に始まった「渋谷ハロウィン」のムーブメントだろう。それぞれの街に散らばっていた「ただなんとなく騒ぎたい」、「ナンパしたい」、「ナンパされたい」、「ぶっ壊したい」という「頭のおかしい奴ら」がSNS上で過剰接続され、集合し、コントロール不能な炎上を産んだ。

では自分が引き起こしたいのは、「渋谷ハロウィン」とは何が違うのだろうか。自分がやりたいのはおそらく、「インターネットやXR技術を用いてリッチなスクリーン外の体験をより多くの人に届け、かつ、それぞれの人が自分たちの、小さな『ブロックパーティ』を起こし、それで街が溢れている状態」なのだと思う。
「渋谷ハロウィン」との違い、またそれをどう引き起こせばいいかは、まだ説明もできないし、分からない。

Block party in da コインパーキングであり、

河川敷Raveであり、

世界同時多発銭湯Boiler Room

そしてそれらをただの視聴覚体験に留まらせず、ムーブメントとしていくこと、その為にXRという技術を用いていく。
そんなことをぼんやり考えている2020の正月です。

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