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医師・看護師にかかる採用コスト

 医師や看護師を採用するときにかかるコストはどのようなものがあるでしょうか。
 採用の為の広告費、人材紹介会社の手数料、就職セミナーの出展料など様々な採用コストがかかります。このようなコストをかけたとしても狙った人材が来なくては、費用の無駄になります。
 また、すぐに辞められたとしたら、毎年採用コストをかけなくてはなりません。例えば、人材紹介会社を利用して採用を進めた場合は、紹介料として25%~35%の紹介手数料がかかるといわれています。年収1500万円の医者の採用であれば、約450万円の紹介手数料がかかってきます。

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 さらに新人を採用した場合、教育費も考えておかなければなりません。ある医療機関の人事担当者の話によれば、看護師の教育費として、1人あたり80万円前後はかかる可能性があるということです。新人の場合は指導係が就くことになりますが、本来ならば看護師としての業務をする時間を教育に割くことになるのですから、この数字は妥当と言えそうです。

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 これだけのコストをかけたとしても、仮に1年で辞められてしまったとしたらまた新たに採用しなければなりません。紹介業者を通じて採用すればまた年収の25%~35%の紹介料を取られることになってしまいます。さらに教育にかかるコストも再度計上しなければならないため、できるだけ同じ人に長く勤めてもらった方がコスト削減にも繋がります。
 これは、看護学校や医学部に対して就職説明会を行うときにも同じことが言えます。説明会の会場費や資料作成にかかるコスト、説明会当日のスタッフの人件費などを考えれば、ある程度まとまった費用がかかります。
 これらのコストは、求人が必要な間はずっとかかり続けることになります。しかしブランディングでマッチング率が高まれば、紹介料も説明会も減らすことができます。採用にかかるコストを削減することができるのです。

医療機関のブランディング~求人・集患の秘訣~著者:安岡俊雅(株式会社DEPOC代表取締役)

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