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カエルの唐揚げ 食べてみて!!

 私の記事で最も読まれているのは、なぜか”カエルの磁気浮上”です。特に面白い記事ではないと思うのですが、ビュー数が断トツです。この記事ではカエルで思い出した小学生の頃のエピソードを紹介します。

 小学校から帰宅すると、玄関先でもわかるくらい、何かを揚げている良い匂いがしてきました。「ただいま」と言うと、台所付近から父の会社の同僚が現れて言いました。「今、美味しい唐揚げを作っているから、○○ちゃん(私のこと)も食べなさい」と、満面の笑みでしきりに勧めてきます。

 当時住んでいたのは狭い2Kの市営の住宅でしたが、庭部分に建て増しが可能だったので、父が友達に手伝ってもらって、手作りで家を3Kに改造していました。個室ではありませんでしたが、その建て増し部分に勉強机と椅子がありました。ランドセルを部屋に置いて、茶の間を見渡すと、父の同僚が数名いて、すでにお酒が入っているようでした。田舎では娯楽が無いので、持ち回りで自宅で宴会をすることがよくありました。今回もその宴会のようでした。

 今回のつまみは大量に揚げた唐揚げのようでしたが、何やらいつもと形状が違います。夕食にはまだ早いのですが、ちょっと味見をしようとした瞬間、鶏肉にあってはならない水掻きが目に入りました。とっさに、「カエルだ」と理解できました。後で母に聞いたら、どこかの池か沼で”食用ガエル(ウシガエル)”を捕ってきたらしい、と教えてくれました。母も嫌そうな顔をしていましたが、オジサン連中は楽しそうに食べて、飲んでいました。

 この時はまだ小学生で、カエルを食べる勇気がありませんでした。今なら、それほど躊躇せずに食べられそうです。


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