見出し画像

言葉が光る〜リリース編

はじめまして、電飾の月書房の店主、のんでございます。詳細を申し上げようとは思いましたが、急に面倒になったので、おいおいということにします。気楽に身構えずに、言葉を置いていこうと思います。よろしう。

常日頃、言葉がキラリと光る瞬間をコレクションしております。欠片集めです。長らく、拾う事ばかり続けていました。棚に並べてうっとり、というわけです。

しかし、ここのところ、どうも放たれる瞬間にも光ることに気がつきました。言葉が放たれるべきタイミング、その時に一番輝くのです。そして、その瞬間を過ぎてしまうと、光は消えるのです。その瞬間を捉えて放つ作業こそ、人生を豊かにするのではないかと思った次第です。

とある日、次男が抹茶の美味しそうなアイスクリームを私に買ってくれました。冷凍庫でしばらく寝かして置いたそのアイスクリームを食べようとしたタイミングが、三男が部屋から出てきた時でした。この三男は、長らく不登校からの引きこもりコースでしたが、去年から夫の仕事について行くようになっています。その日は、発熱のために休んでいました。

三男と美味しいものを半分こするのが、私は大好きで、そのアイスクリームも半分こすることにしました。これは、予兆だったのです。

彼が学校に行かない午後、よく私たちはおやつの時間を設けていました。インスタントではないコーヒーを淹れたり、ティーバッグじゃない紅茶を淹れたり、お菓子を作ってみたり、特別感のある時間でした。母としては辛い日々だっただろうに、その思い出はすごく暖かいんです。

そんなことを思い出しながら、半分こするアイスクリームは格別なのです。久しぶりにそのようなことがあった、その晩のこと。

最近出入りしているとあるチャットで、どなたかが、お子さんの不登校真っ只中というお話しがでました。たまたま話題に登ったのです。とはいえ、経験者とはいえ、アドバイスなんて出来ないし、見守っていました。

その時、光りました。光ったんです。光ったからには、今だと思って「息子が不登校の時に、丁寧にお茶を淹れておやつの時間を楽しんでいました」と打ち込んだのです。

その言葉を、ホストがしっかり取り上げてくれて、具体的にアドバイスをしてくれました。(ホストは、精神科病院で働く専門家の方です)

というわけで、放たれるべき瞬間に放った言葉がしっかり私と私に関わる人を照らした瞬間でした。具体的に話がどうなったかは、忘れてしまいました。すみませんね。私は言葉が光る現象にしか興味がなかったもので。

今回はこんなところで失礼します。またね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?