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1/7日記、レポートの参考にした本たち

今週はレポートがあったので、何冊か本を参考にしました。

レポートではなく、日記なので、論理立て書く気はありません。
放射線関連の本をピックアップします。

今週は歯学部生でありながら医学部の病棟を回る機会があったので、趣向を変えて医者向けの本を中心にレポートを仕上げました。

1冊目
がん・放射線療法2010

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がん治療の3本柱である。放射線治療にフォーカスした本で、図書館の隅っこで英語の本に埋もれていたのを引っ張り出しました。

放射線治療の授業は今まで3時間30分しかなかったので、各論的な内容理解を医学部向けの本を用いるのには若干の抵抗がありました。

蓋を開けて見ると、全身の臓器別のリスクや有害事象の詳細や対処法など歯科向けの本では不足しがちな知識を大きく取り入れることができました。

例えば、歯科放射線学の本や授業では有害事象といえば顎骨壊死ばかりがフォーカスされます。当然歯科にとっては身近で一番気をつけることを他科からも期待されているのでしょうが、放射線を外部から当てれば皮膚炎、粘膜炎のリスクがあります。医科からすると以下の内容がピックアップされやすいのでしょうか?本には以下のように章分けされていました。
・皮膚炎・脱毛
・咽口腔粘膜炎
・唾液分泌障害
・食道炎・胃炎
・放射線性肺障害
・放射線性肝障害
・照射後、直腸炎、膀胱炎

頭頸部放射線治療のリスクとして歯科では頻繁に白内障もピックアップされます(晩期影響かつ確定的影響なので試験に出しやすいのでしょうね)。

ちなみに、歯科放射線分野の有害事象で知っとくべき内容は以下です。CBTと国試はこれくらいで乗り切れます。

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最近自分が興味、関心を持っているのが皮膚なので少し掘り下げますが
歯医者への皮膚に関する授業はあるにはあります。3年生の3コマぐらい、(熱傷分類、皮膚移植の網目状の作り方、全層植皮と分層植皮などの内容を医学部と受けました)

皮膚に関する内容ですが国試、CBTにも若干ですが出されます。
例)ランゲルハンス細胞が存在するのは何層ですか?
もっと根本的な熱傷の分類に関する問題や皮膚炎に対する知識を問う問題は出されているのを見ません。。。
歯の根の病気をほっておくと、顔の皮膚から膿が出ることがあります。されども皮膚に起きている炎症や皮膚の構造は全く分からないというのが歯医者なのではないかという疑念が歯学部での生活をここまでして湧きます。(閑話休題)

この本の何が面白い点は頭頸部領域の歯科領域が医科からどのように見られているのかを垣間見ることができることです。

・頭頸部照射で処置が必要な口腔内要因があったら歯科の先生に聞く。
我々は最低限それだけの期待に応えられるようにしなくてはいけません。

・詰め物の金属、インプラントなどは放射線を散乱させるのでなるべく取ることが望ましい。(実際は私費診療物が多いのでスペーサで対応することが多い)せっかくマイクロ単位で調節しても取らざるを得なくなるのは残念ですね

・術前にう歯(原文ママ)の治療は済ませる。これはワードチョイスが歯科だけでなく、医師向けだとこうなるのかと参考になりますよね。
(う蝕歯とは言ってもう歯とはあまり言わないため)

2冊目
放射線治療マニュアル、2001年発行、中外医学社

この本は、小線源治療に使われるRI崩壊モード別の核種例を日本外のものも含めて載っており、雑学が深まりました。歯科で知っておくべき核種は
・Au(東海村から運ばれてくるナマモノ:半減期2.7日)
・Ir(半減期73日(まあまあ持つ))
・Cs(現在は製造中止?)
以上の3つでしょう。どれもγ線が目的で使われます。

小線源治療があるなら、大線源治療もあるのか?
こんな馬鹿な疑問への解答やヒントがこの本と1冊目の本にあります。


3冊目
歯科放射線学 6版

言わずもがなの本です。
歯学生なら、これでいいんじゃない?
筆者は持ってないけど。

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