雑記1011「誘蛾灯」

最近「SHOWROOM」の前田裕二氏が「X」で大吉投稿ってのを毎日ポストしてくれるんだけどね、毎日引くほど良いこと言ってくれちゃってるのよね。

おとといあたりのやつが、「人は、目に見えないもののほうが大抵はだいじだと知りながら、目に見えるものをだいじにしてしまう」って内容で。
見えるし定量化できないもの、愛だとか期待だとかこの胸の想いだとか旅行先での感動の体験とか喜怒哀楽とか。
だけど生きてる最中には、なんだか目に見えて定量化できるものに振り回されちゃう。最たるものがお金だわね。見えて触れるし、数値化もできる。
だけどお金の本質、お金っていうものが何から形を変えて生まれたものか、わかってる人はあまりに少ない。

ここまでの注意喚起はよくある話だけど、前田氏はこれを解決するのには2つほど方法があるっぽいって言ってて、それが、
・目に見えないもののほうをあえて大切にすると決める
・目に見えないものを無理矢理数値化する
ってことだった。

これ、ひとつめはオレが病的にやってることで、だからオレは幸せ者なんだなぁと思う。これは思い込みとその継続にかなり労力を要するかもしれない。ただ、なにがしかのツクリテには、わりとたやすいことだと思う。
自分の感情の動きが地球よりもだいじ、なんていうヤツもイケるクチだろな。

で、数値化のほうは前田氏がやってることみたいで、たとえば自分の機嫌を数値化する。そうすると、そのことが自分の中でだいじなことがらになっていくという。
これはまず間違いなく、一定の時間に、「今日の機嫌は35点」などと声に出すか、紙に書いてどこかに貼っておくのがいいはずだ。しらんけど。世界に具現化させてやるのだ。

これはたしかに妙案だと思う。脳内にあるRAS（網様体賦活系）ちゃんも頑張っちゃって、そのことがらが自分の世界に具現化する。

これを逆手に取ったウンコどもが、大手のネットメディアだ。いや、利用させてもらってるんだけどさ。いや、利用されてるほうがデカいから、あえてウンコどもで行くぜ。

結構前から、Xやフェイスブックの「いいね」を押した時に、赤系か虹色系でハートマークが「ぷりんっ」となるようになった。音が鳴るヤツも多い。
要は派手な色を出して、「ぽよっ」て感じの音が鳴る。

ちょっと前から、ヤフメが「今日もメールを全部読みました」などというアホ丸出しの通知をしてくるようになった。これも手紙のアイコンが虹色っぽく光っている。

最近になって、Youtubeのチャンネル登録ボタンを押すと、きらびやかに「登録済み」が出るようになった。

はっは～ん。やってやがるな、これ。
可処分所得、可処分時間、可処分精神（数年前に前田氏が命名）を根こそぎ奪いに来てやがるなぁ？

もちろん、効かない人には効かないんだけど、そうじゃないほとんどの凡夫どもには効く。「熱」をバラ撒くんだな。何もない所にな。
バラエティ番組のセットや、ホストクラブの店内なんかがまさにそう。本当はなーんにも価値ないところを、飾って飾ってだいじだと思い込ませてるわけだ。あー、ネオン街自体そうだな。
かりそめの熱が効きやすい人は、タチが蛾に近いってことになるな。ま、オレも多少あるから全部シャットアウトしはじめてるんだけど。人のことは言えんな。

で、子供の頃はこういう罠、みんなあまり効かなかったんだよね。子供っていうか、自我を認識する前の時代。嫉妬や羨望が出てくる前の頃には。

自と他が切り分けられるようになってから効いちゃうハメ込み。もう他が気になっちゃって気になっちゃって、批判もしまくっちゃう。
ある程度は競争が生まれて良いのかも…いや、良いかどうかはしらんけど、人間全体の研鑽を進める効果はあるのかもしれんけど、あまり他ばかり見ちゃうと地獄のスタートラインだよね。
これは作り手でも当然あることだけど、あんまり他の作と不作を見るもんじゃないね。ゴータマシッダールタさんも言ってたみたいだけどさ。

あー、紙幅の限界がきちまったぜー。
なんで子供の頃にはあった「やりたい！」をほとんどの人が失って、そんなしょーもないかりそめの熱に精神を奪われるのかってことが言いたかったんだけど、また明日。

あ、なんでっつっても思いつきと勘と偏見なんで。正解とかじゃないんで。
乞う非期待っ。

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【今週の過去分オリジナル曲】