見出し画像

ショートショートの書き方【初心者・アイデア・オチ・ショートショートコンテスト2回入選】

はじめまして。デパルマ三世と申します。

僕は『作家になるためのシステム』(https://depalma01.com/)というブログを運営していて、ブログでは小説の書き方などを紹介しているのですが、いつかnoteでまとまったコンテンツを書きたいと思っていました。

(ブログを読んでくださっている方は、いつもありがとうございます)

今回はショートショートの書き方について、noteを書いてみたいと思います。

かなり長い文量になりましたが、ショートショートの書き方に興味がある方はお付き合いいただけると幸いです。

まずはショートショートが書けるとどんなメリットがあるのかについて、書いてみます。

【ショートショートのコンテストに参加して賞金を稼ぐことも可能】

画像1

残念ながら現在は休止中ですが、雑誌『小説現代』のショートショートコンテストに入選すると、掲載料が2万円もらえました。

さらにそれから何年かあとに作品が文庫本『ショートショートの花束』にまとめられるのですが、そのとき掲載料として1万円もらえます。

1作につき、合計3万円ですね。

僕は作品が二回掲載されたので、6万円もらいました。

選考委員の阿刀田高さんから、コメントをもらえるのも嬉しかったです。

今だったらショートショートのコンテストは『ショートショート大賞』があります。

この大会は賞金30万円で、これまで第3回まで開催されています。

最近はショートショートのコンテストから商業デビューする作家もいますので、夢が広がりますね!

また、雑誌『公募ガイド』の「阿刀田高のTO-BE 小説工房」のコーナーでは、毎月お題が決められて原稿用紙5枚の作品を募集しています。

こちらの賞金は3万円です。


【ショートショートが書けるようになると、長編小説も書きやすくなる】

画像2

小説を一度も書いたことがない人が、いきなり長編小説を書くのは大変だと思います。

ただ、ショートショートなら早ければ1日で書けます。

そして、ショートショートで手に入れた力は(アイデアやラストのどんでん返し)は、短編小説や長編小説を書くときにも役に立つはずです。

僕は「すばる文学賞」という集英社主催の文学の賞と、「野生時代フロンティア文学賞」という株式会社KADOKAWA主催のエンターテイメントの賞に長編小説を投稿して、一次選考を通過することができました。

一次選考を通過できたのは、ショートショートを書いていた効果も少なからずあると思います。

「すばる文学賞」の一次選考通過は1335の応募作品中84作品、「野生時代フロンティア文学賞」の一次選考通過は565作品中83作品でしたので、なかなか高い倍率をくぐり抜けたことになります。

(残念ながら、どちらの賞も二次選考で落ちたのですが……)


【世の中を違ったふうに見えて、毎日が少し楽しくなる】

画像3

例えば、満員電車に乗ったとします。

普通だったら、苦痛でしかありません。

ただ、ショートショートを書いていると


「電車の車両ごとに料金が違った世界があったらどうなるだろう。一両目は1万円のVIP席で、2両目は5千円のビジネスクラス。この辺の席はゆったりと座れて車内食も出てくる。そうしたら、十両目の格安シートは今よりさらに混むに違いない。十両目の客が反乱を起こしたら……」


という風に、いろいろな妄想が始まりアイデアが浮かんできます。

ショートショートのアイデアを考えるチャンスは日常のいたるところにあるので、毎日が楽しくなるはずです。


【以前ブログで書いたショートショートの書き方まとめ】

以前ブログにも、ショートショートの書き方を簡単に書いたことがあります。

ショートショートの書き方まとめ
1、if系の書き方(もし~だったら)
2、形式系の書き方(会話だけにしたり、日記にしたり文章の形式に変化をつけてインパクトを狙う)
3、why系の書き方(なぜ、あの人はあんなことをしたのか…)


ブログで読めますので気になる方は読んでみてください。


【noteではif系のアイデアの広げ方と、ラストのどんでん返しの作り方を実践的に書きます】

今回のnoteでは、if(もし~だったら)の妄想から、いかにアイデアを膨らませていくかと、読者に予想されないような意外性のあるラストの作り方について重点的に解説していきます。

『小説現代ショートショートコンテスト』に入選した、僕の2作品を題材にして、実際にどういったプロセスで作品が完成していったかを細かく解説していこうと思います。

僕の書いたショートショートは周りの人に読んでもらうと


『世にも奇妙な物語』っぽい


と感想をもらうことが多いですね。

真似しているわけではないのですが、好きなので影響を受けているかもしれません。

奇妙な話が好きな人には、僕の書き方は参考になることもあるかと思います。

【このnoteの欠点】

画像4

このnoteは、あくまでもショートショートを書きたい方に向けて書いてあるので、ここで書いてある内容だけで長編小説などを書くことは難しいです。

長編小説を書くには、「キャラクター」や「描写」の書き方も必要になってくるのですが、今回のnoteでは一切触れていません。

よって、「キャラクター」作りや「描写」の仕方を学びたい方には、このnoteは向いていないと思われます。

(注:ショートショートは、キャラクターを作らなくても描写はシンプルでも書けます)


【noteに書いてある内容】

・ショートショートのアイデアの考え方【人物のif系と世界観のif系】

・アイデアの膨らませ方

・面白いと思った作品を分解する

・ラストはハッピーエンド、バッドエンド、別の角度、の3種類が基本

・意外なラストを作る方法【ミスリーティング(誤誘導)のテクニック】

・プロットの作り方・起承転結・ミッドポイント理論

・推敲について

・ショートショートのタイトルの作り方

・ショートショートを書くときにおすすめの作品を紹介


ここから先は

10,303字 / 17画像

¥ 480

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?