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田舎の学校生活 奇跡の11年

 小学校から高校までは、ずっと同じ田舎で過ごしました。ですので、学校もすべて近所の学校に通いました。小学校は、私が小6の時に開校百年の記念行事があったような、歴史だけは古い学校でした。少し離れた田舎の中心部にも同じ規模の小学校がありましたが、私が通う小学校の方が1年歴史が古いため、県内の巡回美術展や地域の書道展などがあると、必ず母校で開催されていました。小学生には関係ありませんが、地域の教育委員会の建物も、小学校のすぐ近くにありました。

 歴史が古いだけあって、タイトル図(イメージです)のように建物も古く、木造二階建てでした。随分前に鉄筋コンクリート製に建て替えられたので、今では面影は残っていません。当時住んでいた家からは、小学生の足でも5分かからない距離にありました。小3の途中で引っ越しましたが、それでも徒歩15分くらいの距離でした。

 中学に進学する直前に、新築の家が完成して引っ越しましたが、その場所が中学校のすぐ近くだったので、通学時間はまた徒歩5分に戻りました。校舎に行くには正門を通らないといけないので、遠回りになりましたが、グラウンドまでなら2分で行けました。小学校は2クラスだけでしたが、中学校は広い地域をカバーしているので6クラスあり、新しい同級生がいっぱいなので、最初はかなり緊張しました。

 中学校の入学式の日、老け顔でオッサンみたいな170センチ以上は余裕である大きな生徒を二人も見ました。私は当時150センチくらいでしたから、「やっぱり、三年生にもなると大人みたいに大きいな」と思いました。しかし、後でわかりましたが、その二人とも同学年の同級生でした。

 公立高校は、その地域に1つしかなかったので、金銭的な面から必然的にその高校に行くことになりました。成績は良くも悪くもありませんでしたが、その高校なら余裕で入れる成績でした。私の田舎では、最初から志望校を絞って受験するので、その高校では毎年10人程度しか落ちる人はいませんでした。この高校は、これまでの学校の中で一番遠いところにありましたが、それでも徒歩15分くらいでした。

 高校には普通科と商業科があり、私は普通科(4クラス)に通っていました。無頓着すぎる私は全く気づいていなかったのですが、私には小1から高2までの11年間、同じ学校で同じクラスの同級生の女の子がいました。その子はうちの近所に住んでいて、その子の母親から話を聞いた私の母が、高校を卒業した後で話してくれました。母も私と同じで無頓着な性格なので、その友達から聞かされるまで、その事実に気づいていませんでした。

 いくら田舎とは言え、小1から高2まで11年間も同じクラスです。確率を考えると、かなり小さな確率になるでしょう。何か運命的なものを感じるようなシチュエーションですが、ロマンチックな話は何もなく、彼女とはほとんど接点がないまま、これまで生きてきました。

 今どうしてるんだろう。今日は、少しだけ懐かしい話を書きました^^。

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