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登山の途中で、浜口京子ですっ!

日帰り登山が趣味で、冬と花粉の時期を除いてちょいちょい一人で山登りに行きます。

去年の5月ぐらいに、神奈川県の「塔ノ岳」という山に登った時の話なんですが・・・



その日は鮮やかなほどの晴天で、緑の葉の間から降り注ぐ木漏れ日が美しい日でした。

そんな日の登山は気分も上がってしまい、人との交流もノリに乗っちゃいます。


すれ違うおばちゃんたちに天使のようなスマイルで

『こんにちわ〜』『お先に失礼します』

なんて挨拶しましてね。


すると

『あらー若くていいわね〜』『スピードが違うわ〜』

なんて言われちゃって。


それに対して

『いやいや、そちらこそ。どちらの大学の生徒さんですか?』

なんて言っちゃうわけです。


すると一斉に

『『『いやだぁ〜〜〜』』』

ポカリスウェットのCMかよってくらい笑顔が弾けてます。


そんなこんなで山登りを楽しんでた日のことです。



で、本題はここからなんですが・・・

下山している途中、30〜40代ぐらいの男性が下からのぼってきました。



その男性、

歩きスマホをしていたんですよ。



突然ですが私、

「歩きスマホをしているやつは禁錮5年」ってマニュフェストを掲げているぐらい歩きスマホ反対派なんですけど。


そんな私の前に男性がやってきたんですね。

画面を横にして動画を見ながら登ってくるんです。

もうイヤホンとかもしないで見てるので、動画の音や声が漏れています。



なぜ?

なぜ?

山登りに来て。こんな晴天で。美しい木漏れ日のなかで。

こんな素晴らしい状況で、なぜあなたの目はスマホに釘付けなのかと。



こうなったらこの男性よりも山でも動画が見れちゃう「5G」に腹立ってきましてね。

なにが5Gだ、と。

5Gomen にしろ。

5Gのせいでどこでも動画見れてしまって「ごめん(Gomen)」にしろ、と。



いやしかし。

私は「人を見た目で判断してはいけない」と、ばあちゃんに教わりました。


この男性。もしかしたら・・・

「野鳥観察のコツがわかる動画を見てるのかもしれない」

「足をひねってしまい応急処置を教える動画を見ているのかもしれない」

「さっき食べたキノコに毒があるか動画で調べてるのかもしれない」

そういった可能性もあるわけです。


なので、どんな動画を見ているのか知りたくなりました。

すれ違う時に聞こえてくる音や声で判断しようと。


近づいてきます。


あと数メートル。


さあ、すれ違うぞ・・・なんて言ってる?・・・




『浜口京子ですっ!』


山登りに来て。こんな晴天で。美しい木漏れ日のなかで。

『浜口京子ですっ!』



なぜ山登りの途中で浜口京子の動画を見ているんだお前は



浜口京子の声が聞こえた瞬間、疲労と動揺で混乱して、

そいつをグレコローマンスタイルで後ろからタックルし、そのままジャーマンスープレックスで一緒に下山したろかと思いました。


とはいえ。

登山の楽しみ方は人それぞれですからね。

あえて大自然でYoutubeを見る、というのも贅沢な時間の使い方かもしれません。


ただですね。

個人的な意見を「アニマル浜口さん風」に言わせていただくとしたら・・・



嫌いだ、嫌いだ、嫌いだ、嫌いだ、嫌いだ、嫌いだ、嫌いだ、嫌いだ、嫌いだ、嫌いだー!!


京子ー!!



京子ー!!!


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