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ダークネス・中学二年生。
みなさんは「夢野久作」という作家さんをご存知だろうか。
夢野 久作(ゆめの きゅうさく 1889年〈明治22年〉1月4日 - 1936年〈昭和11年〉3月11日)は、日本の小説家。陸軍少尉、禅僧、新聞記者、郵便局長という経歴も持つ。幼名は直樹、出家名は杉山泰道(すぎやまやすみち)、禅僧としての名は雲水(うんすい)、号は萠圓、柳号は三八。
日本3大奇書のひとつ「ドグラ・マグラ」を書いた人で、これを読んだ者は一度は精神に異常をきたすと言われている。なんとも物騒な匂いのする小説だ。
僕も興味本位でこの「ドグラ・マグラ」を読んだことがあるのだが、まったくもって内容がちんぷんかんぷんだったので途中で本を閉じてしまった。
それでもめでたく精神に異常をきたし、おかげでこんなド変態になってしまった…、って誰がド変態やねん。アホか。
FANZAの購入履歴見したろかい。
まあ、そんなヤバさあふれる「ドグラ・マグラ」だが、もう物語の冒頭からしてすでに異様な雰囲気を醸し出しているのが文面からひしひしと伝わってくるので、書いた人もまともではないんだなという印象を必ず受け取ることが出来る。
しかし、その異常さにまたなんとも言えない魅力があるのも確かなので、彼の突出した不気味なダークさは一度は味わってみてもいいだろう。
とは言え小説はちょっと長ったらしいな、と思われる方に、サクッと夢野久作のヤバさを味わえる短歌集「猟奇歌」を持ってきました。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/933_22022.html
タイトルを見てわかる通りなかなかの猟奇さと不気味さを誇る短歌が満載なので、閲覧注意で楽しんでいただきたい。
今日はそんな「猟奇歌」から厳選した3句を紹介しようと思います。
まずはこちら。
棺の中で
死人がそつと欠伸した
その時和尚が咳払ひした
はいもう意味がわからないですね。
どういう状況なのこれ?
「ドグラ・マグラ」もこんな感じなんです。そりゃ精神もおかしなるわ。
続いてこちら。
ピストルが俺の眉間を睨みつけて
ズドンと云つた
アハハのハツハ
なに笑うとんねん。
そう思ったあなたは正常です。あなたが正常なのです。
普通はそんな状況で笑わないですから。
最後はこちら。
何故に
草の芽生えは光りを慕ひ
心の芽生えは闇を恋ふのか
ザ・ダークネス。ただただダークネス。
ToLOVEるダークネス。
「なにゆえに」という哲学的な問いに加え、「光」と「闇」という存在を投げかけてくるという、奥深さとともに自己の邪気眼を刺激しまくってくる希少な一句。
こんな一句を見た日にはもう。あなたの中の中学2年生が覚醒することうけあい。
いかがだったでしょうか。このなんとも言えない不気味な世界観は。頭おかしいでしょう。←
たまにはこういうのもいいと思いますよ。人生にくわえるスパイスのひとつとして。
でも、大人になった今でもこの異常さにやたら惹きつけられる時があるんだよなあ。
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