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DeNA 2軍データ 7.8月編

本当は7月と8月で分ける予定でしたが大学の期末レポートに追われて時間が取れませんでした。出直してまとめて投稿します。

7月は野手の大量離脱によって苦しみ4勝12敗と借金8を抱えた一方、その反動か8月は11勝5敗と貯金6を稼ぎました。

2軍 スタメン

7月は野手の離脱が増え、9番に投手が入ったり、外野が全員捕手になったりと混迷を極めた。
五輪期間に入り、神里、乙坂、倉本が復帰し、現在は正常なスタメンを組むことが出来ている。ただ、後半戦に入って伊藤裕田部がレフトを守る試合もあった。今後外野のオプションをつける事はあるだろうか。
投手は入江齋藤高田飯塚がそれぞれ手術で今季絶望に。7月には2ヶ月程離脱していた風張石川、そしてTJ手術からのリハビリを続けていたが復帰し、風張は9月に一軍昇格を果たした。
8月には6~7月離脱していた宮城が復帰したほか、高卒ルーキーの松本加藤の2人がプロ初登板を果たした。
一方7/8を最後に浅田が、7/29を最後に笠井が離脱。さらにエキシビションマッチで先発していた阪口も後半戦の登板が未だにない。

打順、守備位置の起用成績。森が一軍昇格したため、田部と小深田が森の出場数を上回った。森の昇格によって空いたショートは知野が定着しつつある。捕手は益子、東妻、戸柱、嶺井がほぼ均等に起用された。

打者成績(7月)

7月好調だったのは嶺井。森はこの好調ぶりを評価され一軍に昇格した。嶺井は7月の好成績からエキシビションマッチに呼ばれたものの、少ないチャンスで結果を残せず一軍には上がれなかった。
五輪期間に復帰した神里は8試合程度だが格の違いを見せている。田部は1試合5安打を記録したことで月間打率3割に到達。ただ三振率は相変わらず高く、5安打を放った試合を除けば打率.179(28-5)とこれまでの月と変わりない成績に。
6月好調だった益子は5月以前のような成績に逆戻りし、三振率も悪化。同じく好調だった中井は一時復帰したものの再離脱。伊藤裕は三振こそ少ないものの打率が低く本塁打も1本のみ。この成績でエキシビションマッチに帯同し続けた事は運が良かったと言えるかもしれない。
全体の成績では打撃成績は奮わなかったものの、森、蝦名、神里、伊藤裕の活躍で高い盗塁成功率を記録した。

打者成績(8月)

8月は小深田、知野、乙坂、蝦名、山下、神里、益子と多くの野手が好成績を収めた。神里蝦名が一軍昇格を果たし、乙坂は8月打率.391を残したにも拘わらず昇格できなかった。
小深田は森友哉のようなフォームに改造し長打力を発揮、一時期高かった三振率も見れる程度までに回復した。益子も6月以来の好成績を記録し、本塁打2本を放った。6月に比べると三振が減った上に四球が増えていて、コンタクト能力が向上しただろうか。今季ほとんど打席に立っていなかった知野も実戦に慣れてきたか、三振こそ多いものの高い打率をマーク。益子、知野は伊藤裕を追い越して、シーズン終盤に右の代打としての昇格があるかもしれない。
山下も二軍では相変わらず敵なしの様子。戸柱嶺井の中堅捕手2人もそれなりに結果を残した。
一方田部東妻デラロサの成績の悪さが逆に目立つ。
怪我から復帰し、ノーステップの新フォームに変わった倉本は結果を残せず、一軍に昇格した際は元のフォームに戻していた。

投手成績(7.8月)

