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超私的グルメ(11) 岩塚の黒豆せんべい

 超私的グルメは、過去の思い出話がほとんどですが、今回は現在進行形の話です。

 甘い洋菓子やチョコレート、甘いアンコの入った和菓子も好きですが、素朴なお煎餅が大好きです。最近は、サ〇ダ一番のようなソフトな煎餅が多いようですが、私は断然、カタ焼き派です。なかでもお気に入りは、『岩塚の黒豆せんべい』です。香ばしい黒豆、歯ごたえのある食感、素材を引き立たせる塩味、がたまりません。私が世界一美味しいと思っている煎餅です。

 黒豆せんべいの主役である黒豆は、一度蒸かしてから生地に入れるそうです。そうすることで、硬すぎず食べやすい食感に仕上がり、黒豆が香ばしく焼きあがるのだそうです。また、もう一つの主役であるお米は、独特の食感を出す為に、粉にするときの粒度の調整を行なっているそうです。この独自の製法で生み出された歯ごたえ満点のパリパリ食感が、私は大好きです。最後に、原料であるお米と黒豆を引き立たせるのが、絶妙な加減です。この塩加減が、何度食べても飽きがこない原因です。『岩塚の黒豆せんべい』は、豆+米+塩の三位一体攻撃が完璧です。

 ここ数年、この『岩塚の黒豆せんべい』を愛食していますが、昨年の冬(2020年12月)に、岩塚製菓に関する心温まるニュースを聞きました。テレビや新聞でも取り上げられたので、覚えている人もいると思います。

 関東方面に向かって関越道を走行中の岩塚製薬の商品を載せたトラック3台が、雪による渋滞に巻き込まれて動けなくなりました。発送の連絡を取り合っていた岩塚製菓の部長さんが、運転手が食べ物を持っていないことを知って「それなら積んでいるうちの商品をどんどん食べてほしい」と提案しました。トラックの運転手達は、その商品を自分達だけでなく、立ち往生している周りのドライバー達にも配ったという話です。

 配られたのは『黒豆割りせん』と『えび黒こしょう』で、残念ながら二つとも食べたことのない商品でした。折角なら『岩塚の黒豆せんべい』を食べて欲しかったと思いましたが、この話を聞いて、ますます岩塚製菓を応援したくなりました。歯が丈夫なうちは、食べ続けたいと思います^^。


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