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「ありがとう」がもたらす未来

私もまあまあの年齢となり、母との関係も親と子の一般的な悩みより、介護が必要になり子供に戻っていく親へのモヤモヤに悩む事が多くなりました。

先日母がお世話になっている、自立型のいわゆるサ高住から連絡がきた!
部屋で転倒して、骨折の疑いがあり緊急搬送されたと。

「ありがとう」と「ごめんね」の違い

母は、とりあえずなんでもごめんねっていう。
それを言っておけばいいだろって感じが昔は嫌いだった。

先日骨折で病院に運ばれて、最初にでた言葉も「ごめんね」ばかりだった。

「ありがとう」でいいのに…何だか切なかった。
こんな場面でも謝るって…
仕事で忙しいといつもイライラしている余裕のない私に気を使ったのか、それとも知り合いもいないこの土地で私への精一杯の祈りみたいなものを感じて、私の方が優しくない娘だと自己嫌悪を感じた。

ごめんねには、何だか重たい気持ちを感じてしまって、受け取る側もちょっと責められてるように感じて、気持ちがモヤモヤする。

母は子供時代に実の母が早くに亡くなり、若いころから苦労が絶えなかったようだ。

新しい継母と、新しい兄弟たちに気を使ってきたのだろう。

ありがとうって、素直に言える環境に育ってこなかったんだろう。

ありがとうって言えることは、実はとても幸せな事だと思う。

「ごめんね」…ではなく「ありがとう」を

同じ場面でもちょっとアプローチが違うだけで、幸せ度がちがってくる。

彼女もありがとうって言える事ができていたら、人生が変わっていたのかな。

ありがとうは、幸せを運ぶ言葉だ。

どうか皆さんは、「ごめんね」ではなく「ありがとう」をたくさん伝えてください。

それはきっと、自分だけでなく、まわりの大切な人の心まで幸せにしてくれるはず。

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