人生がいきなり変わってしまった時のことの話33

宇宙人との会話は本当に面白かった。
宇宙から見た地球の立場が少し見えたから。
前回、宇宙人の話を聞いて、都市伝説になっているノアの方舟とかアトランティスの滅亡のことも思い出した。

近隣から友好感情を然程持ち合わせていない生物(地球人)が自生している星(地球)から出れる技術を持ち始めたと知ったら早めに対処しようと思う異星人がいてもおかしくない。

宇宙人も情報の星とは言っているし組織も巨大ではあるけど、自分たちが全く知らない星もあるだろう。とのこと。

彼女の仲間は地球の至る所に散らばっているらしいが、彼女そのものはヨーロッパやアメリカにはいった事はないと言っていた。

なんか管轄違い??らしく、関わろうとは思っていなかった。
日本に至っても本来はそんなに影響をあまり及ぼしてはいけないし。

ただ、宇宙人は日本とは友好関係にあって困ったときは助け合おうみたいな協定を昔から組んでいた。

平安時代くらいの時に日本から一つのひび割れてしまった魂を直して欲しいと依頼され宇宙人の誰かが行くことになった。

その代わり前にも話した通り、日本には恋愛を教えてもらう約束をした。

宇宙から誰が行くか決める時、宇宙人の彼女は自分の前に日本に行って戻ってきた別の仲間がいて、彼女が「楽しかったよ!」と言ったから自分も行こうと思ったらしい。

ひび割れた魂の主が電波塔であり、ひび割れをくっ付けるように宇宙人の意識体でコーティングしている状態で、私が普通に生き、恋愛をすることで宇宙人も同時に学べる仕組みをとった。

だから本来は意識として起きる予定ではなかった。

皇室は日本の植物の大きな意識と会話ができる存在のようで、ニュースを見たとたんに「一体何事か」と思って飛び起きてしまったようだ。
最初宇宙人本人も自分が何者かをロックして私を包んでいた訳だから、起きた瞬間は何が何だか分からなかった。

宇宙人の言う日本は三次元では植物らしいので、電波塔はなんとなくかぐや姫を思い出した。

宇宙人は人間も虫も植物も違う精神体であるとは分かっていたけれど、そんなに差意識していなかった。
電波塔に入って、しかもアメリカ大陸側から来る科学者たちの「あなただ誰か?話しているのは誰か」と言う問いがあってやっと人間の意識分類を知った状態だった。

そんな日常で本当に面白かったのは、日本の東京タワーとエッフェル塔のBL関係についてを知った時に「人間から見ての無機物でそう思えるのなら、日本人は私達でもきっと大丈夫だわ!」と言い出し、そばにいた英霊のお兄さんが「そんなところで!」とドン引きしていた時。

思わず私は吹き出してしまった。

彼女はそういえば恋愛をしに来た人だった。

とはいえなぜそんな発言が出るのか無理もなくて、彼女は別の宇宙に沢山の見た目を持っており、人間形もあるが、その一部にビル4、5階建てくらいの巨大な白い蜘蛛の見た目をしていたのもあった。

彼女は「私は私の考えや価値観があるし、あなたは私と違う。自分の考えを強制はしないでね、私もするつもりないし。どちらも存在して良い考えなのだから。」と言う思考をしていた。
自分と他人、YESとNOがはっきりしていて、それでいて押し付けがなく何を思っても受け入れてくれたし、だからと言って納得しないことに自分を曲げることもなかった。

宇宙人には心が見えていた。
嘆き悲しみ苦しんでいる人が、その気持ちを分かって欲しくて同じ位置に来てくれることを望んでいた時、
「一緒に地獄に落ちる気はないよ。私まで地獄に堕ちたら誰がそこから引っ張り上げるの?」と笑って手を差し伸べた。
苦しんでいる人からすれば傲慢に映る台詞かもしれないが、彼女は「だから私が困っていたら、今度は引っ張り上げてほしい」と思っていた。
その笑みはどこまでも対等だった。
彼女の中では、助けを求める人は悲しい弱者ではなかった。
今、ただ困っている状況の人がそこにいるだけだった。
電波塔にとって彼女は本物のリベラリストであり、現実主義者であり、かっこよかった。

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