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ホン雑記 Vol.111「ミーハー&ストイックのススメ」

むふ。むふふのふ。


うぉー、やったぜーぃ。
あの「あん」の作者、ドリアン助川氏とやりとりしちゃったぜーぃ。

と言っても、彼のFacebookにコメントして返事を頂いたというだけのことなんだけども。会話したとかではない。

………。

はぁーーーーーん!?
返事を頂いただけのことーーーーー!?
何様なんだよテメー!!!

と、情緒不安定なわけだが、いやはや、ネットの功罪を感じてしまったのだ。


ホンッッットに今の文明社会には感謝している。
が、幸せの上値が重くなっている社会だと思うのだ。

はっ!
また投資用語を使ってしまった。あー、無意識で使ってしまった。
って、意識したんだったら消せよ。

上値が重いってのはまぁ、いい数値なんだけど、それだけに伸び代が見込めない状態だ。ざーっくり言うとね。

お慕い申し上げている著名人とやりとりできるなんて、昔は考えられなかった。ファンレターを書いたことはないが、ほとんどの場合は返事なんて来ないんだろうし、読んでもらえていればいいほうだろう。

このnoteで連載しているドリアン氏の小説の感想をコメントしたのだが、「仲さん」と呼び掛けつきでお返事を頂いた。
そりゃぁ「ひゃっほーい!」となっちゃって、告げたい感謝の言葉や、あの作品のここが良かったですー、なんて次々と浮かんでくる。
コメント欄を見ると、健気に返事を返しておられるので、あまり時間を(オレより遥かに貴重な時間を)奪ってはいかんなぁと、テンションを薄めてもう1回だけコメントをしておいた。

それと、友達上限5000人のFacebookで、彼は4900人以上友達登録してたので、「これは面識なくても友達の輪に入れてもらえるかな?」と思って、友達申請してみた。

またドリアン氏の手間になるかとは思ったが、オレから見れば救世主のような彼に、黙ってしれーっと申請だけするのもイヤなので、メッセンジャーでひと言送ることにした。


「さっきはお返事有り難うございました。『友達』とは恐れ多過ぎですが、良かったら申請させてください。お返事無用です。」

普段は「ありがとう」しか使わないが、この上ないレベルでは、滅多に使わない、字義の通りの「有り難う」を使うという内部設定が発動した。

そしたらなんと、

「はーい、今『友達』になりましたよ。」

と返して頂いた。
あぁ。この心のやりとりの深みがお分かり頂けるだろうか(笑)

Facebookでは、懐かしきMixiの「マイミク」と違って、「友達」という繋がりの言葉が使われている。
それに恐縮しまくったオレが、「ここでは『友達』という設定なので、恐れ多いんですが、それにのっとって『友達』申請させてください」とお願いしたわけだ。
彼の人差し指ひとつを動かさせるのも恐縮なので、返事もいらないです、と付け足して。

そしたらわざわざ、「友達」になりましたよ、なのである。
オレの添えたカギ括弧を使ってくれているのである。使ってくれてるのにも関わらず、意味はきっと逆になっていて、「普通の友達の意味でいいですよ」なのだと勝手に受け取っている。

これは、書き手すらも意識しない行間を勝手に汲み取る気持ち悪いファンの妄想では断じてない(笑)

おそらく地球上で一番、オレの言語感覚と世界を捉える感覚に近い人だと勝手に思っている。近いと言っても、彼のほうが遥かに超えているので、そのへんの機微は察する彼なのである。きっと。


なのでオレは、少しやりとりを控える…とまでは思わないが、慎重にしようと思った。

さっきの幸せの上値の話に戻るが、自分の幸せ感受アンテナが弱すぎると思ったからだ。
最初にコメントの返事をもらった時より、メッセンジャーという、ある意味個別空間的感覚のある場所での、しかも嬉しい言葉つきのやりとりのほうが、嬉しさが落ちていると思ったからだ。

「ヤバい」
慣れるのが早すぎる。喜び方が少なすぎる。
4年程前にNHKのドキュメンタリーで初めて彼を知って、「何者にもなれない」と嘆いていた自分を、ゴッソリと魂から救い上げたような感覚にしてくれた人物に対しての感情の大きさではないと思った。

それで少し距離を置こうと思ったのだ。いや、別に近くもないんだけどね。
もっと彼の作品や考えを知って、もっと自分が高みにいなければ、少なくとも目指していなければ、不調法過ぎると思ったのだ。

彼から見れば、そんなに差はないよと、きっと思ってくれるのかもしれないが。



おこがましいが、少なくとも本当の「友達」を目指すなら、ミーハーだけではダメだなぁ。




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