全体的に登板数がバラけているため、2ヶ月まとめて表示。7月京山が4試合に先発し各指標にて好成績を収めた。8月は復帰した東、先発転向した石田、支配下登録を目指した宮國、そして上茶谷が中心に回った。
宮國は8月以降イニングを伸ばして2勝を挙げ、支配下登録。被本塁打0、奪三振率9点台という数字は4月から大きく成長している点と言える。
上茶谷といった一軍の実績がある投手は危なげない投球。石田は西武戦で10失点した試合があったためWHIP、防御率が悪化している。上茶谷はもう1.2試合長い回を投げれば一軍昇格があるか。東、石田も昇格候補だが、球速が140キロ前後に留まっている点が不安要素。
その他の先発要員をみると、ロメロは二軍で結果を残すことが出来なかったものの、後半戦に入り一軍で好投している。
有吉は打球が当たって足を痛めていたため、五輪期間中はほぼ離脱していた。四球、三振が少なく、被安打が圧倒的に多いという数字は移籍前とほぼ変わらない状況。
また、ディアスが8月のヤクルト戦で7回無失点と好投した。四球も少なく、ストライクの中で勝負出来るようになったか。後半戦は先発ローテの一角として経験を積んで欲しい。

中継ぎは5月末から7月後半にかけて離脱していた育成の石川が好投。三振が投球回を上回っていて、四球も少ない。中継ぎのまま使うならば、来季の支配下登録が見えてきそうだ。同じく5.6月離脱していた風張は四球、三振が少なく被安打が多いという有吉に似た傾向。一軍昇格を果たしたが、ゾーン内の勝負が通用するだろうか。
進藤は被安打がやや多かったが、三振を取れている事が評価されて後半戦に一軍昇格。しかし結果を残せず再び二軍に落ちた。
田中健は防御率こそ良いものの、ほぼ毎回ランナーを背負っている状況で安定感に欠ける。
勝又の四球の多さは変わらず。防御率2点台を保っている点は評価できるが、せめて三振を増やせるようになれば一軍昇格も見えてくるか。
池谷武藤は前の月に続いて打ち込まれた。

5イニング未満の投手達。あまりにも多いため分割して表示した。7.8月のどちらかで離脱した投手や一軍格の投手が殆どを占めている。
投手全体の成績を見ると、チームの成績に比例して、8月に投手陣が奮闘したため全体の数字も良化している。特に被本塁打率0.33、与四球率3.80は4~6月と比べて最も良い数字だった。

 

失策種別成績

7.8月は32試合で27失策。戸柱、東妻、嶺井、デラロサといったそれまで守っていなかった守備位置を守らされた選手が相次いで失策を積み重ねた。デラロサはライトを中心に守るようになったため慣れて欲しいが、捕手は仕方ないだろう。
内野は田部が6失策、小深田が4失策、知野と伊藤裕がそれぞれ2失策。田部はショートを9試合しか守っていないにも拘わらず、捕球ミス4つを重ねている。ショートとしての角度に適応できていないのだろうか。
小深田は森、田部に続いて2桁失策に到達。強肩が武器の1つであるだけに、もう少し送球面の正確性を改善していきたい。
知野は捕球ミスが多い一方で送球エラーが0と全体的な傾向とは違った形になっている。


盗塁阻止率(投手、捕手)

戸柱が7.8月の間に.700(10-7)と非常に高い阻止率を残した。打撃好調な嶺井より先に一軍昇格を果たしたのはこの要因がかなり大きいと思われる。一方嶺井は企画10個程度だが成果を挙げられていない。益子東妻も序盤から引き続き3割前後を保っていて、盗塁阻止の面では心配はなさそうだ。昨年6割を記録した山本は今年も5割を超えている。

京山中川は1.2軍どちらも仕掛けられやすいか。他にも武藤勝又上茶谷や外国人投手が多く企図されているが、総じて阻止率が高く二軍の捕手が優秀なことがわかる。


2軍・ホールドランキング

最後に2軍のホールドランキング、まずはイースタンから。7.8月は田中健のホールドがなかった一方、池谷成田東條が並んだ。イースタンは浦和ロッテ軍が独走している形であるため、ホールドの多さは納得できるか。

ウエスタンは舞洲オリックスの齋藤が独走。齋藤、渡邉、小野、田島は後半戦に入り一軍昇格を果たしたが、一岡椎野は防御率3点台とやや安定感に欠け一軍の登板がまだない。尾仲は防御率1点台と成績を残しているが、阪神の厚い投手層に埋もれている形となっている。



一軍がCS絶望的であるため、若手に出番を与えやすい状況。成績が上向きつつある小深田や益子や知野に9月は注目です。投手は先発の上茶谷、東、石田の復活、そして育成ながら好成績を残しつつあるディアス、石川、宮城が見所と言えそうです。

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